チーズフォンデュの作り方はとってもシンプル。好きな具材を用意して、チーズソースを作り、食卓に並べればできあがりです。そんなシンプルな料理だからこそ、具材の準備はちょっと丁寧にしておきたいもの。
具材作りのポイントは、チーズソースを絡めたときに、ちょうどおいしく味わえるように下ごしらえをすること。また、食べ始めたときに具材がフォークやスティックから抜け落ちてしまわないようにするのもコツです。
まず、バゲットは2~3cm角の一口大に切ります。このとき、一切れごとに皮の部分が必ず残っているようにしましょう。できれば同じくらい皮が付いているようにできるとベスト。次に、トースターでカリッと焼いたら完成です。
野菜は熱が通りにくいものは、あらかじめ下茹でを。でも柔らかくなり過ぎるとフォンデュ鍋に具材が落ちたり崩れたりしてしまうので、「まだちょっと硬いかな?」と感じるあたりでストップしておきましょう。
チーズフォンデュでおなじみの肉系具材と言えば、鶏ささみ肉や鶏もも肉など。下ごしらえとしては茹でて中まで火を通しておくことが必要ですが、火が通り過ぎるとパサパサとした食感になってしまうのが難点。ちょうど火が通った瞬間に留めて、しっとりジューシーに仕上げたいところです。慣れるまで、ちょっとコツがいるかもしれませんね。
<肉系具材の下ごしらえ方法>
●鶏もも肉…一口大くらいに切りそろえ、塩を加えて沸騰させてお湯に入れて下茹でします。火が通りすぎないようにご注意を。
●鶏ささみ肉…筋を取り除き、切らないままで茹でします。塩を加えた沸騰したお湯に入れて3分ほど茹でたら火を止め、そのまま放置。粗熱が取れたら肉を取り出して1本を3等分に切りましょう。
魚介類は下ごしらえにちょっと手間がかかりますが、できれば生のものを購入して調理していきたいところ。鮮度のよい魚介ならではの濃厚な風味と、クリーミーなチーズソースのマリアージュを楽しみましょう。もちろん、時間がないときには冷凍シーフードを利用してもOK。
<魚介系具材の下ごしらえ方法>
●エビ…殻付きのエビを用意し、1尾ずつ背わたを取ります。次に、塩を加えて沸騰させたお湯で2分ほど茹でます。茹で上がったら殻をむき、食べやすい大きさに切っておきましょう。
●ホタテ…殻付きの生ホタテは殻から身を外し、軽く下茹でをします。茹であがったら冷水に取り、ぬめりを取っておきましょう。大きいものは食べやすい大きさに切ります。
材料となるチーズは、本場スイスではグリエールチーズとヴァシュランチーズを混ぜて使うのが基本。でも家庭で作るときは市販のピザ用チーズ、ミックスチーズなどで十分です。お好みでグリエールチーズやゴルゴンゾーラ、カマンベールチーズなど個性の際立ったチーズを使うのもいいですね。ミックスチーズをベースに、個性派チーズをプラスして調整するのもおすすめです。
そのほかの材料は牛乳、酒類(白ワインまたは日本酒など)、コーンスターチまたは片栗粉、ニンニクなど。分量はチーズ500gに対し、牛乳1カップ強、酒類1/2カップくらいが目安です。これで4、5人分のチーズフォンデュソースが作れます。仕上げにレモンの絞り汁を垂らして混ぜると、風味がさわやかに。
チーズフォンデュのおすすめ具材36選!
最後に、チーズフォンデュの定番から、ちょっとユニークな変わり種まで、魅惑の具材をピックアップ。人気&おすすめ具材36品を厳選してご紹介します。みんなでワイワイ食べ比べてみれば、お気に入りの味がきっと見つかるはず!
チーズフォンデュおすすめ具材/定番編
まず、「これはチーズフォンデュのテッパン具材」という定番をチェックしてみましょう。パンから肉、魚介、野菜まで幅広く19具材をピックアップしました♪
(1)バゲット
炭水化物系の具材なら、王道は文句なしにバゲットでしょう。下ごしらえのコツは記事の最初にお伝えした皮の残し方がポイント。
バゲットのほかにも、ナッツ入りのパンやレーズンパン、フォカッチャなどもチーズによく合いますよ。下ごしらえはバゲット同様に最後にトースターで香ばしく焼いておきましょう。
(2)エビ
エビのプリッとした食感や、上品なうま味はチーズフォンデュと好相性。エビは下茹ですると赤くなるので彩りがいいですよね。できれば、殻つきの生のエビを購入して下ごしらえから丁寧にすると、風味よく仕上がります。忙しいときは茹でエビや冷凍むきえびを使えば並べるだけで準備できてスピーディ。
(3)ウインナーソーセージ
子どもたちに人気のウインナーソーセージはそのままでも食べられる商品も多く、下ごしらえも切るだけとラクちん♪
パッケージに「食べるときには加熱を」という表示がある商品なら、軽く茹でてから切るとよいでしょう。せっかくだから、タコさんやカニさんなど、かわいい形になるよう切り目を入れて茹でると食卓で喜ばれるかも!
(4)鶏ささみ肉
肉類のなかではローカロリー、かつ高たんぱくな鶏ささみ肉。脂肪分が少なく、さっぱりしているので、コクのあるチーズと味の相性ばっちりです。「チーズフォンデュはカロリーがちょっと気になる」というときにも、安心して食べられる具材ですね。
(5)うずら卵の水煮
うずらの卵があると、子どもも大人もなんだかテンションUP!なんてことはありませんか? 一口サイズでちょうどいいから、ぜひ具材に加えておきましょう。水煮タイプのものはそのままでも食べられますが、1分ほど湯通ししておくと卵の中まで温まります。
(6)にんじん
チーズフォンデュの野菜具材のなかでは、絶対に入れたいものの1つ。彩りがよくなりますし、β-カロテンなどの豊富な栄養が摂取できるのも魅力です。にんじんは皮をむくと見た目がよくなりますが、皮にも栄養があるので、気にならないときは皮付きのまま下茹でをしておくとよいでしょう。
ホームパーティなどでは、ニンジンは星やハートなどに型抜きをして下ごしらえしておくと、より盛り上がりそう!
(7)じゃがいも
じゃがいも×チーズは、グラタンなどでもおなじみの名コンビ。じゃがいもは煮崩れを防ぐにはメークイン、ホクホクの食感が好きな人は男爵など、じゃがいもの品種によっても作りやすさや味わいが変わってきます。下ごしらえでは、茹で過ぎにご注意を。
(8)ブロッコリー
β-カロテンやビタミンC、ビタミンE、食物繊維などを含む栄養満点!チーズフォンデュの具材のなかでは、グリーン具材の代表格ですよね。ブロッコリーは普段サラダなどにして食べるときよりも硬めに下茹でておくと、チーズソースに浸したときにちょうどいい食感に仕上がりますよ。
(9)カリフラワー
冬に旬を迎えるカリフラワー。白くてモコモコとして見た目もオシャレな雰囲気で、寒い季節のチーズフォンデュにはぜひ加えておきたい具材ですね。
カリフラワーに豊富に含まれるビタミンCは熱に弱いので、下茹ではなるべく短時間で済ませたいところ。新鮮なものなら生でも食べられるので、鮮度によってはサッと茹でる程度で十分。コリッとした歯ごたえを楽しみましょう。
(10)芽キャベツ
直径3cm程度で見た目もかわいらしい芽キャベツ。キャベツが大きく生長する前に収穫された「赤ちゃん」のように見えますが、実はキャベツとは別もの。ただし、キャベツの仲間ではあります。
チーズフォンデュの具材にするなら、一般的なキャベツよりも、芽キャベツを選ぶとちょっと本格的な雰囲気に。渋みがある野菜ですが、下茹でをすることで渋みを抜いて食べやすくすることができます。
(11)アスパラガスアスパラガスも、グリーンカラー具材の1つ。根元を切って、皮の硬い部分とハカマを取り除いておきましょう。下茹でしたら食べやすい大きさに切るか、長いまま盛り付けておけば手で持って野菜スティックみたいにソースに浸すことができます。
(12)かぼちゃ
かぼちゃはチーズソース自体に混ぜ込んでしまったり、かぼちゃを容器変わりに使ったりするレシピがあるほど、チーズフォンデュによく合う具材です。かぼちゃにはお肌をヘルシーに保つ効果などが期待できるβ-カロテンがたっぷり。β-カロテンは熱に強いので、茹でてもしっかり摂取することができますよ。
(13)ミニトマト
真っ赤なミニトマトは、盛り付けたときに食卓に華やかさをプラスしてくれるお助け具材。ヘタを取って洗い、並べるだけでよい手軽さがうれしいですね。チーズソースがトマトの酸味でさっぱり味わえるのも魅力。
(14)マッシュルーム
キノコ類なら、チーズフォンデュではマッシュルームが定番具材。ブラウンマッシュルーム、ホワイトマッシュルーム、どちらでもお好みで使えます。下ごしらえは表面の汚れをふいてから、サッと茹でるかフライパンで軽くソテーしておきましょう。マッシュルームのほかに、エリンギやシイタケもチーズフォンデュの具材におすすめ。
(15)パプリカ
赤や黄色でカラフルなパプリカは、彩りを美しくしてくれる定番具材。切るだけで準備が完了するラクちん具材でもあります。生で食べるのがちょっぴり苦手な子どもたちには、切ってからサッと下茹でしておくとよいでしょう。
(16)ベーコン巻き
上で紹介したような野菜をベーコンで巻いた具材も定番。野菜が苦手な子どもでも、うま味のあるベーコン&チーズソースのおかげでパクパクと食べやすくなるかもしれませんね。
(17)ヤングコーン
市場に出回る時期はとても短いですが、旬の時期を逃さずぜひトライして欲しいのがヤングコーンのチーズフォンデュ。ひげと薄皮を残して外側の汚れた皮だけをむいたヤングコーンを、トースターで焦げ目がつくまで焼きます。このとき、焦げやすいひげは折りたたんでアルミホイルで巻いておきます。火が通ったらアルミ箔を剥がしてチーズソースにディップ。歯応えがよくとても美味しいですよ。ひげと薄皮も一緒にいただくので香ばしさも抜群!
(18)ズッキーニ
ズッキーニは生でもいただけますが、オススメなのは輪切りにしてフライパンで少し焦げ目がつくくらいにソテーしたもの。ズッキーニ自体クセがなく、チーズとも相性抜群なので、子どもたちもどんどん食べられちゃいますよ!
(19)さつまいも
甘みのあるさつまいものチーズフォンデュは、スイーツ感覚でいただけるうれしい一品です。箸休め的なポジションで用意しておくと、間違いないアイテムですよ。子どもが主役のパーティーや女子会などにオススメ。
チーズフォンデュおすすめ具材/変わり種編
ちょっと変わった具材をチーズフォンデュを楽しむ人も増えています。ここではゴージャス感を味わえる具材や、「こんなものまで具材になるの?」というびっくり具材まで、食卓を盛り上げてくれる変わり種具材17選をご紹介します。
(20)牛肉ステーキ肉
「ちょっと豪華なチーズフォンデュにしたいな」というときは、ジューシーな牛肉ステーキはいかがでしょうか。ボリュームのあるお肉が大好きな男子も、こんな具材の入ったチーズフォンデュなら喜んでくれそうです。
下ごしらえとして、牛肉はサイコロステーキ風に食べやすく切ります。塩・コショウをして、レアやミディアムなど好みの焼き加減に焼いておきましょう。食卓では赤ワインなどと一緒に、ゆっくりと味わってみてくださいね。
(21)サラダチキン
近頃人気の、いわゆる「サラダチキン」。これはもう、すぐに試せるし、合うに違いない!と思える具材です。メーカーによっては、レモン風味やピリッとスパイシーなもの、スモーキーなものまで様々なフレーバーがラインナップしていますよね。好みのフレーバーを選んだり、何種類か並べて食べ比べてみたりするのも楽しそう。
(22)チキンナゲットや鶏から揚げ
こちらも超スピーディに用意ができるラクちん具材。商品パッケージの表示通りに温めておきましょう。そのままでもよいのですが、食べやすくカットしておくと親切。また、鶏のから揚げも同様に、チーズフォンデュの具材にできますよ♪
(23)ミニハンバーグ
とろ~りチーズとハンバーグ。子どもも大人も大好きな人が多いのではないでしょうか。ベーシックなチーズソースはもちろん、材料の白ワインを赤ワインにアレンジしたチーズソースでもよく合います。
でも、チーズフォンデュのためにハンバーグをわざわざ作るのはちょっぴり手間ですよね。そんなときはお弁当用にストックしてある冷凍ハンバーグを利用したり、ハンバーグを作った翌日にリメイクレシピとして作ったりするのがいいかもしれません。無理なくできるときにぜひ試してみてくださいね。
(24)牡蠣
牡蠣はチーズフォンデュでは定番とまでは言えないものの、人気具材の1つ。むき身の牡蠣を洗ってから白ワインで蒸し煮にしたり、下茹でをしたりしておきましょう。下ごしらえで火を通すことで、食卓ではチーズを絡めるだけで食べることができますよ。
(25)タラの白子
とろりとしてコクのある白子とチーズの組み合わせは、なんとも贅沢でクセになる味わい。冬に旬を迎えるので、売り場で見かけたらゲットして、チーズフォンデュの具材に加えてみましょう。
生で白子を購入した場合は、塩を加えた湯に軽くさらす「湯引き」をしないといけないので、慣れるまでちょっとコツが必要かもしれません。湯引きした白子がスーパーなどでも売られていることがあるので、面倒なときはこちらを利用してみてくださいね。
(26)練り物
ちくわやさつま揚げ、厚揚げ、はんぺんなど和食でおなじみの練り物。実はチーズフォンデュの具材にしても、よく合うんです。練り物を入れるときは、チーズソースは白ワインではなく日本酒を入れて作ったもののほうがベター。お酒のアテにもなるので、お酒を楽しみたいホームパーティの一品にするにもぴったりです。さつま揚げや厚揚げなどはトースターでカリッと焼いておくと、香ばしさが加わって美味。
(27)おにぎり
バゲットなどのパンに飽きたときは、おにぎりがおすすめ。一口サイズのおにぎりなら、パクパク食べられます。フォークやチーズフォンデュ用スティックなどに刺すと崩れやすいので、取り皿におにぎりを入れ、そこにチーズソースをかけるようにするとよいでしょう。昆布や明太子など、おにぎりに混ぜ込む具材もバラエティ豊かにすれば、楽しみが無限に広がりそう!
(28)ニョッキ
もちもちとした食感がたまらないパスタ、ニョッキ。こちらも、パンではない炭水化物系の具材がほしいときに用意してみていかがでしょうか。
ニョッキは市販もされていますが、家庭で手作りすることも可能。マッシュポテトと小麦粉、卵黄、塩をこねて寝かし、小さく丸めてボイルすれば「じゃがいものニョッキ」に。ジャガイモの代わりにかぼちゃを使えば「かぼちゃのニョッキ」ができあがり。
(29)その他パスタ
茹でたロングパスタを最後に加えて、チーズソースパスタでシメるのはいかがでしょうか。
または、ほかの具材と同じように、食べ始めから好きなタイミングでパスタを入れたいなら、コンキリエ(貝のような形のパスタ)などショートパスタを茹でて並べておくとよいでしょう。茹で上がったらオリーブオイルを絡めておくと、くっつきにくくなりますよ。生パスタなら食感がもちもちしてチーズソースが絡みやすく、さらにおすすめ。
(30)おもち
おもちはチーズフォンデュの具材の1つとしてだけでなく、チーズソースのとろみ付けとして片栗粉の代わりに使うこともできます。具材にするなら、一口サイズに切り、トースターなどで香ばしく焼いておきます。ソースに加えるときは粗みじん切りにして、ソースにじっくり混ぜながら弱火にかけて溶かしていきましょう。
(31)アボカド
ユニークな野菜具材では、アボカドはいかがでしょうか。まったりとしたアボカドと、チーズソースが口の中でとろける感じは、くせになりそう。
チーズフォンデュには少し硬めの状態のアボカドを選びましょう。「食べごろ」と言われるような柔らかく熟した状態になると、フォークやスティックに刺しにくくなってしまうんです。アボカドは2つに切って種を取り除き、皮をむいて一口大に切ります。レモン汁をまぶし、色止めをしておきましょう。
(32)漬け物
チーズと漬け物は同じ発酵食品だけあって、実は相性抜群。クリーミーなチーズソースの味わいが漬け物の塩気を和らげてくれます。逆に、漬け物の塩気がチーズソースにパンチを与えて、お酒のおつまみにももってこい。たくあん、しば漬けなど好みの漬け物をスティックに刺して、ちょっと斬新なチーズフォンデュを味わってみるのもいいですね。
(33)おせんべい
おせんべいとチーズフォンデュ。一見、びっくりな組み合わせのようでいて、リピーターがいる具材です。考えてみれば、チーズを合わせたおかきもよくあるほどなので相性は◎。おせんべいの下ごしらえは、食べやすい大きさに割るだけ。おせんべいにスティックは刺せないので、取り皿におせんべいを入れて、チーズソースをかけるスタイルでどうぞ。
(34)パイナップル
「フルーツをチーズフォンデュの具材に加えたい!」というときは、パイナップルやリンゴ、バナナなどがおすすめ。フルーツを加えると果汁の香りや甘みがチーズに移り、ソースの味が変わってしまうので、ほかの具材を食べ終えたあとに、シメのデザート感覚でフルーツ具材を入れてみましょう。できれば、野菜や肉系具材などを絡めるチーズソースとは別に、フルーツ用のチーズソースを用意したいところ。
(35)ワッフル
女子会などではデザート系具材があると盛り上がりそう!形が崩れにくいワッフルはチーズフォンデュの具材として取り入れやすいかもしれませんね。ただし、こちらもフルーツ同様、デザート専用のチーズソースを別に用意できるとベスト。
(36)さぬきうどん
意外な組み合わせと感じるかもしれませんが、パスタとチーズが合うように、もちもちのうどんとチーズの相性も抜群です!冷凍のさぬきうどんを食べ始める前に茹でるかレンチンしておき、チーズをたっぷりからめていただきましょう。
まとめ
チーズフォンデュの人気&おすすめ具材33選をご紹介しましたが、いかがでしたか?
下ごしらえを丁寧にすることでよりおいしくなり、ユニークな具材をいくつか取り入れてより楽しくなります。これからもチーズフォンデュをワイワイ楽しんでくださいね。
参考:文部科学省「食品成分データベース」(https://fooddb.mext.go.jp/)
文/北浦芙三子
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