その言葉を単独で差し出されたら読める人はほとんどいないかも?という、読めないけど読めたら自慢できそうな“難読漢字”をクイズ形式で紹介していきます。
今回は、画数が多くて書くのが大変そうなこちらから。
正直なところ、パソコン画面の小さな文字で見ていると黒い四角形x2にしか見えません。まるで視力検査のような…
暮らしニスタのサイト上ではきっと、はっきりくっきりと見えていることでしょう。
今回のヒントはこの文字の中にしっかり刻まれていますよ、よく見てくださいね。
どちらも骨へんですから、かなり骨に関係のある言葉のはず。ていうか骨でしょう。問題はどこの骨か?ですよね。
へんがどちらも骨なら、つくりの方はどうかというと、一文字めは「蜀」。どこかで見たことありませんか?
中国の「三国志」、に登場する三つの国、魏・蜀・呉のうちの一つがこの字「蜀=しょく」です。この字自体には「イモムシ」や「アオムシ」の意味があるそうです。
二文字めの「髏」のつくり、「婁=ろう、る、つな(ぐ)など」は、中が空っぽという意味があるそうです。中に空洞がある骨といえば、あれしかありませんね?
正解は…
【髑髏=どくろ】です。
ドクロってその響きから、なんとなく外来語かと思っていた人も多いでしょう。でもこれ、れっきとした日本語なんです。
髑髏と書いて、しゃれこうべと読む場合もあるようですが、そのしゃれこうべ、元はと言えば「野にさらされた頭(こうべ)」のこと。戦などで首を取られた大将がさらし首となり、虫がたかり、日が経つにつれて白骨化していく、そんなところからのネーミングでしょうか。
ちなみに英語で髑髏のことは「skull」。髑髏のモチーフの生地を「スカル柄」なんて言いますよね。
何かと髑髏がもてはやされるハロウィンシーズン。パーティーで集まったみんなにちらっとこんな漢字を書いて見せて、ドヤ顔してみてくださいね!
では二問目です。
余裕で読めた人、この時季だからピンと来たという人、さすがです。
南蛮(スペインやポルトガル)から伝わった瓜(うり)なので南瓜となりました。関西では南京と呼んだりしますね。「いもたこなんきん」のアレです。南瓜と南京は同じものを指しますが、中国の南京経由で輸入されていた時代にそう呼ばれていた名残です。
ではもう皆さんすっかりお分かりのようなので、正解を。
正解は…
【南瓜=かぼちゃ】です。
ちなみに西の瓜「西瓜」と書くとおなじみのスイカ。「東瓜」は冬瓜(とうがんの別名)。では「北瓜」は? せっかくですから「東西南北」と揃えたいですよね。
そんな気持ちは漢字を使う台湾の皆さんも同じだったようで、数年前に、台湾で「北瓜」を開発した農家があった模様。記事によれば「北瓜」はラグビーボールのような縦長で、外側はかぼちゃふうの緑色。ですが中は白く、かぼちゃというよりはメロンのような見た目です。かぼちゃと同じように料理するとおいしいのだとか。
というわけで、今年もステキなハロウィンをお過ごしください。
それではまた次回をお楽しみに…
文/伊波裕子
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