「屋内でエアコンを付けていれば熱中症なんて関係ない」
「屋内の熱中症は、体温調節が苦手なお年寄りや子どもだけ注意すればいい」
このような考えを持っている人は注意が必要です。毎年、エアコンを付けている屋内でも健康な大人が熱中症になるケースは後を絶ちません。今回の記事では、屋内で熱中症のリスクが高い場所TOP3とその理由、薬剤師が教える熱中症対策を紹介します。
1. 家の中でも危険な場所TOP3
家の中で熱中症のリスクが高い場所の第3位は、寝室やベッド周りです。寝るときはエアコンを付けていても、タイマーで切れた後に室温が上がり汗をかくことが増えます。さらに、日当たりの良い場所で昼寝すると、脱水症状に陥ることも。
リスクが高い場所の第2位はキッチン。リビングの近くに位置していることが多くエアコンの風が届くので油断しがちですが、火を使うとキッチン周りの室温は高くなります。さらに、キッチン家電を使う場合は、放熱によって意外と暑くなるので注意してくださいね。
そして、リスクが高い場所の第1位はトイレ。トイレはエアコンがない場合が多いうえ、狭いため熱がこもりやすい場所です。トイレに長居しがちな人は気を付けましょう。
2. 薬剤師が教える熱中症対策
熱中症対策といえば、水分補給と涼しい場所に行くことが定番ですよね。今回は、それ以外にも覚えておきたい熱中症対策や、万が一熱中症になった場合の対処法を紹介します。
2-1. 水分だけではなく塩分と電解質も摂る
水分補給はもちろん大切ですが、水分だけではなく塩分と電解質も摂るようにしましょう。汗をかくと、体内から塩分やミネラルが失われるため、そういった栄養素も補給しなければなりません。激しい運動で大量の汗をかいたときはもちろん、湿度が高くて汗をかいたことに気付きにくい日も意識してくださいね。
2-2. 薬や持病を確認する
普段から服用している薬や、自分の持病にも要注意。たとえば、利尿剤は血液中の余分な水分を減らして血圧を下げる作用があるため、利尿剤を服用している人が汗を大量にかくと脱水や電解質異常が進みやすくなります。その結果、血圧が必要以上に低下し、めまいや立ちくらみといった不調があらわれることも。
また、腎臓や心臓に持病がある人の場合、水分や塩分の摂取量に制限がある場合も。そのため、自己判断で「水をたくさん飲む」という対策がしにくいことがあります。
「熱中症にならないためにどうすればいいか」は、必ず医師や薬剤師に相談してくださいね。
2-3. 熱中症の症状がつらいときは?
しっかり対策していても、軽い熱中症になってしまうケースがあります。その場合、まずは涼しい場所で水分や電解質を補給し、からだを冷やしましょう。
それでも「病院に行くほどではないけれど、ちょっとつらい」という場合は、漢方薬も選択肢のひとつです。暑気あたりによるめまいや頭痛には「五苓散(ごれいさん)」、暑さで弱った胃腸を整えて食欲不振の改善を目指す場合には「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」が用いられることもあります。
「毎年、少し熱中症の症状が出てつらい」という人は自己流のケアで終わらせず、「あんしん漢方」で専門家に相談しながら対策をするのもおすすめですよ。
ただし、紹介した漢方薬はあくまで一例です。自己判断で飲むと悪化するリスクがあるので、必ず医師や薬剤師に相談してくださいね。
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監修/山形ゆかり●薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談できる、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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