主婦の代表として暮らしニスタ編集部が選抜した“暮らしニスタ★主婦Stars”のメンバーであり、FPとしても活躍するくりくりくりこと栗林景子さん!今回は主婦ならではの視点で、家計の見直し術を聞きました。家計見直しのポイントは固定費が一番だと言います。今回は通信費や携帯代の見直しポイントを詳しく掘り下げます。
今は家に固定電話がなくても困らない時代
通信費の中で、まず削りたいものが固定電話です。すでに固定電話を持っていない家庭も多いと思いますが、今なお固定電話を持っているという方は思い切ってなくしてしまってもいいかも。
固定電話を置いている理由として携帯電話を持っていない実家の親との連絡手段になっている、災害時に携帯電話より繋がりやすい、社会的信用がある、FAXが使えるといったことが挙げられると思います。しかし栗林さんは「いずれの問題も固定電話を解約してもクリアできます」と解説。
「親との連絡頻度や通話時間がそこまで多くなければ、固定電話である必要はないと思います。もしスマホを持っていないのであれば、これを機に安くて使いやすいスマホを持ってもらうのもいいのではないでしょうか。同じ携帯電話会社で契約すれば通信費が安くなるファミリー割などもあります。
災害時については災害時伝言ダイヤル『171』で録音や再生もできるので心配ありません。また今は携帯電話番号でも子どもの学校の連絡網登録やクレジットカード、ローンの契約ができます。FAXを使わなければいけない機会も激減しているのでFAX機能が家にあることのメリットはほとんどないと言えるでしょう」(栗林さん)
栗林さんのお宅にはNTT西日本で契約している固定電話があるそうですが、不要なオプションをやめたことで今では固定電話代はひかり電話(基本料)500円とナンバーディスプレイ400円のみ。ナンバーディスプレイもやめれば基本料の500円のみ!
栗林さんご本人は固定電話も解約したいそうなのですが、旦那様がそこは保守的でなかなかOKが出ないそう。そこで、付属サービスを全削除したというわけです。
このように、もし解約に抵抗がある場合でも、付属サービスを見直して最低限の基本料金だけにするだけでも、固定費削減に通じるので、試してみてくださいね。
また一時停止や利用の休止という手続きもあるので、一度ご自身の契約しているプロバイダを調べてみてください。引越しする時や子どもが携帯電話を持つ時など、ライフステージに合わせたタイミングで見直してみると「固定電話って必要ないよね」という結論になるかもしれません。
携帯代はキャリアの見直しとプランの見直しの2方向で考える
次に通信費の中でも携帯代について。自分の分だけでなく、家族全員分の携帯代を安く抑えることができれば家計負担もグンと減ります。
「携帯代を見直すには、キャリア(携帯会社)の見直しとプランの見直しの2つのアプローチがあります。最近は格安スマホ会社の料金に影響され、大手キャリアが続々と格安プランを発表していますよね。この発表以前から契約していた人は、キャリアを変えずにプランを見直すだけで通信費が下がる場合もあります。
また大手キャリアを使い続けていた人からすると、『格安スマホは電波が入りにくくて使いづらいのでは?』と不安に思う人もいるでしょう。しかし、実は格安スマホ会社は大手キャリア会社の回線を使っているので通信速度はほとんど変わりません。大手にこだわらずに思い切って格安スマホに替えると半額くらいになることもあるんです」(栗林さん)
子どもにはネットがつながるSIMカードのみでも問題なし
総務省統計局が発表した家計調査の月々の通信費の平均額を見てみると、 1人世帯は7,286円、2人世帯は10,858円、3人世帯は14,037円、4人世帯は16,807円という結果になっています。これは先の固定電話はもちろん、携帯代やインターネット代、Wi-Fiなども含めた合計です。
もちろん平均額なので一概には言えませんが、この額よりも高くなっているかどうかは見直しの目安としたいところ。ちなみに栗林さんのお宅では家族4人のスマホ4台に加えて、インターネット回線、固定電話代を含めると13,000円以内におさまっています。データ通信量を最小限にしたプランで、SIMカードを併用するなどしているそう。
プランの見直しで必須なのが、月々に使っているデータ通信量(GB)の把握です。明細書を見るなどして調べてみると、意外と使っていないために今よりもっと格安のプランに変更できる可能性があります。
また最近では小学生でもスマホを持っている子どもは増えてきましたが、子どものスマホについては「インターネットにつながるSIMカードだけで十分」と栗林さんは力説。
「連絡手段はメールやSNSのメッセンジャー、LINE電話のみというケースもよく聞きます。そうなると電話回線が不要になるので、インターネットが使えるだけならSIMカードを差し込んで使うスマホで十分になります。SIMカードだけであれば500円ほどになることも。
データ通信容量が少ないスマホでも、家のWi-Fiや外出先ではフリーWi-Fiを使うなどできれば問題ないでしょう。ただし、フリーWi-Fiは不特定多数の方が利用できるのでセキュリティには気をつけて使うよう子どもに言い聞かせてくださいね」(栗林さん)
機種代も最新機種にこだわらなければ特段高くなることはありませんが、気をつけたいのが、各会社が大々的に行うキャンペーンです。「今契約すると月々1万円のところが5000円になります!」と銘打っていても、1年後には月々1万3千円になっていることもあります。
「ずっとその金額だと思って加入したのに、気付いたらキャンペーン期間が終わって高くなっていることも。キャンペーンごとにキャリアを乗り換える方法も、家族みんなの分もやるとなると煩わしさも倍増するのでマメな人以外はおすすめしません。キャンペーンで加入した場合には、終了期間を手帳に書いておくなどの対策をしておいてくださいね」(栗林さん)
以上、主婦FPの固定費削減術を、暮らしニスタ★主婦Stars栗林景子さんに教えていただきました!
暮らしニスタ★主婦Starsを詳しく知りたい方はこちらをチェック!2021.11.08暮らしニスタでは「新プロジェクト」をスタート!暮らしニスタプレミアのなかから、”モノ言える主婦代表“として9名を選抜し、「暮らしニスタ★主婦Stars」と名付けました。徹底的な主婦目線で、編集部と一緒に記事作りを行っていき...続きを見る
取材・文/秋山悠紀
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