今や外出時の必需品となったマスク。
やっと流通されるようになったと思ったら、次なる問題が…‼︎
「あついっ!!」
そうなんです。
これからの季節は、マスクを付けると口元が蒸れるわ、暑いわで不快指数がうなぎのぼり!
そして、やはり巷では、涼感素材を使用したマスクが発売され始めていて、人気が出ているようです。
欲しいな…と思ったのですが、一般のマスクに比べると高価だし、そもそもすでに売り切れだったり…。
そしてふと思いました。
夏になると、服にシュッとつけてひんやり感を得られる涼感スプレーがドラッグストアに並びますよね。
あんな感じで、マスクにシュッとかけてひんやり感じられるといいなと。
口に触れるものなので、素材的にも安心な涼感スプレーがあるといいですよね。
よし、作っちゃいましょう!
そして、実際に作って試してみたところ、これが大成功でした‼︎
口元全体がひんやり感じられて、スッキリ気持ちいい〜!
この感動を分け合いたく、さっそく作り方をご紹介します!
決め手は「ハッカ油」のひんやりパワー!
涼感スプレーの主役は「ハッカ油」です。
ここでいう油とは、いわゆるアロマテラピーで使う精油(アロマオイル/エッセンシャルオイル)と同じもの。
「ハッカ」は英語でいうと「ミント」なので、ペパーミントの精油もOKです。
ミントと聞くと、皆さん、スースーとした清涼感を思い出しますよね。
あの清涼感を出しているのは、ハッカなどのミントの植物に含まれているメントールという成分。
このメントールがシャキッとする刺激的な香りと、体感温度を下げてひんやりとした感覚をもたらせてくれます。
ちなみに和製ミントであるハッカは、メントールの含有量が他のミントの中でもずば抜けているそう。
高いひんやり感を求めるのであれば、ぜひハッカ油を使ってください。
涼感スプレー 基本の作り方
材料(50mlの場合)
・無水エタノール 5ml(小さじ1)
・精製水 45ml
・ハッカ油(ミント系精油) 5〜10滴
・スプレー容器(遮光されたガラス製かアロマスプレーに適した素材のもの)
作り方はアロマスプレーを作る際の基本の配合率を参考にしました。
手づくりの虫除けスプレーと基本は同じです。
作り方はとっても簡単!
スプレー容器に無水エタノールを入れて、ハッカ油を加えます。
容器を軽くふってよく混ぜ、精製水を加えます。
容器のフタをしめて、よく混ぜあわせれば完成。
ハッカ油に他のアロマ精油を混ぜて、ひんやり+香りを楽しむのもおすすめです。
ただし、加える精油はあくまでも計10滴までにしてくださいね。
※ハッカ油は植物由来の天然成分とはいえ、妊婦さんや授乳中の方、乳幼児の使用は禁忌とされています。
リラックスのためのアロマとしてハッカ油を少量使う分にはさほど心配ないと言われていますが、念のためにお控えになられるほうが安心です。
無水エタノールって?
精油を水に混ざりやすくするために使う、度数の高いアルコール。防腐作用があるため、スプレーを作る際に全体量の1割を目安に加えると、持ちがよくなります。いつもは500ml入りが薬局やAmazonで1000円ちょっとで購入できますが、最近はどこも在庫がありません。アロマショップのエタノールは多少高めですが、ネットでも購入可能です。
無水エタノールがなければ、消毒用エタノールやアルコール度数の高いウォッカやジンを代用しても。
精製水って?
ミネラルや塩素などの不純物を取り除いた水のこと。コンタクトレンズの洗水などにも使います。ドラッグストアで1本100円程度で購入できます。
スプレー容器は100均で売ってるものでもいい?
答えから言うと、やめておいたほうが無難。というのはハッカ油やエタノールをいれると溶けてしまう種類のプラスチックがあるからです。
肌に使う場合はガラス製のものが安心。プラスチック製の場合はアロマショップなどで売っている、アロマスプレー作りに適した容器を選んでください。
筆者は、無印良品で以前購入したマスクスプレーがちょうど無くなったタイミングだったので、それをよく洗って再利用してみました。
無水エタノールと精製水が売っていない!という場合
そうなんです。
いつもなら近所の薬局で気軽に手に入る無水エタノールと精製水ですが、昨今はコロナ感染予防の除菌のために、無水エタノールや精製水の棚が空っぽという事態に。
ネット通販では購入できますが、そこまでして入手するのも…という方にはこんな手もあります。
材料は水道水50ml+ハッカ油5〜10滴
この比率で覚えると便利です。↓
水道水10ml(小さじ2)+ハッカ油1、2滴
この際、無水エタノールは使わない!
そして精製水は水道水でもよしとする。
水道水にハッカ油を混ぜるだけでも大丈夫です。
ただ、無水エタノールが入っていないとハッカ油と水が分離してしまうので、使うたびに必ずブンブン振ってよく混ぜてからスプレーすること。
そして、防腐剤の働きのあるエタノール入っていないので、少量を作って早めに使い切る、また冷蔵庫などの冷暗所で保管するようにしてください。
水道水ではなくて、ミネラルウォーターのほうがいいのでは…と思う方も多いと思いますが、アロマテラピストの友人に聞いてみたところ、水道水には塩素がふくまれているので防腐の観点からいうと水道水のほうがおすすめなのだそう。
スーパーなどでも売っている、赤ちゃんのミルク作りにも使われているRO水もおすすめとのことでした。
スプレーのかけ方のコツ
実際にマスクにかけて試してみたところ、期待以上にひんやり感じられるし、吸い込む空気も爽やかでとにかく気持ちいい!!
ただ、試してわかったこととして、当たり前ですが、くれぐれも付けすぎには注意してください。
ハッカ油は成分が強いので、付けすぎるとツーマッチなスースー感でむせてしまいます。
筆者が使っているスプレーの場合は、2プッシュくらいがちょうどよかったです。
1プッシュの噴射量は物によって異なるので、自分にとってちょうどいい量を見つけてくださいね。
それと、スプレーする時は、マスク中央よりもサイド(両頬あたり)を狙うのをお勧めします。
というのは、成分が肌についたところがひんやりと感じられるからです。
唇よりも、その周囲、頬あたりがひんやり感じられるほうが、口元全体に心地よい涼感がありました。
ところで、なぜひんやり感じるの?
ハッカ油に含まれるメントールの効果でひんやり感じられることを紹介しましたが、
これは体感温度の話で、実際に体の温度が下がっているわけではありません。
メントールの成分を含むものを食べたり、飲んだり、嗅いだりすると、私たちの脳は「冷たい」と錯覚し、冷たいものに触れた時と似たような感覚になるのだそう。
あくまで錯覚なのですが、メントールには体感温度を4度下げる効果もあるとも言われています。
この涼感効果を生かして、汗ふきシートやボディローションもたくさん売られていますよね。
※涼感は得られますが、体温を下げる働きはないので、熱中症対策には効果はありません。ご注意ください。
涼感以外にも使い道いろいろ!
このハッカ油を使った涼感スプレーは、暮らしのいろいろなシーンでも大活躍します。
おすすめの使い方を紹介しますね。
・たくさん歩いた足をすっきりさせるときに
・お風呂上がりに制汗スプレーとして
・抗菌効果があるのでお掃除のときに
・防虫効果があるのでお出かけの際の虫除けスプレーに
・汗の臭いが気になるときに
・枕にシュッとかけて寝苦しさの軽減に
ぜひ試してみてくださいね!!
取材・文/暮らしニスタ編集部
参考:「アロマテラピー図鑑」(主婦の友社刊)
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