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「冷え性」の原因とは?すっきり改善するための対策3つ

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「冷え性」の原因とは?すっきり改善するための対策3つ
若いころは平気だったのに、最近は夏でも羽織るものが手放せないなんていうことありませんか? 圧倒的に女性に多いとされる冷え性ですが、それには理由があるのです。
今回は冷え性の原因と対策について紹介します。

冷え性のメカニズム

冷え性とは手先や足先に血液が回らずに冷えてしまう状態のことを言いますが、そもそも人はどのようにして体内で熱を作っているのでしょう。

私たちはまず食べ物を口にして栄養素を得ています。そして、その栄養素を使って、内臓や筋肉がそれぞれの仕事をこなすわけですが、その時に熱が発生します。熱は血液の循環とともに体内に拡散されて、時に汗をかくことで、体温が上がり過ぎないように調節されているのです。

それらの熱の発生や体内へ広がる過程で何か問題があると、「冷え」として現れます。
理屈から考えると、「体内での熱の発生が少ない」「体内で熱を拡散できていない」「体温の調節がおかしい」ということが挙げられます。
具体的にどのような原因が考えられるのか見てみましょう。

冷え性の原因とは?

女性が冷え症になりやすい代表的な原因を紹介します。

◎筋肉量の低下
主に筋肉が運動することによって熱は発生するので、筋肉量が少ないと、発生する熱が単純に少なく、冷え性を起こしやすいと言われています。
冷え性が女性やお年寄りに多いのは、男性や若者に比べ体の筋肉量が少ないことが関係しています。

◎ホルモンや自律神経の乱れ
体温調節にはホルモンや自律神経が関係しています。
女性の閉経は一般的に50歳前後におとずれ、前後5年間を更年期とよんでいます。更年期は、ホルモンが乱れたり、自律神経に障害を及ぼしたりしやすい時期と言われ、その症状の1つとして、冷え性がでることは十分に考えられます。
最近では、更年期になる少し前に症状が現れる「プレ更年期」が注目されています。

◎鉄分不足や低血圧
鉄は赤血球の中にあるヘモグロビンのもとになります。ヘモグロビンは酸素を体に運ぶ役割を果たしているので、鉄が不足するということは、体に十分な酸素が運べない恐れが出てきます。結果として、手先が冷たくなります。
女性は、毎月生理による出血があるため鉄分不足になりがちです。また無理なダイエットが原因で、体内の鉄分が不足することもあります。

また、低血圧の傾向のある人も単純に血流が少ないので、抹消に血液がまわりにくく、冷え性の原因になります。

◎慢性の便秘
腸の動きが悪くなることで、基礎代謝が低下します。基礎代謝が少なくなるということは、発生する熱が少なくなるので、冷え性を発症します。

◎喫煙習慣
喫煙は血管を収縮させるので、血液循環を悪くさせる原因と考えられています。冷え性は影響の1つですが、タバコは他にもさまざな健康障害を引き起こすことで有名です。

【対策1】シャワーですまさずに入浴する習慣をつける


入浴する習慣を持つことは大切ですが、38~40℃のぬるめのお湯にゆっくり半身浴するか、40~42℃の熱めのお湯に肩までしっかりつかるべきかで迷う人も多いのではないでしょうか。

ともに、血行をよくする効果は認められていますが、冬に半身浴となると冷え性の人には結構辛いかもしれません。逆に、熱めのお湯のほうが肌が適度なストレスを感じて、冷え性の他にも、美肌や風邪の予防などの効果が認められています。
季節によって入り方も工夫してみると良いでしょう。

【対策2】ツボで足先もポカポカ

ツボの刺激も冷え性には効果的です。
入浴後の体が温まった状態で行うと更に良いでしょう。専門家でないとツボを探し当てるのが難しいかもしれませんが、「痛いでも気持ちいい」と感じるところを目安に探してみてください。大体1回につき5秒程度を10回ぐらい押しましょう。
冷え性に効果的な足のツボをご紹介します。

◎湧泉(ゆうせん)
足の裏、中央少し上の、足の指を曲げて凹む部分です。親指で少し強めに押してあげます。足の血行がよくなり、足の疲れによく効くと言われています。

◎八風(はっぷう)
足の甲、5本の指の付け根の間にあたります。手の親指をツボにあてて、残りの指で足を挟むようにすると押しやすいでしょう。もみほぐすように押してあげましょう。

◎太衝(たいしょう)
足の甲において、親指と人差し指の付け根を足首に向かってなぞると、骨が重なるところがあります。その少し凹んだ部分です。ゆっくり押してあげましょう。

◎三陰交(さんいんこう)
足首の内側、くるぶしから手指幅4本分上がった部分です。少し痛いと感じる程度にゆっくり押してあげます。

足がポカポカしてきたら、上手にツボを押せている証拠です。寝る前に押すと、足が温まって寝付きやすくなります。

【対策3】冷え性の体質を改善する

冷え性の体質を改善しようと思えば、筋肉量を増やして基礎代謝をあげることを考えましょう。
年を取ると筋肉量の維持はできても、筋肉量の増強は難しくなります。今のうちにしっかりと筋肉をつけて、冷えにくい体にしておきたいものです。

◎筋肉をつけるトレーニング
筋肉にも種類があります。飛んだり重いものを持ち上げたりと、瞬発力が必要な運動において大きく力を発揮する速筋を白筋と言います。
一方、体の内部に多く備わった筋肉で、内臓を動かしたり、呼吸をしたりするときに使い、生きるために持続的に収縮しなければならない遅筋を赤筋と言います。

基礎代謝を上げるには赤筋を鍛えると効果的と言われています。最近よく耳にするインナーマッスルを鍛えるトレーニングが、この赤筋を鍛えることにあたります。
自宅で簡単に行えるトレーニングとしてスクワット、全身を鍛えられより効果的ものが太極拳で、おススメです。

◎効果的に筋肉をつけるために
効果的に筋肉量をつけようと思えば、筋肉の元となるたんぱく質を含むバランスのとれた食事が欠かせません。

また、トレーニング中は、エネルギーが足りないということがないように、トレーニング開始の2時間前には何か補給をしておきましょう。エネルギーが足りないと筋肉を分解してしまうので、筋肉量を増やしたいのに減ってしまうということが起こりかねません。

そして、筋肉が修復して増強するのは睡眠中です。睡眠時間をしっかりと確保することも筋肉トレーニングをするのと同じように重要です!

写真 © aijiro - Fotolia.com、© taka - Fotolia.com
Profile松下 歩
日本ではナースとしてバリバリ働いていましたが、長年の夢であったオーストラリアへの移住を果たしました!今は子育ての真っ最中、フリーランサーとして働きながら、家族5人ブリスベンで、のんびり生活しています。ナースの経験を活かした健康記事をお届けしたいと思っています。
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