自分をご機嫌にする術を知っておくと生きやすい
—人生は思いがけないことが起きるもの。そんなとき、心や暮らしがグラつくことがありますが、それを整える方法はありますか?
「私の場合はまず、手帳に文字にして書き留めることです。SNSのネタにするわけではなく、気持ちを落ち着かせる、満足させるためだけのもの。
ポエム風になってしまうと、読み返したときに恥ずかしくなってしまうので、『○○さんに○○○と言われた、嬉しかった』といった具合に、起こった出来事+感情を箇条書きで淡々と書くんです。同じ過ちを繰り返さないよう、失敗などのネガティブなことも書き留めています。
それから仕事柄、家の中での作業が多いので、心の風通しをよくするために意識的に外に出る機会も作っています。風や陽の光を感じると、『私の悩みはちっぽけだな』『あぁ、こんなときも世の中は動いているんだな』と感じることができますね。
食べることも、私の人生にとっては大事で、美味しいものを食べると気持ちが上を向きます。なので、お気に入りのお取り寄せをストックしておいて、気持ちの浮き沈みに備えています」
—ちなみに今年9月の事実婚解消のときは、いかがでしたか…?
「20代の頃は問題があると悩む期間が長かったですが、今は長期間ずっと悩むこと、そして深く落ち込むことも減った気が。夫と事実婚を解消した際も、ある一定期間を過ぎたら割り切れて、前向きになれていたように思います。
事実婚解消の理由はいろいろありますが、『私はこの人に愛されているんだろうか?』『お手伝いさんと何が違うのか?』などと疑問に思ったことは大きかったです。
この状態が長期間続いたら、私は心身共にボロボロになるだろうし、彼との関係性もぐちゃぐちゃになるだろうなとも思って。だから、事前に対策を講じる意味で、事実婚解消という選択をしました。
30代になって子どもを持ってから、悩むことで、時間を使うこと、モヤモヤした感情を長期間抱えて消耗することは避けたいと思うようになりました」
—今振り返ると、はあちゅうさんにとって、結婚や離婚はどんなものでしたか?
「結婚と離婚は紙一重だと感じています。結婚って、良いときと悪いときが交互にやってきて、どのタイミングで離婚してもおかしくない結婚や夫婦は、世の中にたくさん存在するんだろうなと、気づきがありました。
妻、夫という役割を持ち、さらに子どもがいれば、世間からは母親という見方もされるわけですよね。
最終的には円満解消でしたが、過去には激しく夫婦喧嘩をしたことも。その後は喧嘩を避けたいがために私が彼の顔色を見たり、彼の機嫌が良いときにあの話を切り出そうなどと気を遣ったり…、自分の気持ちに蓋をし、家族を維持する努力に注力するようになっていました。
それは日本特有なのか、女性がどうしても男性に下手に出なくてはいけないという風潮、さらには自分が育ってきた家庭環境の影響が相まっていたように思います。
そんなある日、『私は対等でいたいと思って事実婚を選んだのに、なんでこうなるの?』とハッとして。
ちなみに結婚を、後悔したり、失敗したとは考えていません。実際に一度経験してみないと、ずっと憧れを持ち続けてしまっていたと思うので、現実を知ることができて良かったなと(笑)」
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