年末年始はお歳暮・年賀状・お年始など、知っているようで知らないマナーが意外と多いもの。正しいマナーを身に付けてマナー美人を目指しましょう。
お歳暮について知りたい!
Q:誰に贈る?時期は決まっているの?
A:日頃の感謝を伝えたい方やずっとお付き合をしたい方に贈ります。
一般的な贈り先として両親、義父母、仲人、親類、お稽古事の先生など。挙式の際の頼まれ仲人なら3年まででよいとされています。一度お贈りした相手には毎年贈り続けることになりますが、やめるタイミングも考えておきましょう。
一度だけの贈り物は単なるお礼と考えます。会社の上司や取引先など、ビジネス関連の人の場合は、会社で贈り物を禁じているところも多いので、よく確認しておくことです。ご近所の方にもいつもお世話になっていると感じているのなら、贈ったほうがよいかもしれません。
また贈る時期にも気をつかいたいもの。住む地域によってさまざまですが、一般的に12月20日までに先方に届くようにするのが常識です。
Q お歳暮を贈った場合、お年賀はいる?またその逆は?
A:基本的にご挨拶だけでOK。用意するとしたら小さい手土産を。
お年賀は新年のご挨拶、お歳暮はその年の感謝の気持ちを表現するもの。全く別になります。お歳暮を贈っている場合はお年賀は基本的にはご挨拶だけよいですが、手ぶらでは心許ないと思った場合、菓子折りなどちょっとした手みやげ程度の品を用意すればよいでしょう。
反対に、お歳暮を贈っていない場合にはそれなりの品物を持参します。お付き合いの度合いによりますが、それ相応の品物を贈るのがマナーです。
Q 喪中の時はお歳暮を贈らない?
A:いつもどおりお歳暮は贈ります。
お歳暮はお祝いではなく、一年間の感謝の気持ちを表すものです。当方・先方のいずれが喪中であっても贈って全く問題なし。ただしデリケートな問題だけに、相手のことを思いやる気持ちも大切です。四十九日を過ぎていない場合や先方が気落ちしているようなら、時期をずらして「寒中御見舞」として、また無地のしにするなど、贈る気配りも忘れずにして下さい
Qお歳暮の金額の相場を教えてください。
A:無理のない範囲内の2000~3000円でOK。
昔は月収の2%が目安とされていたそうです。たとえば20万円の給料ならば4000円ほど。今では目安もなくなり、若い世代の方ならばだいたい2~3千円ほどでよいでしょう。「身の丈にあった金額でないと、金銭的にきつくなります。金額よりは、相手の喜ぶものを自分でセレクトして贈る気持ちが大切です。
クリスマスの贈り物のおさえておくべき基本とは?
Q:クリスマスパーティに招かれた時の手土産はどうすればいいの?
A:ホスト側に必要なものを聞きくのがベスト
パーティーのホストに思い切って必要なものを聞くのが一番です。みんながケーキを買ってきて重なったなど、トラブルを避けることができます。お花はパーティーに欠かせないものですが、当日用意するのは結構大変なので、案外喜ばれるかもしれません。
またその場でみんなで取り分けして食べられるものがよいでしょう。お菓子やデザートに集中する可能性が多いので、オードブルや飲み物などもおススメ。また当日の人数が変わる可能性もあるので、人数分より余分に用意することも忘れないように。
Q:子どもへのクリスマスプレゼント。お年玉もあげるのに両方あげても良い?
A:両方あげても大丈夫。
ただし両方ともを豪華にする必要はありません。両方あげる場合はクリスマスプレゼントを奮発するならお年玉は気持ち程度にする、などの工夫をすればよいでしょう。子供はほんの些細なものでも、もらうととても喜ぶもの。その笑顔をみるためにも両方あってもよいでしょう。
知っておきたい!お年賀のこと
Q:お年賀は何日から何日まで? 伺う時間は?どんなものを持っていく?
A:玄関での挨拶が基本。食事時間にかからないように要注意。
以前は1日から伺うのが常識でしたが、現在は元旦を避け2日以降の松の内(1月7日まで)に訪問します。基本は玄関でのご挨拶、食事時にはかからないようにするのがポイントです。あまり早すぎる時間や11時から13時半までを避け、遅くとも4時半までがベストタイム。また事前にアポをとっておくよいでしょう。
簡単な手土産を持参すると好印象。持っていくものは、のりやお酒、菓子類など、消耗品がベスト。気を使っていただかないように、手短にご挨拶をするのがスマートです。
Q:お年賀は誰にする?
A:お世話になった方です。
そもそも年始回りは、本家と分家に分れた一族がお互いの家を訪ねてお正月を祝ったのが始まりです。年始回りを言い換えれば「年賀」「年礼」。現在では一般的に実家や親類、直属の上司など日頃指導してもらっている方や特にお世話になった知人、仲人の家を訪問すします。
文/中山みゆき
〈冠婚葬祭アドバイザー。関西在住。「マナーの基本は“相手への思いやり”。相手に不快感を与えない、自分がされて嫌なことは相手にしないということが大事。“思いやり”の心を大切にした情報を皆さんに発信します!」〉
長女28才、次女25才、長男21才の3人の母。関西在住の冠婚葬祭マナーガイド。「マナーの基本は“相手への思いやり”。相手に不快感を与えない、自分がされて嫌なことは相手にしないということが大事。“思いやり”の心を大切にした情報を皆さんに発信します!」
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