コシがあってスルスルとのどごしがいいそうめんは、夏の定番メニューの代表格。おいしいそうめんに仕上げるには、正しい茹で方とベストな茹で時間を知ることが大切です。口当たりの好みや、食べ方によっても茹で方は変わるので、しっかり確認しておきましょう。
そうめんの茹で時間の目安
そうめんを茹でるとき、まずはパッケージに記載されている茹で時間を参照することと思います。しかし、かためがいいという人もいれば、やわらかめがいいという人もいて、茹で加減には好みがあるもの。かために仕上げたい場合と、やわらかめに仕上げたい場合とで、茹で時間を調整しなくてはなりません。
■基本の茹で時間をチェック!
そうめんの基本的なゆで時間の目安は、2分程度。この茹で時間は一度に茹でるそうめんの量が多くても少なくても変わりませんが、太さによって若干調整が必要です。やや太めのそうめんを茹でる場合は、茹で時間を20秒程度長めに取るようにしましょう。
そうめんのベストな茹で時間は、パッケージに記載されている時間が基準。はじめてのメーカーのそうめんを茹でるときは、まずパッケージを確認して、記載通りの茹で時間で茹でてみることをおすすめします。
■かために仕上げたいときは?
かための茹で具合が好みという人や、茹でたそうめんをチャンプルーやにゅうめんに使いたいという場合は、基本の茹で時間よりも短い時間で茹であげましょう。茹で時間2分が基本なら、30秒短めの1分半を目安に。
沸騰した湯にそうめんを入れて、1分半経過したころに茹で加減を確認すると「まだかたいな」と感じるはずです。にゅうめんやそうめんチャンプルーは、仕上げにもう一度火を通すので、ややかための茹で加減がおすすめ。かたさの好みや食べ方などによって茹で時間を調整すれば、そうめんをよりおいしく味わうことができます。
そうめんがおいしくなる茹で方
そうめんをおいしく茹であげるためには、茹で時間のほかにも、ちょっとしたコツを知っておくのも有効。ひと手間プラスするだけで、お店のようなおいしいそうめんに仕上げることもできるんです。
■お湯はたっぷり沸かすのが鉄則!
① そうめんの重量に対して10倍量を目安に、鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
②沸かした湯の中へそうめんを投入したら、素早く菜箸でかき混ぜてしっかりとそうめんを泳がせてあげましょう。
③ 吹きこぼれそうになったら、火を弱めます(絶対に水を加えないこと!)。
④ 目安の時間茹でたら味見をし、そうめんに芯がなければ茹であがり。
茹でたあと加熱調理する場合は、少し芯が残る程度でOK。
少ない水で茹でてしまうと、そうめん同士がくっついてしまいます。たっぷりのお湯で茹でればそうめん同士の接触を防ぐことができるので、おいしく茹であげることができるのです。
■流水で粗熱をとってからもみ洗い
そうめんが茹であがったら、すぐにザルにあけ、流水でしっかり冷ましましょう。
完全にさめたら、そうめんを流水の下ででもみ洗いします。独特のぬめりがとれて、そうめんにつやとコシがでます。
■梅干しと一緒に茹でればおいしさ倍増!
日本人のソウルフードとも言える梅干しを使った裏ワザをご紹介しましょう。そうめんを茹でるときに梅干しを使うなんて、ちょっとビックリしてしまうかもしれませんね。
梅干しの使い方は、とても簡単。沸かした湯の中へ、そうめんよりも先に梅干しを(種をとらずに丸ごと)1粒を投入します。あとは、通常通りそうめんを投入して茹でましょう。
梅干しを加えることで、湯の中に梅のクエン酸がとけだします。クエン酸の力でそうめんにコシが出て、おいしさがパワーアップするのです。
電子レンジでそうめんを茹でる方法と茹で時間
そうめんは鍋にたっぷりの湯を沸かして茹でるのが一般的ですが、実はレンジでもおいしく茹であげることができます。
■用意するものは、耐熱容器・そうめん・熱湯
必要なのは、レンジ対応の耐熱容器と熱湯、そうめん。短い時間でそうめんを茹であげるために、水ではなく熱湯を使うのがポイントです。
①そうめん2束に対して、500ccの熱湯を用意します。
②耐熱容器へそうめんを入れ、その上から熱湯を注ぎ、菜箸でそうめんをほぐます。耐熱容器にそうめんが収まりきっていなくても、熱湯を注げばすぐにやわらかくなるので心配は無用です。
③耐熱容器にふたをせずに、電子レンジへ。
■加熱時間は?
耐熱容器内にそうめんが収まったら、600Wの電子レンジで約1分40秒加熱します。熱湯を注いだ時点でそうめんがある程度やわらかくなるので、加熱時間はそれほどかかりませんが、様子をみて加熱時間を調節しましょう。
茹であがったら、そうめんをザルにあけて流水であら熱を取ります。粗熱が取れたら、さらに流水を流しながらもみ洗いして完了です。
まとめ
茹で時間が短く、手軽に食べられるそうめんは、忙しいときのお助け食材の一つ。どんな食材や味つけとも合い、いろんなアレンジが楽しめるのが魅力です。ここで紹介した茹で方・茹で時間を実践して、そうめんをよりおいしく味わってみてください。
そうめんを使ったアイデアレシピ
食欲のないときにもツルッと なめこおくら豆腐そうめん
【材料 (2人分)】
そうめん…3束(150g)
絹豆腐…150g
なめこ…60g
オクラ…4本
●だし…100cc
●みりん…大さじ2
●醤油…大さじ1
●砂糖…小さじ1
●塩…ひとつまみ
甘めの汁がポイント。なめこやオクラのネバネバ食感でつるっと食べられるそうめんです。味が薄まらないように、しっかりとそうめんの水気を切っておきましょう。暑い日や食欲のない日にもおすすめ!
2018.08.13甘めの汁がポイントです。食べやすい食材でつるっと食べられるそうめんです。暑い日や食欲のない日にもぜひ。続きを見る
マイルドな味わい!豆乳入りそうめん
【材料(4人分)】
そうめん…400g
A 白だし…50ml
A 豆乳…900ml
キムチ…100g
きゅうり(千切り)…1本
ゆで卵…2個
トマト(半月切り)…1/2個
白ごま…少々
そうめんを茹でる前に、つゆを作っておきます。茹でたそうめんを器に盛り、つゆをかけて、キムチ・千切りのきゅうり・半分にカットしたゆで卵・トマトを乗せて、仕上げに白ごまをトッピングすれば完成です。
2014.07.04キムチをのせて、ちょっと冷めん風にアレンジしてみました。スープは豆乳と白だしが好相性! 白だしはそのままスープごと食べられるくらいに薄めるのがポイントです。豆乳と組み合わせると、薄めでもしっかりとした味に仕上がります。続きを見る
大人気!我が家の簡単やみつきそうめんアレンジ
【材料(2人分)】
そうめん…200グラム
キムチ…120グラム
ホタテ…4個
シソ…適量
胡麻油…適量
塩…適量
醤油…適量
ホタテとキムチを合わせた具材をトッピングしたごちそう感のある一品。そうめんを茹でている間に具材をカットしておきます。茹でたそうめんに胡麻油と塩を加えて味をととのえたら器に盛り、用意しておいた具材を盛り付けます。
2015.05.17一気に暑くなると、さっぱりとしたノーマルなそうめんが、食べたくなります。でも、ちょっと続いたり、今日はこっくりした物が食べたいけど、こう暑いと何を食べたいかわからない…なんてときに、そうめんを茹でて、具とささっと合わせるだ...続きを見る
まとめ/暮らしニスタ編集部
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます