コラム

子どもを叩かないで！叩かずいうことを聞かせる5つの方法

更新日：2017.10.28

「少しぐらい叩くのはしつけのため！」といって、親のいうことを聞かない子どもをたやすく叩いてしまうことはありませんか？このしつけ方にはちょっと注意が必要です。叩かれたことによって子どもによっては心に傷を作ってしまったり、最初は少しだけ叩いていたつもりがどんどんエスカレートしたりする危険があります。

また、叩かれるという暴力が怖いためだけに親のいうことを聞くといった、“親の前だけいい子”になってしまうことも考えられるでしょう。そういうことを避けるためにも、できれば叩かず手を出さずにいうことを聞かせたいものですよね。

そこで今回は、子どもに叩かずいうことを聞かせる5つの方法についてご紹介したいと思います。

子どもの感情に寄り添う

子どもがなぜいうことを聞かないのか、親が気にかけていて原因を理解しようとしているということをわからせましょう。悪い感情であれ、良い感情であれ、どのような感情をもつかによって拒絶したり受け入れたりするのではなく、いつでも受け入れられるという安心感を与えてあげることが大切です。

悪い感情を口にしたときでも、頭ごなしに怒ったり叩いたりはせず、「ママも子どものころはそう思ったこともあったわ」などと、同意を示すとよいですね。
子どもは自分のことを分かってくれる人のいうことは素直に聞く傾向があります。いつでも理解しようという姿勢を見せ子どもを受け入れるようにすると、普段からいうことを聞くようになるでしょう。

自分が子どもならどうしてほしいかを考える

自分がもし子どもの状況と同じ状況におかれた場合、どう思うか、どうして欲しいかを考えましょう。年齢が違っても、人間の本質はそこまで変わりません。
子どもの状況に自分を重ねることによって、子どもの気持ちや要求を理解することができる可能性があります。

子どもの要求をかなえてあげる

子どもがいうことを聞かないとき、もし可能であれば子どもの要求をかなえてあげることができると一番よいですね。間違った行いでも、危険すぎることや周りに迷惑がかかることでなければ、環境を整えられるだけ整えてあげてやらせてみると、なにか成長につながる発見があるかもしれません。
なにもかもしつけのためといって禁止してしまうと、子どもにもストレスが溜まってしまい、たびたび爆発する危険もあります。たまには子どもの自由にさせてあげましょう。

別の選択肢を与え落ち着かせる

いうことを聞かないとき、かつ子どもの要求をかなえてあげられないときは、子どもが興味を持ちそうな別の素敵な選択肢を与えてみましょう。
例えば、子どもが大好きなお絵描きや積み木、絵本の読み聞かせなど。室内にいる場合は、気分を変えるために外に出掛けてもよいでしょう。暑い時期なら、水遊びなども子どもは興味を示すかもしれません。
魅力的な提案をすると、子どもも気分を変えやすく、叱ったり叩いたりする必要がなくなります。

何年後かには笑い話になるのでは？と自問する

子どもを叩いてしまいそうになるくらいいうことを聞かないことに腹をたてていても、ふと「いつかは笑い話になるかも？」考えることによって怒りを笑いに変えることができる場合もあります。
もし水たまりに入って靴を泥だらけにしてしまったり、服を汚してしまったりしても、叱らず「すごいね、記念に写真とろうか？」などと言えれば素敵ですね。

叩いていうことを聞かせるよりもこういった別の方法をいつも気持ちの中で持っていれば、叩く前に一度考えて臨機応変に対応できるはずです。子どもにトラウマを与えず、信頼関係を築いていくためにも、できるだけ叩かずいうことを聞かせたいものですね。

＜プロフィール＞
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。大学卒業後、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

写真© Sandy Schulze - Fotolia.com

Profileたいらまお

フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学び、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。帰国後、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

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