コラム

無関心ではいられない！子どもに忍び寄る“インターネットのキケン”

更新日：2017.10.28

子どもから大人まで、さまざまな方法で活用しているインターネットですが、もうすっかり生活の一部になりましたよね。
こうして「IT時代」あるいは「クラウド時代」が到来したことで、瞬時に情報が世界を駆け巡るようになり世の中は便利になりましたが、この時代を生きる子どもたちにとってはいいことばかりではないようです。
そこで今回は、「クラウド時代」に生きる子どもたちに潜む危険について考えてみたいと思います。

そもそも「クラウド時代」って何？

「クラウド」とは、ソフトウエアやハードウエアなどをネットワーク越しに利用できるサービスのことで、これまでパソコンで行っていたことを、インターネット上のサーバーで行えるようになったということ。
ITの世界では、ネットワークの先を「雲（Cloud）」のマークで表すことがあるため、このように呼ばれるようになったそうです。

では、具体的にどんなことができるようになったかというと、わかりやすい例は「電子メール」です。
どういうことかというと、これまではパソコンで“メールソフト”を活用して管理されていた電子メールが、インターネット上で管理することにより、自分のパソコンがなくてもインターネットにつなぐことができれば、どこでもチェックできるようになったということ。

そのほかにも、スケジュール管理や文章だけでなく、写真や動画などのデータもインターネット上に保存でき、さらにはそれらを他人と共有することもできます。
このことで、自分のパソコンなどにデータを保存する必要はなくなり、データのバックアップも必要なくなりました。

つまり、これまでパソコンに保存したものはすべて「クラウド」上にあり、自分のパソコンを持ち歩く必要もなく、インターネットにつなぐことさえできればスマートフォンを始めとしたどんな端末でもアクセスできる利便性があり、しかも、データはパソコン内に保存するよりも安全になったということです。

「クラウド時代」に生きる子どもたち

現代の子どもたちは、産まれたときからパソコンや携帯電話、スマートフォンなどの端末に囲まれて育っていますよね。
赤ちゃんが親のスマートフォンで遊ぶ姿や、専用のタブレットを持っていることも珍しくなくなりました。

スマートフォンが普及する前は、子どもたちを取り巻くIT環境はゲームやメールが主流でしたが、現在ではLINEをはじめとするSNSやYouTubeなどの動画サイトへ変化しています。
ゲームもインターネット上で行われ、世界中の人と楽しめるようになり、子どもたちを取り巻くIT環境は刻一刻と変化しているのが現状です。

インターネットが現代ほど普及していなかった親世代にとっては、新たな端末やソフトウエアについていくのがやっと…という方も多いかもしれませんが、子どもたちの適応力は親以上！　分からなくても、触っているうちに何となく使いこなしてしまっていたりしますよね。

おそらく、「クラウド時代」を生きる子どもたちには、そのようなスキルも求められていくのだとは思いますが、決していいことばかりではありません。

「クラウド時代」を生きる子どもに潜む危険とは？

インターネットが一般に普及してから、ネット上でのイジメや、現実とバーチャルの区別ができない子どもが増えている、ということをよく耳にするようになりました。
これからもこのような問題はどんどん増えていってしまうかもしれませんが、これだけじゃなく、そのほかにも考えられる危険は多数存在しているのです！

例えば、スマートフォンの普及により、海外サイトの無料アプリや格安アプリなどを簡単に子どもでも入手することができるので、言葉の問題があるとはいえ、何となくそれらを使いこなしてしまう子どもですから、予想もしない自体に巻き込まれることも考えられます。
それは、日本のルールが世界で通用するとは言い切れないということ。ネット上でもルールや文化の違いはあるものです。度を越せば日本の法律だけでは規制できないことだって起こるかもしれません。

また、子どもたちは産まれたときからインターネットがある環境で育っているにも関わらず、個人を特定できる情報を平気でオンライン上に載せてしまうこともしばしば…。
世の中には不純な動機を持って子どもに近づく大人がいるのも事実です。セキュリティ面の教育は、親の責任でもって管理する必要があるかと思います。

情報化社会とはいえ、知らなくてもいい情報までもが子どもの目に簡単に触れるようになってしまった現代。だからこそ、どのように子どもたちを守っていくのかが大きな課題といえるかもしれませんね。
まずは、インターネットのセキュリティについて、子どもと話し合うことをおすすめします。

＜プロフィール＞
ナツキレイ
フリーライター/日本語家庭教師
タイ在住を経てオーストラリアへ。現在はオーストラリアの田舎で日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

写真© NOBU - Fotolia.com

Profileナツキレイ

フリーライター/日本語家庭教師。タイ在住を経て、オーストラリアで日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

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