人をお招きする時、やる事はいっぱいあります。お掃除・お料理・配膳・後片付け。
「どうせ、うちのキッチンは狭いし」
「私は素人でプロじゃないし」
っとどこか自分に言い訳をし、当日残るは反省点ばかり・・・
ある時、繁盛店のオープンキッチンで厨房の人の動きに目を向けてみました。(プロの行動や、助言はとても役に立ちます)
実はお店の人も忙しいのは同じ・・・
それどころか、同時に注文が通ったり、私に以上に忙しいことだって!
【じゃあ、お店の人はどうしているの?】
少し外食した時に、お店の様子やお店の人の動きをチェックしてみると、スマートに動かれてる裏側には、実は下準備された食材があったのです。
素人の自分が準備もせずに挑んでいた事。
出来なくて当たり前だと気づきました。
そう、準備はとても大切だったのです。
ここからは私の場合の準備方法です。
まだまだ改善すべき点もあると思うので、真似したいなっと思う事だけ、拾って読んでください<(_ _)>
当日全部作ろうと思うと考えただけでバタバタ。実際やってみると思いの外、時間もかかったり、ゲストをお待たせする事も少なくありません。
前日に用意をしておくと、一度、頭で整理も出来て、作るイメージが出来上がるので頭の中で当日のシミュレーション・ウォーミングアップが出来ちゃうんです。
ではどうやって完成品・半完成品・未完成品と分けるのでしょうか?
【完成品とは・・・】
その名の通り、お料理を完成させておくもの。
例えば完成品は、寝かした方がより美味しくなる!又は、変わらない!この2つが大事な要点となります。
例えばローストビーフなども焼いた後すぐより、冷蔵庫で少し寝かした方が、味が中まで沁みて美味しかったり、煮物なんかも、時間をおいた方が美味しくなるものが多いので、そんな物は前日完成させておくとよいでしょう。
【半完成品とは・・・】
途中まで作業をして、当日の効率を上げる為に行うことが目的です。
例えば、和えものを作る。和えるのは当日の方が美味しいけど、茹でるものは先に茹でておくと楽!っとか、完全に作ってしまうと色味が変わってしまって見た目が悪くなる!など、ある程度まで工程を進めておきたいけど、最後まで仕上げるとダメなもの。こういう物は当日に出来る作業と前日に出来る作業を考えて下準備しておくとよいでしょう。
【未完成品とは・・・】
調理は一切せず、基本的には洗って、カットして、お料理毎に分けておくだけの作業です。当日少しでも時短したい理由でしておきます。
例えばサラダや、炒め物など、洗って切っておく作業をしておくと便利です。ほたるイカと菜の花のパスタを作る場合、菜の花は茹でて、ほたるイカは目玉と軟骨部分をとっておくなど、先にしておくと工程が楽になります。
・こんにゃくと昆布の煮物
・鶏手羽のスパイス煮込み
・人参サラダ
・奈良漬けとクリームチーズの和えもの
・豚ばらと茄子のスタミナ煮込み
仕上げておける物は仕上げておくのもポイントです。当日はそのまま出すか温めて出すだけのスタンバイ
・ポテトサラダ(ポテトと玉子などは茹でて、潰して、味付をし、ベーコンは炒めて上からのせておく。菜の花は色が変色すると見た目が悪くなるので茹でて別にしてラップで包んでおく。)
・四川風麻婆豆腐(ソースを作り、片栗粉でとろみをつける前の状態にしてタッパーなどに入れておく)
・菜の花としらすの洋風ナムル(菜の花を茹でてタッパーに入れ、にんにくはみじん切りにしてラップしておく当日はボウルに合わせえて味つけするだけ)
・豆もやしと鶏のささみのナムル(鶏のささ身は茹でておき、もやしも茹でておく。どちらも冷ましてビニール袋に入れておく。当日は味付して和えるだけ)
・生ハム巻きサラダ(サラダセロリを生ハムで巻いて、ラップにくるんでおく。当日はカットするだけ)
・たこパクチー(たこは適当な大きさにカットし、パクチーも刻んでそれぞれラップしておく。当日は味付けして和えるだけ)
・豚肉巻きアスパラの甘辛焼き(アスパラに豚バラにくを巻いてトレイに入れて、ラップしておく。当日は焼いてタレを絡めるだけ)
・香味野菜のサラダ。(野菜は前もって洗って刻んでおく。水切りをしっかりして、ビニール袋に入れておく)
・ヤングコーンとベーコンのバター醤油炒め(ベーコンとヤングコーンをカットし、一緒にタッパーにセットして入れておく)
沢山下準備するのはいいけど、タッパーが足りない!タッパーだと嵩張って冷蔵庫に入らない時はどうするの?
こんな悩みもつきものです。こんな時にとても重宝するのが、少し厚手の素材のビニール袋やラップ。ビニール袋は洗わず捨てられるのも利点です。マリネなどはこぼれない様に2重にして、なるべく空気を出して、密封に近い状態で保存すると良く味が沁みます。
冷蔵庫がいっぱいであまり場所をとりたくない時にこの2つを使えば、大丈夫です!
中身が分かりやすい様にラベルリングしておく事がより時短へと導きます。
前項でも少し触れましたが、用意をした時にラベルリングをしておくと、当日慌てずに作業が出来ます。
慣れた方、記憶力に自信がある方は必要ないかもしれませんが、ササッと当日作る時に写真の様に、作るメニュー名や、完成品なのか未完成品なのかを分かる様にしておくとより作業効率が上がります。
次項で具体例を写真でご紹介してみたいと思います。
実は冷蔵庫だけは当日飲み物を入れたり、お土産を頂いた時に使ったり、何かと使う場所の確保もある為、冷蔵庫の野菜室の上の段を使用して対応しています。
ラベルリングの有無にかかわらず同じ場所を使ってご説明したいと思います。
こちらがラベルリングをしないで冷蔵庫に入れた場合の状態です。確かにそれぞれのタッパーや袋に分かれているので、一見便利そうですが、中に何が入っているのか、開けなくては分からなかったり、どれに使う材料か分からなかったり、一目見て判断が出来ません。
こちがらラベルリングをしてから収納した場合。
あまり変わらない様ですが、これだけで、何を作る材料が入っているのかしっかり一目で把握できます。
(完)(生)(茹で)(未)など、どの状態で置いてあるのかも、自分なりに決めた分け方を記しておくと、より分かりやすくなります。
書く時は直接書くと中身で見えなかったり、後でタッパーを再利用できなくなるので、マスキングテープにペンで記しておくと、見やすく便利です。
和えものを作ったり、パスタに入れたり、薬味でもあるにんにく・生姜や・唐辛子など、先にみじん切りにして、ラップで包んでおくだけで、とっても楽なんです。まとめておいてもいいけど、パスタ用・炒め物用・和え物用っと分けて包んでおくと、当日の作業がとっても楽になりますよ。
今回のこちらは奈良漬けとクリームチーズを和えた物と、野菜の生ハム巻きにスイートチリソースを添えただけのものです。
こちらは、完成品と半完成品を合わせた物です。
盛り付けるだけ!カットして盛り付けるだけ!
お客さんが来られる寸前で後の作業は大丈夫です。
生ハム巻きサラダのレシピはこちらにございます↓
ポテサラは味付は完了しているので、最後に茹でた菜の花をラップからはずして刻んで和えるだけ。
こちらも100均のレンゲ風の器ですが、持ち手がある形で、それぞれ取り分ける必要がないので便利でオシャレです。こちらはナチュラルキッチンで108円で購入したものです。
普段のポテサラでも美味しいですが、旬のお野菜を取り入れるのも季節感が出て喜ばれます。私も出来る時はお友達の好き嫌いをチェックして、ポテサラに入れるお野菜はその時々変えています。
こちらも季節のメニューということで、旬の菜の花としらすを取り入れた洋風ナムルです。菜の花は茹でて、ニンニクも刻んでおいた半調理品なので、あとは味付けして和えるだけ。レシピはこちら
ご覧下さい↓
豚バラ肉を使ったオレンジジュース角煮は、弟からのリクエストで、急遽当日作りました。当日にリクエストを聞くと焦っちゃいますが、そんな時も他の料理を用意してるから、余裕を持って対応出来ちゃいます。そして、こちらの作り方も圧力鍋鍋なら簡単!レシピへこちらからご覧下さい(人数が多かったので、少し豚ばら肉を小さめにカットして作っています)↓
イメージはラタトゥイユ的なお料理です。こちらは完成品。当日はレンジで温めるだけでお出し出来ちゃいます。夏でなければ1晩位は常温で保存がOKなので、直接お出しする器に入れておけば当日簡単!ミントを乗せる方がより、色合いがよく、香りも合います。レシピはこちらからご覧下さい↓
以前にご紹介した炊飯器でアクアパッツァのレンジバージョンです。材料入れてチンするだけなのでとっても簡単!あさりの砂抜きはお早めに!とっても簡単で超時短料理なので当日の用意でもバッチリです!
レンジバージョンはアップしていない為、炊飯器バージョンと圧力鍋バージョン、ホットプレートバージョンのレシピをご参考になさって下さい。↓
タコとパクチーのマリネ。以前はバジルで作っていましたが、パクチー好きが集まったので、パクチーバージョンで作ってみました。香り豊かで美味しいのに、超簡単!是非パーティやお花見にいかがですか?
(現在レシピ作成中)
当日写真が撮れず、以前の写真を使用していますが、こちらのヤングコーンメニュー。お腹いっぱいの頃にお出ししたのですが、大人にも子供にも好評でした。
簡単なので「作ってみる~」っと言っていました。
あっという間になくなって、しまいます↓
こちらもレシピがないメニューです。
箸休めに作ったにんじんサラダ。
ビニール袋で密封して作ると一晩でもしっかり使って美味しかったです。
こちらはボリュームメニュー。
ベーコンだと少し塩っ辛くなるので、豚ばら肉で巻いて作ったもの。
上から下まで美味しいアスパラメニューです↓
甥っ子ちゃんが小さい頃から、ずっと愛して止まないなめ茸。今回はブラウンえのきと呼ばれる物が売っていたので、そちらで作りました。沢山作っていたのですが、甥っ子ちゃん一人で食べて、お土産にも持ち帰ってくれました。地味だけど手作りは美味しいですね。こちらが超簡単なめ茸のレシピです↓
材料は残ったり使わなかったものを翌日のランチに利用すれば、次の日の疲れた朝やお昼ご飯も楽チンです!
実は鯛の切り身は3切れあったので、一つは塩焼きにしておきました。焼いてあった鯛をほぐしてご飯に混ぜて、大葉と海苔を加えて鯛飯風混ぜご飯に!お味噌汁には残った具材をいっぱい入れました。
結局使わなかった茹でたもやしと茹でたささ身はナムルにしちゃいました。玉子焼きを添えて、翌日の軽いランチとして出しました。残っても下準備をしてある食材ばかりなので、気負うことなくすぐにご飯が作れて便利です。
後ろに添えてあるウェルカムボードは人をお招きする時にもちょっとあるとおもてなし感がアップします。作り方はこちら↓
やはり来客時は準備の方に追われてなかなか全ての写真が撮れませんでしたが、一応この日お出ししたメニュー一覧です。
・奈良漬けとクリームチーズのかつお節和え
・サラダセロリの生ハム巻き
・にんじんサラダ
・たこパクチー
・香味野菜のサラダ
・アクアパッツァ
・豚ばら肉と茄子のスタミナ煮
・四川風麻婆豆腐
・フライドさつまいも
・イカの塩辛
・豚ばら肉のオレンジジュース角煮
・ピリ辛肉巻きアスパラ
・手作りなめ茸
・ヤングコーンとベーコンのバター醤油炒め
・ポテトサラダ
・しらすと菜の花の洋風ナムル
・昆布とこんにゃくのあっさり煮
・鶏手羽のスパイス煮込み
これで18種類
スタンバイ用にお肉(焼くだけ用)とホタルイカと菜の花のパスタの用意と、もやしとささみのナムルの用意がしてありました。通常では出来ない品数も前日の準備によってとってもスピードアップしてお出しする事が出来ました。追加をすぐに出せる余裕は下ごしらえに有り!っと改めて感じました。
こちらは2017年の春のお花見。総勢17人程のお料理を1人で担当しました。毎年増えていく人数。どこかで根を上げてもいいのだろうけど、お料理の為に遠くから足を運んでくれる人の気持ちを思うと・・・
今回ご紹介させて頂いた下準備で、時間通りに用意する事ができました。
こちらにお花見の時に使用した100円のランチパックと、お料理の紹介をさせて頂いています。よかったらこちらもご覧下さい。↓
いつもご覧頂きましてありがとうございます。
お料理が元々苦手だった私。それでもなるべく一から作った物をお出ししたくて。
夜中寝ずに動いて用意してみたり、ギリギリまで買い物に走りまわったり、
お招きするのが楽しかった筈が、当日余裕が全くなくて空回りして、いつも疲れた顔でお迎えしている始末・・これじゃ、本当におもてなしと言えるの?っと少しずつ改善してきました。
用意をする事で当日気持ちの余裕が出来ます。まだまだ勉強中ですが、お花見やおもてなしの何かお役に立てればっと思います。
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