サラリーマンが主夫(シュフ)になってからの日常を、家庭を会社、子どもを部下に置き換えて綴る、大人気ブログ「主夫の日々」が、ついに書籍化されました!
もしこんな部下(子ども)が会社にいたら? 家事・育児の大変さを独自の視点で切り取ったマンガとエッセイを読むと、「そういうことだったのか!」と日頃のモヤモヤが晴れるはず。
この本の中から、暮しニスタ編集部が選んだ「シュフあるある」をいくつか紹介していきます。1回目はこれ!
シュフの頭の中は80%以上〇〇に支配されている?
シュフの頭の中がここまで
献立に支配されているとは知らなかった。
朝食を食べながら頭の中では
昼食と夕食のことを考えている
最大にして最強の難関として立ちはだかる家事……それが毎日の料理だ。
料理は工程が多いうえに他の家事とは違い、おなかをすかせた家族の胃袋も待ったなしだから、段取りが悪いと大変なことになりやすい。
だから、シュフの頭の中は常に今日の献立のことでいっぱいだ。それにしても、ここまで献立に支配されているとは、主夫になるまでわからなかった。
もはや朝食を食べながら昼食と夕食のことを考えているのだから。サラリーマンに例えるなら、おなかがすくとすぐに機嫌が悪くなる部下がいて、外回りでも会議中でも、常に部下のおなかの具合を気にしなければならない上司みたいなものだ。
実際はそんな部下がいたら、仕事に支障をきたしまくりだが……(笑)。
献立のルーティンは飽きる問題
そんなに文句を言うなら初めから献立を決めておけばいい、と思う人もいるかもしれない。1週間か2週間分の献立を決めて、もしくはルーティンにしてしまい、あとはそれに従い黙々と料理を作っていくというもの。
やったよ。
とっくにそんなことは経験済みだ。2週間分の献立を決め、それに従って食材を買い、料理を作っていった。
確かにその期間は献立決めの選択から頭が解放され、比較的ストレスなく料理を作っていた。しかし問題が発生するのだ。
ルーティンは飽きる。しかも意外なほどあっけなく……。
2週間分の献立ルーティンで料理を作っていたけれど、一番最初に飽きたのは次女(子どもはさすがに正直)。
「えーまた鍋ー⁉」「またカレー⁉」なんて言われると作る方も楽しくないもの。黙って食え! と言うのは簡単だけど、せっかくの食事の時間、やはり家族の喜ぶ顔が見たい。
献立ルーティンは食材利用の効率化を徹底しているので、似たような料理が並ぶ日が続いてしまう。作るという点においては楽だけど、食べる方が飽きてしまう。そして家族が飽きてしまうことは、献立に悩むよりもつらいのだ。
ルーティン化の失敗から学んだことは、家族は意外と毎日の食事を楽しみにしているということ。料理を作る方は、来る日も来る日も料理と向き合うので事務的になりやすいが、食べる方は毎日の食事を意外と楽しみにしてくれているのだ。
そういえばサラリーマンだったころは「今日の夕飯、何?」と毎日奥さんにLINしていたなぁ。今、主夫の立場で思い出すとのんきなものだけど、食べる方にとっては、特に夕飯は一日の楽しみだったりする。
料理は「家族の幸せと直結する家事」と考えると救いがある
掃除や洗濯はどうしても現状維持的な部分があり、そのありがたさは実感しにくい(一度でもシュフを経験すれば痛いほどわかるが)。しかし料理は別。美味しいものを食べたいのは人間の根本的な欲求だし、幸福になれる。最大の家事ではあるけれど、同時に家族の幸せと直結する家事と考えると救いがあるのかもしれない。
普段は「ホットクック」(㊟シャープの自動調理鍋。これなしではもはややっていけない)や食洗機の導入など効率化を叫んでいるが、それとは逆に月に一度くらいの頻度で長女と次女それぞれの「食べたい物だけメニューの日」も設けるようになった。効率化とは真逆だけど、家族の喜ぶ顔を見るのはやはりうれしい。
こんなにも毎日献立のことを考えるシュフの苦労はやはり大変なものなのだ。他の誰が理解しなくとも、せめてパートナーだけはこの大変さを理解してあげてほしい。そして、こんな苦労の末に作られた料理なんだから、食べたら「美味しい」と言ってあげましょう。
『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』
【第1章】シュフになってみて驚いた件
【第2章】子育てとセットになった家事が大変すぎる件
【第3章】夫婦円満に過ごすためにシュフが夫にお願いしたいことをまとめてみた件
河内 瞬:著 (主婦の友社)
<著者プロフィール>河内 瞬(かわうちしゅん)元サラリーマン。主夫ブロガー。妻、娘2人の4人暮らし。
サラリーマンから主夫に転身して分かった家事・育児の大変さを『主夫の日々』で発信中。
「子育てを部下に置き換えてみた」「主夫はおすすめの職業」など、
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まとめ/暮らしニスタ編集部
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