こんにちは。ズボラ系家事コツ研究員の小町ねずです。
炒め物やパスタなど、便利に使える冷凍シーフードミックス。皆さんはどんな方法で調理していますか?
「え?冷凍のまま鍋に入れてるけど?」という方はもったいない!シーフードミックスの「縮む・臭みが気になる・食感が悪い」という3大不満は、解凍方法を工夫するだけで解決できるんです。
今回は、シーフードミックスがメチャクチャおいしくなる解凍方法をご紹介します。
シーフードミックスは解凍して使うのが鉄則!
冷凍シーフードミックスは鮮度や品質を保持するため、グレーズと呼ばれる氷で覆われています。
一つひとつ、がっちりと氷で保護されていますよね。
内容量表示には1袋170gと記載されていましたが、計量すると226gもありました。「増量してる?ラッキー!」……ではなく、これだけ氷がついている、ということ。
凍ったまま調理すると、水っぽくなる上に臭みが気になることもあるため、解凍してから使うのが正解です。
おいしく解凍するにはどうしたらいい?塩水・熱湯・電子レンジでどれだけ違う?
色々調べてみて、結論から言うと、おいしく解凍するには、塩水につける「塩水解凍」がいいのだそうです。
でも、他の解凍方法とどれだけ違うのでしょうか?そこで、塩水解凍のほか、電子レンジの解凍機能を使った場合、熱湯をかけた場合とで比べてみました。
それぞれの方法で解凍したのち、味の違いが分かりやすいようシンプルなガーリック炒めにして試食、という流れで試しています。
ちなみに、塩水解凍の方法はこちら。
【塩水解凍の方法】
海水と同じ濃度の塩水(3%)につけて、常温で30~60分程度おくだけ。軽くつまんでみて、硬さが残っていなければOKです。
塩水は、水1カップ(200ml)に対して塩6g(小さじ1程度)が目安。アサリの砂抜きと同じ要領ですね。海水に近い環境で解凍することで、食材の旨味の流出を防ぐ仕組みです。
臭みを防ぐため、キッチンペーパーなどで水気をとってから調理に使います。
さて、塩水解凍、電子レンジの解凍機能、熱湯をかける、それぞれの方法で解凍したものがこちら。
解凍後の状態は、パッと見では大きな違いはないように見えます。
塩水・熱湯・電子レンジ、食べてみたら結構違う!
解凍後の見た目には大きな違いはありませんでしたが、調理後はどうでしょう?味の違いがわかるよう、シンプルにガーリック炒めを作ってみました。
それぞれの仕上がりはこちら。
調理のポイントとして、シーフードミックスの加熱調理は、手早く済ませるのがコツです。加熱しすぎると魚介の旨味が逃げるのでNG。他の具材を入れて加熱調理する場合は、シーフードミックスは最後に加えること。これでおいしさがぐんとアップしますよ。
試してみた結果は…
【電子レンジで解凍した場合】
電子レンジの解凍機能は一番ラクな方法ですが、加熱ムラができるのが短所です。凍ったまま、半解凍、火が通った部分が混在し、均一に解凍できません。
食べてみて気になったのが、弾力のなさ。レンジにかけすぎたのかブヨブヨとした仕上がりになり、食感の悪さが気になる結果になりました。
【熱湯で解凍した場合】
熱湯をかけて解凍すると、一気に熱が加わった影響で縮みが起きてしまいました。解凍後は一回り小さくなり、加熱調理をするとさらに縮んで残念な仕上がりに……。
小ぶりなシーフードミックスは2分程度と短時間で解凍できますが、表面は完全に火が通った状態。旨味が逃げて、薄味な一皿になってしまいました。
【塩水で解凍した場合】
塩水解凍は縮みがなく、ふっくらとした仕上がりです。弾力もしっかりとあり、食感はプリップリ。特にエビははっきりと差が出て、同じ商品でこんなに違うのか!と驚くほど。
同じ味付けなのに、味もワンランクアップ。シーフードの旨味が感じられ、一番おいしく作れました。
これは、塩水解凍が大正解!
【まとめ】知っているようで知らない、シーフードミックスの解凍方法
塩水・電子レンジ・熱湯、どの解凍方法も水気を取って調理したため、嫌な臭みは出ませんでした。
ただ、食感、縮み、味には差が出て、以下のような結果に。
食感の良さ:塩水>熱湯>電子レンジ
縮みの少なさ:塩水>電子レンジ>熱湯
旨味:塩水>熱湯≧電子レンジ
少し時間はかかりますが、塩水が一番おいしかったです。
気温が低く解凍に時間がかかる場合は、ぬるま湯で塩水を作るのがおすすめ。冬でも30分程度で解凍できますよ。
シーフードミックスはちょっとしたコツで、劇的においしくなります。苦手意識がある方は、試してみてくださいね!
写真・文/小町ねず
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