「いつか着るかも?」「まだキレイだから、捨てられない」「高かったからもったいない」そう思うと、服の整理が進まない…そんな経験ありませんか?
私はかつて、ラックが倒れてしまうほど、たくさんの服を持っていました。
結婚を機に転勤生活が始まり、「厳選したモノでスッキリ暮らしたい!」と、片づけはじめたのですが、ただ数を減らすことばかり考え、無理やり捨てて失敗したことも。
今回はそんな私が、後悔なく服を手放せるようになった方法をご紹介します。
服を手放すときにしている“3つのこと”
「〇年間着ていない服は手放す」といった方法もありますが、それは誰かの決めた基準。しっくりこないこともあります。自分が納得できる選び方をするために、“3つのこと”を実践しています。
①今、着たいのはどんな服?「スマホで簡単!お気に入りコーデチェック」
私の服の整理が進まなかった原因は、「今、自分が着たいもの」がわからなかったから。「今、自分が着たいもの」は、「服選びの基準」になります。
この基準を明確にするために、「今、自分が着たいと思う服(なりたい自分のイメージ)」をスマホで検索、お気に入りのコーデをスクショしてフォルダに保存し、「お気に入りコーデ集」を作成します。(インスタの保存機能も便利!)
着たい服、なりたい自分を「見える化」することで、残したい服、手放す服を選びやすくなりました。
自分のお気に入りの服や、試着画像を残しておくことも、好みを知るための手がかりになりますよ。(※写真のコーデ画像は私の着画を使用しています)
隙間時間にスマホで手軽にできるので、片づけ作業に伺うお客様にもオススメしている方法です。
②服選びで重視していることは?「価値観チェック」
「デザイン、着心地、流行、価格、素材、ブランド、お手入れ、着回し」など、服を選ぶ上で重視していることをリストアップ。自分が重視する項目と合わない服は、手放します。
重視する項目(価値観)は、年齢や環境によって変化するもの。
例えば私の場合、20代の独身の頃は「ブランドや流行」が大事でしたが、結婚して主婦になってからは「着心地、お手入れ(家で洗えるか?)、着回し」を大事にするようになりました。
今、自分が重視したいことがわかると、若かりし頃に買った(笑)お手入れに手間がかかるブランド服や、「今の自分」には着心地が良くない服(動きにくい、肌触りが気になる)を手放すことができました。
③人に見られても恥ずかしくないか?「状態チェック」
「ほつれ、色あせ、しみ、毛玉、襟元や袖口のたるみ」など、劣化具合も忘れずにチェック。劣化が目立つ服は手放します。
とはいえ、気に入っている服は手放しにくいこともありますよね。そんなときは、この服は「なりたい自分のイメージに合う服か?」立ち返って考えると、判断しやすくなります。
毛玉取りや染み抜きなど、手間や費用をかけてでも直したい(直せる)服は、すぐに修理、お手入れをして、納得がいくまで着倒してから手放します(笑)
手放す服は「手放し先」を決めて早めに家から出す
手放す服が、いつまでも自宅に溜まってしまっては本末転倒。地域の古布回収や店舗での回収に持って行き、なるべく早く家から出すようにしています。
袋に入れてすぐに出せるところまで準備しておけば、先延ばし防止になります(笑)。スマホのリマインダーを使って、「家から出す日」をあらかじめ決めておくのもオススメです。
無印良品の衣料品回収はマイル(ポイント)がもらえるので、よく利用しています。(回収対象は無印良品の衣料品のみ)
もう着ないけれど状態が良いブランド服は、ネットで買い取り可能な店を調べて宅配回収を申し込みます。少しでも高く買い取ってもらいたくなりますが(笑)価格よりも「早く手放すこと」を重視しています。
リサイクルや買い取りを活用して「手放し先」を設けておくことで、服の整理がスムーズになりました。
着ないけど手放せない…「思い出の服」はどうする?
もう着ないけれど、「思い出」がある服は手放しにくいですよね。
そんなときは、タンスやクローゼットの一部に「思い出コーナー」を設けて、手放そうと思うまで残しておきます。ただし、「今、着たい服」の保管場所が圧迫されないよう、「思い出服は5着まで」と数を決めて、増えすぎないようにしています。
「今、着たい服」に意識を向けて、満足度の高いクローゼットに整えることで、「服を手放しても、思い出そのものがなくなる訳ではない」と思えるようになりました。
「今、着たい服」を基準にして、タンスの肥やしゼロを目指す
年齢を重ねるにつれ、難しくなる服選び。まず「今の自分が着たい服」を、じっくり見つけることからはじめてみてくださいね。選ぶ基準は、自分の中にあります。参考になりましたらうれしいです。
文・写真/ライフオーガナイザーⓇ平沢あかね
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