世界中を旅しては、その土地の喧騒を聞きながら現地の人に混じってローカルフードを食べ歩く著者・低橋さんが、庶民派食堂に屋台飯、売店の軽食から自炊まで、マニアックな旅ごはんを旅の情景とともに紹介してくれます。
今回の舞台はカスピ海を臨むアゼルバイジャン共和国。都会と野山の旅ごはんをお届けします♪
アゼルバイジャンはこんな国
【DATA】
国名:アゼルバイジャン共和国
面積:約8万6600km²
人口:約1050万人(2024年)
首都:バクー
言語:公用語はアゼルバイジャン語
不思議な食べ方?アゼルバイジャンの謎スープ「ピティ」
アゼルバイジャンの古都「シェキ」は、首都のバクーに比べて小ぶりで穏やかな町。
そんなシェキの名物料理がピティと呼ばれる羊肉のスープです。
羊肉が玉ねぎ、ひよこ豆、ドライアプリコットや葉物野菜などと一緒に煮込まれていて、柔らかく煮込まれた羊肉の旨みが出たスープは透き通っているのに濃厚でとても美味しいのです。
ピティには、食べ方にちょっと変わった決まりが
①まず、具材を避けてスープだけを皿に入れる
②パンをちぎってスープに浸して食べる(スープしみしみのパンがふんわりおいしいこと!)
③その後、小さいこん棒のようなもので具材をしっかり潰してから食べる
潰した具材がとろけ合って優しい味と食感になり大感激。小皿でついてくる生玉ねぎと肉を一緒に食べると、また違った一品に!
首都・バクーの二面性
コーカサスの一角・アゼルバイジャン。いわゆるオイルマネーで発展したらしいこの国の首都バクーには、巨大建造物や雅なライトアップなど、どことなくドバイを連想させる華やかさがありました。
また、民族や文化的にはトルコと近いらしく、確かに似た雰囲気を感じました。
近代的大都会に見えたバクーには、実は美しい旧市街がありました。中心街もゆったりとした良い雰囲気。
都会への苦手意識からつい早々に逃げ出してしまいましたが、もう少し長く滞在してみたら、この街の魅力にもっと気付けた気がします。
バクー中心街にはオシャレなカフェや博物館が点在。現地ツアーも多数あり、観光業が盛んな様子。
天空の村でのんびり伝統生活
オンラインマップで見つけて行ってみたのはアゼルバイジャン北部に位置するキナルグ村。
山々に囲まれた特異な立地で、まるで天空世界のようでした。少し前の時代からゆっくり時が流れているような幻想的な雰囲気をまとっていました。
停電が多く不便なところもあるものの、宿の犬と一緒にトレッキングに出かけたり、水汲みを手伝ったり。私の憧れそのものの生活を体験できました。
〈イラスト右〉村内にいくつもある水場。電力供給は不安定でも水は潤沢で、豊かとはこういうことだと思えた。
〈イラスト左〉道を熟知している宿の犬。私が地図を見ながら選んだ道より、彼が導いてくれる道の方が常に正しかった。
村の宿でいただいたアゼルバイジャンの家庭料理いろいろ
ドルマ
葡萄の葉のドルマは、アゼルバイジャンの定番メニュー。茹でた蕎麦の実と一緒にいただく。
キョフテ&フライドポテト
キョフテは肉団子のようなお料理で、肉ぎっしりの硬めの食感。
サフランライス
アゼルバイジャンはサフランの名産地のひとつ。香り豊かなサフランライスは肉と相性ぴったり。
豆の濃厚ポタージュ
かなり濃厚でまったり。料理名を聞いたが、何度聞いても聞き取れず謎のまま終わった。
パン
主食はパンで、全ての食事に必ず付いてきた。
湯沸かしポットとお茶
薪で沸かす方式。外で沸かして室内に持ち込むが、炭を入れるスペースがあるらしく、保温性もなかなか良好。
お茶文化のある国なので、紅茶やハーブティーをいつも飲めるようにしてくれていてありがたかった。
おまけ「一番好きな食べ物ゆえに」
地方都市はそうでもなかったですが、首都バクーは本当にケバブ屋だらけで何度も誘惑されました。
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圧倒的現地感でローカルフードを
味わい尽くす人気シリーズ第2弾!
屋台・食堂・宿ごはんまで、世界30以上の国と地域の地元ごはんを食べ歩き。第2弾は中央アジアやコーカサスなど、知らない国多めでお届け!
『世界思い出旅ごはん おかわり』低橋 著 1,540円/主婦の友社
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