子どもたちが学校や塾から持ち帰ってくる大量のプリント類。きょうだいがたくさんいたり、習い事を掛け持ちしていたりすると、総量は倍数的に増えていきますよね。
デジタル化が進んだとはいえ、プリント類の整理と管理は、母親の永遠の課題かもしれません。
また、塾や公文などで使用する大量の学習プリント整理に頭を悩ませているお母さんもたくさんいます。4人の子どもたちを東大医学部に合格させたことで有名な佐藤ママや、元自宅浪人の東大女子みおりんが発信しているプリント整理術のyou tube 動画も大人気。動画を見て、自分にとってベストな整理方法を模索している人が多いということでしょう。
そこで今回は、放っておくと家中に溢れ返るプリント類の整理収納法についてまとめてみます。
暮らしニスタさんたちのアイデアもたっぷりご紹介しますよ!
親が管理するプリント類はざっくり3つのカテゴリーに分ける
お子さんが帰宅したらまず、テーブルの上などに持ち帰ってきたプリント類をすべて出してもらいます。そして、親が目を通すべきものを受け取ります(慣れてくると、親向けのプリントだけを手渡ししてくれるようになります)。
プリント類を受け取りざっと目を通したら、まずはざっくりと【A】不要なもの、【B】提出するもの、【C】保管するものの3つに分類します。
【A】不要なもの→目を通したらその場ですぐに捨てる。
【B】提出するもの→いずれは提出するものなので、あくまでも家では一時置き。忘れないように、決まった目につきやすい場所に一時置きします。
【C】保管するもの→ファイルやバインダー、ボックスや引き出しなどにまとめるのがおすすめ。時系列やジャンル別に色分けしたり、見分けるためにシールを活用すると便利です。スマホやiPadにアプリを入れておき、スキャンしてデータで管理するという方法もあります。
プリント整理の目的は【B】の提出物を滞らせないこと、【C】の保管するプリント類をわかりやすくまとめておくことです。
3つに分類できたら、それぞれのカテゴリーについて見ていきましょう。
【A】不要なプリントは即、処分!
不要なプリントは溜め込まずにその場で処分します。これ、かなり大事です!これを先延ばしにすると、改めて処分にかける時間が必要になるからです。
兄弟姉妹が同じ保育園や小学校に通っていたり、同じおけいこに通っていたりすると、お知らせが重複することもありますよね。重複したものや不要なものは、受け取ったらその場で処分してしまいましょう。不安な場合はスマホで撮影して残しておけば安心。
クリップボードをひとつ用意しておき、読み終わったお知らせを裏向きにしてどんどん重ねていけば、裏紙として活躍してくれますよ!
【B】提出するプリントを溜め込まない
すぐに記入したり押印したりできるものはその場で処理して子どもに渡し、翌日提出させましょう。提出期限が先でも、もらってきたらすぐに処理するのが提出忘れを防ぐポイントです。
落ち着いてよく読んでから記入しなくてはならない提出物は、提出期限をカレンダーにメモしておきます。スマホのリマインダーに登録しておけば、うっかり出し忘れを防ぐことができますよ。
また、提出物はファイリングしたり引き出しにしまったりせず、トレイやカゴなどの専用の一時置き場を作っておくのがおすすめです。
【C】保管するプリント類は頻度別に3つに分類
必要だと判断したプリント類は、見返す頻度別にさらに3種類に分類します。
①いつもよく見るもの→目に入りやすい場所に掲示しておく。
②たまに確認するもの→クリップボードに挟み、手に取りやすい場所に。
③あまり見ないもの→ファイリングして本棚などで保管。
【C-①】いつもよく見るものは掲示→定期的に更新
週間・月間予定表や献立表、時間割表などは掲示しておくのがおすすめです。
何時間授業なのか、行事の有無などはすぐチェックでき、家族で共有できるようにしておきましょう。
リビングの見やすい壁にコルクボードやマグネットボードを吊り下げて掲示したり、キッチンの冷蔵庫横などにマグネットで貼り付けておくのがおすすめ。
新しいものをもらってきたら、古いものは処分して情報を更新します。
【C-②】たまに確認するものはクリップボード→手に取りやすい場所で保管
学校行事の詳細や集金のお知らせなど、期間限定でとっておくべきものは、クリップボードやバインダーなどにざっくり挟んで保管すると便利です。
リビングの本棚やカウンターなど、手に取りやすい場所に保管すると良いですよ。
そのうち捨てるものだからと冷蔵庫やボードにちょい貼りしていくと情報が重なって埋もれてしまうし、見栄え的にも残念。かといっていちいちファイルに収納すると、逆に手に取りづらくなり存在自体を忘れてしまう危険があります。
クリアファイルに収納してしまうと中身を取り出すワンアクションが余計にかかるので、表紙がなく手軽にパラパラと確認できるクリップボードがおすすめです。
【C-③】あまり見ないけど大事なものはファイリング
学年名簿やPTA関係、学用品関連や給食費一覧など、新年度に配布される大量の書類。それに成績表や健康診断表などは、必要に応じて見返すことができるようにポケットファイルなどにまとめて管理しましょう。
ファイル自体の保管は、リビングの棚や引き出しなどどこでもOK。
必要な情報がどこにあるのか、自分で把握しておくことが大切です。
年間予定表などは、もらったらすぐに撮影してスマホに取り込み、家族にはLINEで送って共有しておくと便利です。
子供とやる!返却されたテストや宿題プリントの管理方法
親に渡すプリント以外にも、返却されたテストや宿題、家庭学習の課題作品など、子供たちは学校から日々たくさんのプリント類を持ち帰ってきます。保護者向けのプリントを親に渡したら、その他の紙類も整理収納が必要です。
授業で使用する大事なプリント類は、子ども自身が管理しなくてはなりません。この作業は講義を受ける大学生になっても、社会人になっても続きます。中学生や高校生になったときにしっかり管理ができる子になっているよう、慣れるまではお母さんが一緒に作業してあげてくださいね。
捨てるものと取っておくものに分ける
見直す必要がない小テスト、返却された宿題プリントなど、子どもが取っておく必要なしと判断したものは処分します。
とはいえ、子どもがうっかり捨ててしまって「ない!知らない!?」となることも。慣れるまでは親が一緒にザッと目を通してあげると安心ですね。
間違い直しをしていないテストや思い出として取っておきたいものは残します。よく書けた作文や、先生に花マルをつけてもらったり、うれしいコメントが書かれているプリントなどは取っておきたいと思うお子さんもいるようですので、判断は本人に任せましょう。
取っておきたいものをファイリングする
残しておきたい思い出のプリント類は、細分化せず、まとめてひとつのファイルに保管します。入ればクリアファイルでOK。運動会や学芸会のプログラムなども一緒にしておきましょう。
目安は学年ごとに1ファイル。毎学期末と学年末に見直す機会を作ると増えすぎることがありません。学年ごとにまとめておけば、見返したいと思ったときに探しやすいですよ。
間違い直しをしていないテストもファイルや箱にまとめておき、解き直しが済んで理解したら破棄するようにしましょう。
【保管編】暮らしニスタさんたちのプリント整理収納術
なが みちさんのアイデア
持ち運べるファイルケースの定位置はお気に入りのペーパーボックス
材料 : セリア ペーパーボックス / ファイルケース ハンドル付き / 好きなシール
A4サイズのハンドルつきファイルケースをひとりひとつずつ用意し、シールで目印をつけておきます。取っ手付きでフタが閉まるタイプなので、各自が好きな場所へ持ち運びOK!子どもたち用のほかに、ママのプリントや手紙なども仕分けして収納できます。ファイルケースは7つまとめて収納できるペーパーボックスにIN。どちらもセリアで購入したものです。
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こぼめぐ(小堀愛生)さんのアイデア
フォルダで区切りながら無印のファイルBOXへ!
材料 : 困った紙モノ / アスクル ファイルフォルダ / 無印 ファイルボックス
できるだけ一ヶ所で管理したいと思う方はファイルBOX管理がおすすめです。バインダーやファイルがいくつもあると、お目当てのファイルを見つけ出すことすら面倒なので、無印良品の大きな箱に、フォルダで仕切ってバンバン収納していきます。よく見るものは手前、年単位で保管するものは奥の方へ。コツはフォルダ名をズバリ!でつけること。「〜関係」とか「〜他」などの曖昧な名前にするのはNGです。結局なんでもフォルダになってしまいますから!
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大森 裕子さんのアイデア
アナログとデジタルを併用して管理する
材料 : キングジム 冷蔵庫ピタッとファイル / Evernoteアプリ
幼稚園から持ち帰るお知らせは、スマホにダウンロードしてあるEvernoteというアプリで管理しています。無料版でも十分な機能が使えます。私はアプリの中に「幼稚園」というノートを作っておき、もらってきたプリントを写真に撮りどんどん保存していきます。撮影したプリントは1ヶ月分だけ残すと決め、見た目的にもすっきりの「冷蔵庫ピタッとファイル」で保管。「プリントはすべてiPhoneの中にある」とわかっているので、探す手間も管理する手間も手放せますよ!
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お片付×防災備蓄収納アドバイザー 山口 麻里さんのアイデア
毎日取り組む公文のプリントには仕切り付きクリアファイルが便利!
材料 : DELFONICS クリアファイルフォルダー
公文は毎日10枚のプリントを宿題として自宅で解きます。大量のプリントをどう管理するか、我が家のベストは仕切り付きクリアファイルでした。中が5つに仕切られているB5サイズのクリアファイルを用意し、1日分のプリントをひとまとめにして5日分収納します。解き終わったプリントは別の場所に移していき、5日分すべてがなくなったらママが新しい宿題を納めていきます。今はまだ、子どもでもわかる管理方法と流れが必要なので、日々一緒にプリントに向き合って教えています。
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【掲示編】暮らしニスタさんたちのプリント整理収納術
前田亜沙美さんのアイデア
家族だけに見える場所にまとめて掲示
材料 : コルクボード*100均 / ホワイトボード*100均
お客様からは死角になる場所に、子どもひとり分ずつコルクボードの場所を区切り、連絡プリントを掲示しています。お便りはA4、B5、B4と紙のサイズが違うので、折って大事な部分を目立たせて貼ります。締め切りがある書類は、取り外しがラクなホワイトボードにマグネットで留めて出し忘れを予防。ついつい忘れがちなゴミの日や夕食と被りがちな給食メニューもすぐ確認できる場所に掲示しています。
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えそらさんのアイデア
100均材料でインテリアに馴染む「プリント収納窓」をDIY!
冷蔵庫の扉に貼られたプリント類が醸し出す生活感が気になり、扉式のプリント収納窓をハンドメイドしてみました!子どもたちが見やすいようにリビングのど真ん中に取り付けましたが、アンティーク風にペイントしたので、他のインテリアと馴染んでいい感じ。おもな材料はウッドフレームやコルクシートなどですが、材料はもちろん、道具・工具もすべて100均で購入しました。たくさん貼れてとっても便利です!
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おくやままさみさんのアイデア
クリップボードひとり一冊作戦で自ら持ち物確認するように!
兄弟ひとり一冊ずつクリップボードをリビングの隅に設置し、それぞれが毎日確認するお便り類を挟んでいます。ボードはダイソーで購入。こんなデザインならリビングにあっても見た目すっきりです。寝る前や朝の登校前にそれぞれが自分でファイルをパカっと開いて、予定や持ち物を確認している姿が頼もしく、「おかあさーん!○○なんだっけー?」と聞かれることが激減しました!!
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なが みちさんのアイデア
来客時はひっくり返すだけ!見せるプリント収納法
ダイソーで売っているA4サイズのソフトカードケースにプリントを入れ、ひもを通した目玉クリップで留めます。ビニールなので汚れもつかず、防水で便利!そのまま自分の机に持って行ったり、学校へ持って行ったりもできます。コピー用紙に英語で好きな言葉を書いて背表紙側に挟んでおき、来客時はクルリと裏向きにかければ、1秒でカフェ風に!生活感が隠せますよ。
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yurariさんのアイデア
大きめトレイを壁に貼り学校プリントを一括管理!
DIYで大きめの枠のトレイを作り、その中に学校のプリントやカレンダーなどを貼っています。小さな雑貨などを一緒に飾ればインテリアと馴染み、違和感がありません。とはいえ、プリントが丸見えになるのも嫌なので、クリップ°留めしたいちばん上には、お好きな紙を1枚カバーとしてかぶせておくのがおすすめですよ!
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