2019年10月1日から、ついに消費税が10%に引き上げられます。家計への打撃を心配する人も多いのではないでしょうか?
そこで、増税に不安を感じている5人の主婦が、ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢先生に増税の疑問点を根掘り葉掘り聞きました!
気になる「軽減税率」のキホンや上手な買い物のコツを知って、今回の増税を賢く上手に乗り切りましょう♪
10月1日からの増税でみんなの家計はどう変わる?
参加者は、青山金魚さん、玉田悦子さん、ハニクロさん、増田陽子さん、AMTAs mamさんの5人の暮らしニスタさん。
みなさん、増税後、家計の支出がどのくらい増えるか戦々恐々の様子。そこでまず楽天の増税シミュレーターで増税後に増える金額(年額)を試算してもらいました。
すると年間約2万円台~5万円台増!という結果に。
青山金魚さん(料理研究家&家業の手伝い・夫と中2の息子の3人家族)
青山さん:「うちは約4万5,000円の支出増です。塾代と外食費が大きいみたい。1万円を超えるものにかかってくる10%の消費税は、額も大きいぶんキツいですね」
玉田悦子さん(キッズ食育トレーナー・夫と3人の子ども<小3、幼稚園年長、3歳>の5人家族)
玉田さん:「うちは、約3万4,000円増。“特に固定費が高い”と診断されました。ただでさえ支出増になるのに3人の子どもたちの今後増えてくるだろう習い事や塾などの教育資金が心配で(泣)」
ハニクロさん(パートタイム勤務・夫と3人の子ども<高3、小5、小2>の5人家族)
ハニクロさん:「私が担当している支払いの分だけで、約2万5,000円アップ。日用品と交際費、そして教育費で頭がいたいです(苦笑)」
AMTAs mamさん(パート兼ライフオーガナイザー・夫と4人の子ども<高1、中2、小6、小2>の6人家族)
AMTAsさん:「我が家は5万5,000円以上の支出増でした。通信費や教育費、それとお酒代がすごくかかってます(笑)。収入が変わらない中、教育費や食費は増える一方。今後どう家計をやりくりすればいいのか悩んでいます」
増田陽子さん(キッズ食育マスタートレーナー・夫と2人の子ども<小5、小3>の4人家族)
増田さん:「うちは約3万7,000円増。漠然とした不安はあるけれど、対処法として具体的に何をすればいいかがわかっていません。そこをぜひお聞きしたいです」
風呂内先生:「今回の増税は、各家庭のライフスタイルによって影響の度合いが異なるのが特徴です。普段よく使うものの中に税率10%になる品目がどれだけあるかによって支出増の割合が変わります。
たとえば、お酒をよく飲んだり外食が多いご家庭は増税の影響が大きくなりますね」
ご自身のライフスタイルの傾向が気になる方は、増税前にまず一度シミュレーションしてみては?
まずは知りたいキホンのキ、8%と10%の境目「軽減税率」
やはりみなさんの不安は「支出増」にあるよう。そんな不安の声を受け、風呂内先生が今回の増税のキーワードとなる「軽減税率」について解説します。
風呂内先生:「軽減税率は、特定商品の税率を8%に据え置く措置で、対象は飲食料品と、週2回以上刊行される定期購読の新聞です。食品のうち、お酒と外食は例外で、10%の標準税率が適用されます」
ざっくり言うと上記のとおりですが、注意したい例もいろいろあるとか。そのいくつを挙げると…、
●本みりんとみりん風調味料
よく似ていますが、アルコール度数が1%を超える本みりんは「お酒」に分類されて10%税率になり、みりん風調味料はアルコール度数が1%以下なので、「食品」として8%税率に。
●水道水とミネラルウォーター
水道水は公共料金なので標準課税で10%、ミネラルウォーターは食品として購入するため8%。
●サプリメントや栄養ドリンク
ラベルに「医薬部外品」と記載があるものは医薬品に分類されて10%、「清涼飲料水」などと表記され食品に分類されるものは8%。
●イートインとテイクアウト
ファーストフードやフードコートでも、イートインの場合は椅子やテーブルの使用が「サービスの提供」とカテゴライズされて10%になりますが、テイクアウトすれば8%に。ちなみにデリバリーは8%。
風呂内先生:「ちょっとわかりにくい面もありますが、判断に迷う場合は【商品分類】【サービス】【外食】の3つで見極めていきましょう」
一同:「なるほど~!」
家計の支出増は避けられない…上手に乗りきる方法とは?
では、消費税増税による支出増をどうカバーすればよいのでしょうか? 風呂内先生が家庭でできる方法をレクチャーします。
風呂内先生:「対策としては、
① 「キャッシュレス決済でポイント還元を受ける」
② 「固定費を見直して月払いの保険や年金を年払いにする」
③ 「プレミアム付商品券を利用する」
という方法があります」
風呂内先生:「①ですが、消費税増税後に実施予定のキャッシュレス決済限定のポイント還元制度です。
これは、10月以降に電子マネーやクレジットカードなどで決済をすると、決済額の2%もしくは5%をポイントで上乗せするというもの。
ただし、店舗や決済方法が限られていたりするので、この点は店頭の表示などを確認してから使用しましょう」
ハニクロさん:「キャッシュレス決済、今まであまり使っていなかったのですが、これからは積極的に使いたいです」
風呂内先生:「②については、国民年金やNHKの受信料、保険料などは前払いすると年間の支払い額が安くなります。“前払いすると安くなるもの”を上手に利用するのはひとつの手です。
通信費も見直したい固定費の一つ。通信費と端末代が一体ではなくなる流れなので、端末代をどう抑えるかもキーになると思います。現在のデータ容量や通話プランが過剰でないかも今一度確認するといいですね」
AMTAsさん:「携帯電話の料金プラン、チェックしてみます!」
風呂内先生:「③のプレミアム付商品券は、25%お得に買い物ができる商品券です。各自治体で実施しているので、一度調べてみるといいですよ」
玉田さん:「うちの子、3歳なので調べてみます!」
風呂内先生:「プレミアム付商品券の使用対象でなくても、①②の方法で、年間の支出増はかなりカバーできるのではないでしょうか?」
風呂内先生の節税ワザを教わり、「知らないと損ですね~」と感心しきりのみなさんでした。
増税前に買ったほうがよいものってどんなもの?
軽減税率のキホンや家庭でできる節税術もわかったところで、興味津々なのが、増税前に買ったほうがよいものについて。みなさん、どんな商品の購入を検討しているのでしょうか?
青山さん:「この夏、テレビとパソコン、冷蔵庫、洗濯機を楽天のお買い物マラソンの期間中に買い換えました。あとは、子ども部屋にエアコンをつけたいですね」
玉田さん:「うちもエアコンの購入を検討中です。それと、トイレとお風呂のリフォームも考えていて…」
AMTAsさん:「私は一升炊きの炊飯器が買い時だったら買いたいな~と思っています!」
風呂内先生:「例年10月に新型が発売されるエアコン、ドラム式洗濯機、冷蔵庫などの白物家電は、値下げが始まる時期でもある増税前に買ったほうが得な傾向にあります。
ちなみに縦型洗濯機は春に新型が発売されるので、旧モデルの値下がりが期待できるのは2月、3月頃だといわれています。
炊飯器も、新型にこだわらなければ、比較サイトなどで調べて旧モデルの価格が下がってきていたら買い時です。
一方、テレビやオーディオなどの黒物家電は、白物ほどわかりやすい値動きではないのですが、テレビは2020年のオリンピック前需要で値段が下がりにくい状況なので、増税前に買っておいてもいいかもしれませんね」
ハニクロさん:「洗濯洗剤や柔軟材などの日用品とお酒の消費量が多いので、どの程度ストックしようか考え中です。まとめて買うと2%増は大きいので…。増税前に買っておいたほうがいい日用品ってありますか?」
風呂内先生:「洗剤やヘアケア商品でも、あまりセールにならないこだわりのブランドのものは多めに買っておいていいと思います。お酒もあまり値が動かないので買っておいてOK。
調理器具や洋服なども同じで、総じてセールになりにくいブランドものや定番品は、今のうちに買っておいていいでしょうね。
ただ、たくさんのストックに安心して使い方のペースが速くなってしまいそうであれば、税率を気にせず必要になったときに都度購入するのでよいと思います」
増田さん:「実は真夏に車のエアコンが壊れ、必要に迫られて新車を購入したんです。でも増税前に買ってよかったのか、ちょっと気になっています」
風呂内先生:「新車を買う場合、10月1日から環境性能割という制度が導入されるため、ハイブリット車については増税後の購入のほうが有利な傾向にあります。
それ以外の新車なら、増税前の購入は正解。とはいえ、ほしいときにほしいものを、必要なときに必要なものを買うのがお買い物のキホンコンセプトかなと思います」
増田さん:「よかった! 結果的にそうなりました」
\みんなは増税前にどんなものを買う予定?/
増税前の買い物、損しないためのコツとは?
増税前に買いたいものがだいたい定まってきた様子のみなさん。賢く買い物をするためにちょっとしたコツを風呂内先生がアドバイス。
風呂内先生:「たとえば通販で購入する場合。発注したのが9月30日でも、10月以降発送予定の商品であれば適用税率は10%になるので気をつけてください。買う予定のものは、早めに注文したほうが安心です。
また、先ほどリフォームの話が出ましたが、リフォームは9月末までに完成するように発注するのがいいです。9月中に発注しても完成が10月以降だと10%になっちゃいますので」
玉田さん:「なるほど~」
風呂内先生:「お酒も買っておいてよいものの一つですが、気をつけたいのは、ストックしたぶん消費が増えないようにするということですね(笑)」
賢く買い物をして増税と楽しく向き合おう!
また、楽天カードユーザーの青山さんからはこんな発言も。
青山さん:「今回、増税後にキャッシュレス決済でポイント還元がされますが、私は普段からキャッシュレス派。
家賃や光熱費、子どもの塾代なども全部楽天カード決済にしているので、月2,500円以上ポイントで戻ってきます。
今月はこれだけポイントを稼いだわ!という見方にシフトして、増税対策も買い物も楽しめるといいのかなと思いました」
風呂内さん:「とてもいいと思います。固定費をカードで払ったり、自分が普段よく使う部分を還元率の高いカードにまとめれば、容易に年数万円分はポイントで回収できますよね。
ポイントを集約して使いこなす、というのもぜひ実践されるといいと思います」
間近に迫った増税を機に、ご家庭のライフスタイルに改めて向き合った暮らしニスタのみなさん。
参加者からは、「ちょっぴり憂鬱だった増税も、キホンを知り、上手に買い物をするコツを学んだことで、前向きにとらえることができそうです」との声が。
風呂内先生:「増税前に買ったほうがよいものの傾向は押さえつつ、自分にとって居心地よいバランスでお買い物と付き合えるのがベストかなと思います。今日の座談会がちょっとでもみなさんの参考になったらうれしいです」
暮らしニスタさんたちの増税座談会レポはこちら!
シミュレーション結果や、主婦目線での増税のポイントや買い物のコツをぜひチェックしてみてくださいね!
青山金魚さん
2019.09.05いよいよ10%増税目前にして、今知っとくべきこと。買い時の物を知りたく楽天×暮らしニスタ「増税座談会」に参加してきました。講師は家計管理の神。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ロ...続きを見る
AMTAs mamさん
2019.09.05いよいよ10月に消費税が10%に上がりますね。今でさえ食費や教育費などお金に羽がはえたように飛んでいってるのに(^^;) 10%になったらどうなってしまうのだろう… そして増税前に何を買っておいたらいいんだろう⁇ そんな不...続きを見る
玉田悦子さん
2019.09.052019年10月から消費税が10%に増税しますね。といっても8%のままのものあるとか(軽減税率という・・・)??なにやらよく理解していないまま漠然と不安を持っていたのですが、先日「増税座談会」に参加させて頂き、増税について...続きを見る
ハニクロさん
2019.09.05今年、2019年10月から消費税が10%に増税…そのため、各メディアでも、頻繁に消費税について取り上げられているものの、ぼんやりとしかわかっていなくて、不安はあるものの、何をしたらよいか全くわかっていない、ダメ主婦ハニクロ...続きを見る
増田陽子さん
2019.09.05暮らしニスタ×楽天コラボ企画の増税座談会がありました。10月に消費税が10%になる、8%に据え置きになるものもある、というざっくりとした認識しかなかった私は、この機会にしっかり知っておきたい!!と思い、参加させていただきました!続きを見る
提供/楽天株式会社
写真/石川千絵、取材・文/浜野雪江
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