スマホで気軽に不用品の売買ができる、ネットフリマの勢いが止まりません! 特に子育て世代のママたちには、「家にいながらお小遣い稼ぎができる」「欲しいものが格安で手に入る」サイトとしての人気が安定。スマホにアプリを入れて利用している人も多いのでは? そこで今、あらためて知りたい今どきネットフリマの最新情報とともに、効率のいい“プチ稼ぎ”のノウハウについてまとめてみました!
ネットフリマって何? オークションとはどう違う?
まずは「ネットフリマ」の基本をおさらい。
「ネットフリマ」の“フリマ”とは、公園などの会場に、個人が家庭の不用品などを持ちよって売買する「フリーマーケット」が由来です。
古着や日用品などの中古品が主となるため、お値段は格安。
新品では手に入らないレアものを見つける楽しみもあり、1990年代の最盛期には週末ごと全国津々浦々で開催され多くの人でにぎわいました(今もときどきありますね)。
この個人間売買のスタイルをネット上に構築し、誰でも利用できるようにしたのが「ネットフリマ」です。
フリマは広場からネットへ!
開催日に縛られず、会場まで足を運ぶ必要もなく、ネット環境さえあればいつでも誰でも気軽に参加できることから女性を中心に人気を獲得。
スマホが普及した2012年以降は10以上のアプリが乱立し、淘汰を経て2018年6月現在「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク!フリマ出品」「ミンネ」「クリーマ」「ショップリストユーズド」「ショッピーズ」「オタマート」などが利用されています。
こうした“ネットリユースサイト”としては「ヤフオク!」に代表されるオークションサイトが先行していましたが、だんだんと利便性の高いネットフリマの人気が優勢に。その理由として大きいのは、なんといっても「値段」「終了日」の違いでしょう。
PCの前に貼りついていなくていい!
オークションサイトでは、入札により商品の価格が上がっていきます。希望の商品にはライバルより高い値を付けて落札する必要があり、終了間際の競り合いは醍醐味のひとつ。出品者にとっては思いがけない高値で落札される楽しみもあります。
一方購入者にとっては、希望の商品が最終的にいくらになるのかわからず、入札の残り時間を気にする必要があり、忙しい子育て世代のママたちには利用しにくい面がありました。
その点ネットフリマは、商品価格は出品者が決めた値段に固定されているので、表示価格での購入が可能。終了日を待つ必要もありません。即決しやすい低めの価格設定がされる傾向があり、場合によっては値下げ交渉もあり。
売り手とコミュニケーションとりながら格安の掘り出し物を手に入れる、フリーマーケット本来の感覚を家にいながらにして楽しむことができます。
安全対策も考えられています
オークションサイトでは一時期、「支払ったのに品物が届かない」「違う物が届いた」「売れたのに支払ってくれない」などのトラブルが頻発。こうした個人間売買の詐欺行為に対し、後発のフリマサイトは「お金のやり取りを運営サイトが仲介する」という方法で対策をしています。
まず、購入者が商品代金を振り込む先は運営側。 品物が届いたあと出品者、購入者それぞれが納得したという評価をつけてはじめて取引成立となり、運営側から出品者に支払いが行われます。一番大事なお金のやり取りが安心してできるのは、心強いですよね。
フリマはオークションより売れやすい?
ネットフリマで売買が成立した際の手数料については、出品者から徴収されるのが一般的。購入する側の負担はゼロです。
「ヤフオク!」でも販売手数料は出品者負担ですが、そのほかに出品者、落札者双方に月額462円の会費がかかります(ヤフオク!フリマ出品は不要)。
ネットフリマは購入のハードルが低いため「売れやすい」という面があり、ママたちの手軽なプチ稼ぎツールとして人気を博す理由にもなっています。
「フリマアプリ」それぞれの傾向は? どんなものが売れる?
魅力いっぱいのネットフリマ。ダントツに有名で、周囲に使っている人が多いのは「メルカリ」ですよね。ほかにもいくつかのアプリがあり、それぞれ手数料、出品できる品物、価格帯などで特色があります。
今回はスマホ、PC両方からアクセスできる「メルカリ」「新ラクマ」「ヤフオク!フリマ出品」「ミンネ」「クリーマ」「ショッピーズ」「オタマート」の7アプリの、出品手数料や大まかな出品傾向をまとめました。
スマホ・PC 両方からアクセスできるネットフリマ
メルカリ
得意分野:総合
販売手数料:10%
特色:フリマサイト/アプリの代名詞
運営元:株式会社メルカリ
新ラクマ
得意分野:総合
販売手数料:3.5%
特色:旧フリル。支払いに楽天スーパーポイントが使える
運営元:楽天株式会社
ヤフオク!フリマ出品
得意分野:総合
販売手数料:8.64%~10%
特色:ヤフオク!内の「即決価格出品」限定機能
運営元:ヤフー株式会社
ミンネ
得意分野:ハンドメイド
販売手数料:10%
特色:手作り系サイトではトップシェア。食品OK
運営元:GMOペパボ株式会社
クリーマ
得意分野:ハンドメイド
販売手数料:8~16%
特色:基本手数料12%、3カ月毎の売上金額で変動
運営元:株式会社クリーマ
ショッピーズ
得意分野:ファッション
販売手数料:10%
特色:女性向けブランド品に強い
運営元:株式会社スターダストコミュニケーションズ
オタマート
得意分野:オタクグッズ
販売手数料:10%
特色:アニメ、フィギュアなどに強い
運営元:株式会社A Inc.
販売手数料は10%前後が一般的ですが、「ラクマ」(旧フリル)は3.5%(2018年6月9日~)と低めの設定で王者「メルカリ」に対抗。ネットオークションの老舗「ヤフオク!」も「メルカリ」の猛追に“即決価格だけを表示させる”フリマ出品機能を2017年に追加しています。
ママたちに人気の2アプリを徹底研究!
フリマアプリの中でママたちに人気があるのは、なんといっても「メルカリ」! 次に人気のある「ラクマ」とともに、詳しい特徴を見てみましょう。
遂に上場! フリマアプリの王者
メルカリ
https://www.mercari.com/jp/
たった4年で日米英1億ダウンロードを達成! 月間アクティブユーザー数は国内だけで1000万人超、服飾、家電、食品に至る多岐にわたるリユース商品が毎月300億円も売買されているフリマアプリの王者。売れた商品の約半数が24時間以内というだけあって、「どのサイトより売れるのが早い」という感想をもつママ多し。
不正出品への監視も強く、取引後、相手に「よい」をつけた割合は98%と、安全で満足度の高い取り引きができるのも魅力です。
出品者手数料が低いから利益が出やすい!
ラクマ
https://rakuma.rakuten.co.jp/home/
メルカリの後発として「販売手数料無料」でユーザーを集めた「ラクマ」(旧フリル)。2018年6月から3.5%に引き上げられましたが、それでも「メルカリ」の半分以下なので利益率重視のユーザーには優位性あり。購入希望者が複数の場合、評価などを見て相手を選べる「購入申請」システムもあります。
ユーザー数については「メルカリ」に及ばず、実際に出品したママからは「メルカリより売れるのが遅い」という感想も。
ただ、出品過多で商売敵が多い「メルカリ」に比べ、「ラクマ」は出品した商品が埋もれにくいという面があるのは確か。在庫として手元にあってもいいものは「ラクマ」でじっくり、すぐ売りたいものは「メルカリ」、と使い分けるのもおすすめです。
「メルカリ」「ラクマ」に共通するのは「3大ラクちんさ」!
プチ稼ぎに人気の2アプリの魅力を深堀り! 共通するのはアプリを開いてサクサク進めば出品完了、のラクちんさです!
1 「スマホで撮って簡単に出品できる」 からラク!
「メルカリ」「ラクマ」ともアプリを用意。スマホにDLし、画面の指示に従って「撮ってアップ」「価格・ジャンル・配送方法などを選ぶ」「説明を書く」などを進めていくだけで、初心者でも登録から出品までを簡単に完了させることができます。
撮って
書いて
アップロード! 出品完了まで5分もかかりませんでした!
2 めんどうな「配送」サービス完備でラク!
商品の発送は、どちらのサイトも配送業者と提携。料金の割引や、QRコードでの送り状作成、専用配送ボックスの開発など、発送にかかる手間とコストの削減をはかっています。
「メルカリ」の「ゆうゆうメルカリ便」利用時に送られてくるQRコード例。ローソン店頭のLoppiにかざすだけで送り状が印刷されます。
3 やっかいな「トラブル回避」でラク!
お金のやりとりについては、トラブル回避のため運営サイトを経由します。出品者は、運営サイトからの入金確認後に商品を送付すればいいので「送ったのに支払われない」トラブルが防げます。購入者にとっては、到着した商品に納得がいかない場合「受取評価」を押さなければ取引成立とならないため出品者への支払いが行われません。返品などのその後の対応については取引メッセージでやりとりができ、双方の合意が得られない場合は事務局に相談できるので、出品者にとっても安心できます。
これを押さないと取り引き終了にならない!「受け取り評価」は「メルカリ」「ラクマ」とも3段階。
利用者が気軽に、気持ちよく取引を完了できるシステム構築には「メルカリ」「ラクマ」とも敏感。だからこそ初心者でも気軽に始められるのがフリマサイトの魅力です。
捨てようかな、と思っても、とりあえず出してみる→意外と売れた! しかも高値で! というケースも多いもの。今回紹介したように出品するのは非常に簡単なので、まずはお試しを。
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