【藤本美貴さん】年齢を重ねて…20代と変わったこと、変わらないこと。

ソロアーティストやモーニング娘。として活躍し、27歳でママになった藤本美貴さん。近年は可愛らしさに加えてしっとり落ち着いた大人のムードを漂わせ、素敵に年齢を重ねている様子が伺えます。

そんなミキティは、年齢を重ねることについてどんなふうに考えているのでしょうか。

30代になって、20代の頃と変わったこと、変わらないこと。これから近づきたい理想の女性像は？ そんなことを聞いてみると、同世代のママたちに通じる必見の答えが返ってきました。

年齢を重ねる＝経験値が増えるということ

16歳でアイドルデビューし、大人の社会に飛び込んだ美貴さん。キラキラのアイドルとして10代を駆け抜け、20代で結婚・出産を経験。30代の今、20代の頃と比べて大きく変化したことはなんでしょうか。

「私はもともとキャピキャピした10代、20代でもなかったので、20代の頃と比べても、結婚して子どもがいること以外はあまり変わらないかなと思います。

実は子どもの頃から現実的というか冷めたところがあって、きょうだいからも“冷めガキ”って言われてたんです(笑)。

でもその反面、楽しむべきところでは誰よりも楽しめる自信があって。アスレチックでもブランコでもなんでも、やりたい！と思うと子どもより楽しめちゃう。そういう部分もずっと変わらないです」

女性が年齢を重ねることについても、とても現実的にとらえているようです。

「基本的には、年齢を重ねる＝経験値が増えるというふうに考えてます。経験値が増えるから、以前だったら戸惑ったようなことにも柔軟に対応できるようになる。だから年齢を重ねるほど焦らなくなりますね」

とはいえ、30代に入ったときは「大台に乗ったな」と感じ、「これからはいかに健康に元気に生きていくかが大事」だと思ったそう。

「それには体づくりが必要だから、ヨガやジョギングなど、毎日何かしら運動をしています。それもムリしてやると続かないので、ジョギングなら“もう少し走れるけど、このくらいにしとこう”という距離でやめておいて、また二日後に走るとか。

たまにしか走れないから一度に６km走るんじゃなく、どのくらいだったら週に３、４回できるかのラインを自分なりに見つけることが大事かなと思います」

目じりの笑いジワはハッピーな人生を生きてる証

年齢を重ねることで精神的に成熟する一方で、お肌のハリが失われていく現実についても美貴さんはとてもポジティブです。

「それまでなかった小ジワが目立ってきたら、誰だって落ち込みますよね。“え、これが私？”って思うこともあるかもしれない。でもいつまでも20代みたいな顔をしてたら怖いし(笑)、“それが私”だから、変化する自分に合わせてスキンケアやメイクの仕方も変えていかなきゃいけない気がします。

年相応のキレイさは絶対あって、それは年代ごとに違うものだから。私も眉間に縦ジワがあったら気になるけど、目じりの笑いジワだったら別にいいかなと思う。それはたくさん笑ったんだな、ハッピーな人生なんだなっていう証拠なので」

では年相応の美しさをキープするために、どんなことを意識しているのでしょう。

「まずファッションもメイクも“今どき”を追いかけなくなりました。流行っていてもボルドーの口紅は塗らないし、目の下にチークも入れない。スカートの丈もステージ衣装以外で膝上丈ははかないし。大人として、親として恥ずかしくないキレイさを求めていますね」

そして何より大切にしているのは「何でも楽しむこと」

「家事も育児もたいへんだけど、やらなきゃいけないことをいかに楽しくやるかがポイントなので、私はそれをミッション形式にしてるんです。

朝起きたら頭の中で、今日は午前中にコレとコレをやって、午後○時までにここまで終わったら海外ドラマを見るぞ！とか(笑)。ミッションにすればクリアするだけで達成感があるから楽しめます」

これから年を重ねていく上でお手本にしたい女性像についても、やはり「自分の楽しみを持ってる人が素敵」との答えが。

「家事や育児をやりながら、体づくりでも趣味でも自分の何かを楽しんでる人が理想です。私もいくつになっても何かを頑張っていたり、一生懸命になってたい。いずれ子育てが落ち着いたら、だんなさんと２人で海外旅行に行くのも密かな楽しみです」

子育て真っ最中の現在も、ワクワクを生み出すのが上手な美貴さん。

そんなふうに考えると、年を重ねることが楽しくなりますね！

Profile藤本美貴

取材・文／浜野雪江　撮影／土屋哲朗（主婦の友社写真課）