キッチンや洗面所などの水回りスペースは、どうしても細かな生活用品でごちゃつきがち。見た目にすっきりしていればストレスもないし、掃除もしやすいのに……とお悩みのかたも多いのでは?
今回登場するライフオーガナイザー・くらしスリムさんのお宅は、キッチンも洗面所も驚くほどスッキリ!でも、細かな生活用品がまったくない訳ではないんです。生活用品が隠れているのは、“ デッドスペース" や“ 死角" 。見えない場所を徹底的に活用して、すっきり収納を実現しています。
「見えてほしくないものは、徹底的に見えないスペースに。見えるスペースには気に入ったものだけを置いて、インテリアを楽しんでいます」というくらしスリムさん。
そのすっきり収納の極意と考え方をお聞きしました。
便利さはキープしたまま、ごちゃつきだけを追放!
もともと整理・収納が好きで、そして一人一人に寄り添うライフオーガナイズという考え方に共感したというくらしスリムさん。
「表に出しておきたいのは、デザインが好きだったり、見ていると気分が上がるアイテム。それ以外のものはしまってあると、気持ちよく穏やかに過ごせますよね」
たしかに、くらしスリムさんのキッチンで目に入るのは、おしゃれな調理道具や北欧雑貨だけ。カウンター上には調味料なども出ていません。
「調味料は容器に入れ替えて、上段の引き出しにしまってあります。手元で引き出すだけだから面倒じゃないし、容器が汚れないから手入れもラクですよ」
キッチンで目立ちやすい分別ゴミも、なんと引き出しに!
「下段の引き出しを区切って、ペットボトル、缶、プラごみ、牛乳パックなどを分けて入れています」。ゴミもきれいに管理すれば、“ 捨てる" というより“ 収納する" という感覚になるんですね。
こうしたひと手間が“ すっきり見え" の秘密のよう。さらには引き出しだけでなく、さまざまな見えない場所が収納に生かされていました。
収納術01:
冷蔵庫横の死角を思いっきり活用!
キッチンでは冷蔵庫の横が死角です。
「見えないところであれば、整然としていなくても平気。ダイソーのマグネットフック+紙袋などを活用して、揚げ物のときに使うものやリサイクルに出すものなどを保管しています。可燃ごみもダイソーの書類ケースにレジ袋をかぶせて、ここに置いているんですよ」
実際に隙間からすべて取り出してみると……
ペットボトルのふた、缶のプルタブ、油はねガード、新聞紙、輪ゴムなどなどが次々に登場!
15cmほどの隙間にこれだけのものがおさまるとは驚きです。手が入るゆとりは十分にあるので、出し入れのストレスはゼロ。キッチンのデッドスペースを再チェックしたくなりますね。
収納術02
扉ウラも賢く使って!よく見るレシピをペタッ
よく作るけど、調味料の分量が覚えられないレシピ。みなさんもありますよね?
メモ書きにしてついつい冷蔵庫に貼りがちですが、それではキッチンがごちゃついた印象になってしまいます。
そこでくらしスリムさんが活用しているのが、吊り戸棚の扉の裏。「扉を開けるだけでチェックできるから、冷蔵庫に貼るのと便利さは同じ。いちいちレシピ本を取り出したり、スマホを開く手間もいりません」
ちなみに貼っているレシピは、ネットで人気の無限ピーマンや、肉じゃが、ハンバーグ、唐揚げといった子どもの大好物。作り方は頭に入っているので、分量だけがメモしてあるそうです。
収納術03
洗濯機回りでも、スキマに隠す収納を
洗面室もすっきりと整っています。洗面台回りにもまったくごちゃつきがありません。ここでもデッドスペースを活用しているそうですが、一体どこにそんな場所があるの!?と思ったら……
洗濯機と壁のすき間!
洗濯機にマグネットフックで小さな収納ボックスを貼り付けています。
ここでも、収めている道具を全部出していただきました。
「ここでもマグネットフックが大活躍。お掃除アイテムなどのごちゃごちゃ見える道具を吊るして隠しています。特に畳めるバケツはコンパクトになるので、こんな隙間にもしまえて便利ですよ♪」
何も掛かっていないタオルかけは、病気時に使う“ 予備" 。お子さんがノロウィルスなどをもらってきたとき、タオルを分けて感染を防ぐのだそう。
洗濯機の横は入り口側からは見えないので、お客さまからは完全に死角。便利なのに見た目はスッキリ!に成功しています。
「暮らしをスリムにしたい! 」から生まれた、素敵なお住まいと暮らし
インテリアもファッションも好きなものを追求している、くらしスリムさん。2 人のお子さんの子育て中とは思えない、ゆったりした暮らしぶりが伝わってきました。
そんなゆとりある生活も、ライフオーガナイズを実践しているからこそ。ハンドルネームの通り、「暮らしをスリムにする仕組みづくり」を日々研究しているのだそう。
「一度その仕組みを作ってしまうと、家事がすごくラクなんです。暮らしをスリムにすることで、ズボラや手抜きができるという感じ(笑)。そうすると自分自身がストレスフリーになって、家族への負担も減らせる気がします」
「すっきり」と「ラク」と「おしゃれ」をすべてかなえたお住まい。「暮らしニスタ」では今後もその極意をレポートしていきます!
ライフオーガナイザー® くらしスリムさん
ご夫婦と中1 の長女、小4 の長男の4 人家族。「ライフオーガナイズは一人一人に合わせたオーダーメイドのお片づけ。そこに魅力を感じて勉強しようと思いました」。2015年にライフオーガナイザーの資格を取得。翌年にクローゼットオーガナイザー、さらに翌年に骨格スタイルアドバイザーの資格も取り、現在は練馬区を拠点に活動中。「お客さまの家でアドバイスをすると発見が多くて、自宅も片づけたくなります(笑)。試行錯誤を繰り返すうちに、だんだん自分らしい収納になっていくのが楽しいですね」
取材・文:後藤由里子
撮影:主婦の友社 松木潤
\おうちをプロの技で綺麗に/
自力ではなかなか満足に掃除できない部分、プロのお掃除ですっきりしませんか?
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