圧力鍋・電気圧力鍋のおすすめ18選！初心者にも使いやすいモデルを主婦の口コミから厳選

カレー、肉じゃが、豚の角煮に玄米炊飯。さまざまなメニューが時短でできる圧力鍋。挑戦はしてみたいけれど、メーカーや種類が多すぎてどれを買ったらいいのかわからない……。そんな人は意外と多いはず。

そこで、圧力鍋を選ぶときのポイントや注意点と、おすすめの人気商品をご紹介します！

圧力鍋を使うメリットって？

圧力鍋とは、鍋と蓋を密閉する構造によって内部を高温・高圧にすることで、かたい食材も短時間で柔らかく煮込むことが出来る鍋です。

怖い、重い、手順や使い方がわからないなどの理由で敬遠されがちな圧力鍋ですが、じつはとっても便利！では実際にどんなメリットがあるのでしょう？

①料理の煮込み時間を大幅に短縮できる

密閉することで内部の気圧が高まる→気圧が高まると水の沸点が上昇する→温度が高いと食品の細胞が壊れやすくなるので早く柔らかくなる、というのが時間短縮のしくみ。煮込み系のおかずやカレーやスープなどが通常の半分〜1/4程度の時間で完成します。

②素材の旨味を逃がさず柔らかく調理ができる

イワシやサンマ等の魚は骨まで食べられる柔らかさになるので不足しがちなカルシウムを手軽に補えますし、ゴロゴロ大きな野菜や厚みのある塊肉で作るチャーシューなども煮崩れせずに柔らかくすることができます。また、調理中は密閉されているので、素材の旨味が水蒸気に混ざって逃げ出すことなく調理ができます。

③余熱調理ができて光熱費の節約になる

普通の鍋と比べて調理時間が短くて済むのはもちろん、沸騰後の火力は弱火でＯＫ。熱源から下ろした後も内部温度を高温に保てるので、余熱調理ができて光熱費の節約になるというわけです。

圧力鍋と電気圧力鍋の違いとは？

どっちを選んだらいい？

昔からあるガスやIHコンロを使うタイプの圧力鍋に加え、近年注目を集めているのが電気圧力鍋。圧力鍋と電気圧力鍋の違いは、ガスコンロの火加減で圧力の調整をするか、電気制御によって自動で圧力の調整をするかにあります。

圧力鍋の場合、「プシュー」という蒸気の音や、ピンの状態を常にチェックしながら自分で火加減を調節します。

一方で電気圧力鍋は、全てを電気で制御しているので、火加減調節の必要がなく、ほったらかしでＯＫ。

【ガス・IH式の圧力鍋はこんな人におすすめ】

自分で鍋の状態を見ながら微妙な火加減の調整ができるので、より自分好みの仕上がりに調理することができます。食材の切り方を変えて加圧時間を調節したり、余熱の時間で調整したりが可能。取り扱いには多少の慣れが必要なので、普段から料理をする人、少しでも味にこだわりを持つ人、圧力鍋の扱いにある程度慣れている人にはこちらがおすすめです。

【電気圧力鍋はこんな人におすすめ】

電気圧力鍋の最大の魅力は手軽さ・簡単さと安全性にあります。マイコン制御によって調理するため、あらかじめ設定された基準的な仕上がりにはなってしまいますが、極端に味にこだわらない限り、じゅうぶんに満足できる調理が可能。圧力の調整に自信のない人や、小さなお子さんを持つご家庭の場合は安心して使いやすい電気タイプがおすすめです。

圧力鍋の選び方！失敗しないチェックポイントとは？

圧力鍋を使ってみたい！でも、どれを選べばいいのかわからない……。そんなときにチェックすべきポイントをまとめました。

①おもり式かスプリング式か？

加圧方法には大きく分けておもり式とスプリング式があります。

おもり式は、設定された圧力値に達すると、鍋ぶた上部の蒸気口についた圧力調整おもりがリズミカルに振れたり、シューッと蒸気を出すタイプがあります。視覚だけでなく、圧力がかかっていることが音でもわかるので、初心者さんにおすすめです。

一方スプリング式は、鍋ぶたについた圧力表示ピンの目盛りで圧力状態を確認し、火を弱めます。加圧調理中にほとんど音が出ないため静かに調理ができる反面、加圧スタートまでは目が離せません。

②圧力値の高さも重要

たとえば塊肉や根菜を柔らかく調理するには高圧、煮崩れしやすい野菜を調理するときには低圧が向いているなど、調理によって最適な圧力は異なります。圧力鍋は製品によって作動圧力が異なりますが、最近増えつつある、高圧と低圧を１台で切り替え調整できるものだと便利に使えます。

③鍋本体の材質をチェック

圧力鍋本体の素材によっても調理時間や仕上がりなどに違いが出ます。熱しやすく冷めにくい「ステンレス製」は保温力に優れ余熱調理が出来るので煮込み料理に最適。一方、熱しやすく冷めやすい「アルミ製」は、すぐに圧力がかかるので時短調理に向いています。また「多層式」はそれらのいいとこ取り。すぐに圧力がかかり、保温力にも優れ、時間短縮も叶います。

④自分に合ったサイズを！

容量が大きくなるほど場所を取るので、大きさ選びも大事なポイントです。家庭用では２Ｌ〜６Ｌが一般的ですが、少人数なら２Ｌ〜４Ｌ、５食分以上作るなら６Ｌがひとつの基準になります。

⑤IH対応かどうか？

ご自宅の熱源に対応しているかどうかも確認を。ＩＨの場合は専用の鍋を選ぶ必要がありますので注意が必要です。

口コミで高評価！人気の圧力鍋をご紹介

「暮らしニスタ」編集部では、30～50代の主婦ユーザーに対し、圧力鍋に関するアンケート調査を実施。その中から、主婦目線で特に評価の高かったおすすめ商品をご紹介します。実際に利用している人だからこそのコメントも合わせてご覧ください。

まずは、ガス・IHコンロや、変わり種の電子レンジを使うタイプの圧力鍋から。

【さいとうあきこさんの感想】
利用期間：約20年

圧力鍋が好きすぎて、圧力鍋に特化した料理教室を主宰しています。圧力鍋は電気もガス式も合わせ、合計10代以上所有していますが、味、食感ともにこれがピカイチです。

ごはんがとてもおいしく炊けるので、炊飯器は処分したくらい。私がこの圧力鍋を使い始めた頃、実家の母にこの圧力鍋で炊いたご飯を食べさせたら、「こんなにもっちりとおいしい玄米は初めて！私もこんな圧力鍋がほしい」と言われてプレゼントしたことも。

お鍋の本体が、全面多層綱（５層）なので、焦げつき、こびりつきが少ないのも嬉しい（多層ではない他のお鍋と使い比べて、初めて気づきました）。以前使っていた圧力鍋は、毎回、鍋底の同じ場所だけが焦げ付いてましたから。また、浅いタイプの鍋なので、取り回しがラク。構造がシンプルなところも気に入っています。ふたの開閉もスムーズだし、圧力の切り換えはおもりを付け替えるだけ。パッと見ていま高圧か低圧かわかる点も使いやすいポイントですね。

うちの家族はもう圧力鍋で作るごはんが当たり前になってしまっていますが、たまに外食をするとごはんのおいしさや肉・魚のやわらかさを再認識するようです。

子どもが小さい頃、魚は圧力鍋で骨までしっかりやわらかくすることが多かったのですが、外食で魚の煮つけを食べた際、骨を取っている様子を見て「どうして今日のお魚は骨が食べられないの？」と泣いたことも(笑)。

高圧調理はとにかく時短！豆は１分足らずでやわらかくなり、牛すじ肉は短時間でとろけるように仕上がりますよ。

【谷本綾乃さんの感想】
利用期間：約10年

料理教室のＨＰで紹介されていたので購入を決めました。以前使っていた圧力鍋は、ふたの上のカチカチと圧力をかける部分を回す必要があり、そこが壊れてしまったので、ダイヤル式はやめようと思い探していたところ、おもりタイプのこちらに出会いました。

長く使っているので鍋の中のコーティングが取れてきてしまったのですが、メーカーにふたも送って見てもらったところ、ふたはまだ使えるとのこと。そこで、本体だけ購入しました。長期間愛用する身としては、こうした買い方ができるのは非常に助かります。

おもりがシュシュシュと音をたてながら動いたら、あとは弱火にするだけ。ダイヤル式よりわかりやすいのも気に入ってます。おもりとふたのパッキンを取り外して洗うだけなので、お手入れも簡単です。

【かよママさんの感想】
利用期間：5カ月

他社製の圧力鍋を使っていましたが、お料理教室のセールで買いやすいお値段だったので買い換えました。以前のものに比べるとだいぶ軽く、操作も簡単で使いやすいです。お料理もたっぷり美味しくできます。

ピンが見やすいので圧力のかかり具合がよくわかるのもありがたい。パーツも少なく簡易なので、お手入れがしやすいですし、洗いやすいのはうれしいポイントですね。

【Chikaichikaさんの感想】

玄米を炊くのに3日に1回の頻度で使っています。浸水時間が短くてもきれいに美味しく炊けるので重宝しています。圧力の具合が色で示されるので火を弱めるタイミングもわかりやすく、夫に炊いてもらうことも。

また、収納しやすいスリムなカタチも気に入っています。本体とパッキンと蓋を洗うだけで良いので、お手入れもとてもラクちんです。

【豆子さんの感想】
利用期間：7年

以前に使っていたものが重くて使い勝手が悪かったので、比較的軽いこちらを選びました。価格も決め手でした。

私が使っているのは圧力の切り替えがないタイプの７年選手ですが、問題なく調理できていますし、出来映えが見劣りすることもありません。その分操作がシンプルで、お手入れも簡単ですよ。

【milk teaさんの感想】
利用期間：３カ月

料理の幅が広がり家族にも大好評です。夫は「圧力鍋最高！」と言っています。重くて大きいので洗うのが少しだけ大変ですが、出来上がる料理の美味しさを考えると苦になりません！

子どもでも魚の骨まで食べられるので健康的ですし、うっかりごはんを炊き忘れていても、炊飯器よりも早く炊けるので便利です。子ども達が大好きな蒸し野菜もこの鍋でよく作っています。

主婦が選んだおすすめ電気圧力鍋と人気商品をご紹介！

続いては、電気圧力鍋のおすすめです。ガス式から電気圧力鍋に買い替える人もいるようですが、果たしてその使い心地はいかに！？

【山田明日美さんの感想】
利用期間：3年

ガスの圧力鍋の操作に不安があったので電気圧力鍋をチョイスしました。結果、大正解。簡単に、具材の中まで味がしみた煮込み料理が失敗なく作れるようになり、感動モノです。カレーなんて具材とルーを入れるだけで美味しく出来上がります。

５合炊きの炊飯器と変わらないサイズだったこと、調理法がボタンひとつで選べること、内釜を取り外してラクに洗えることなど、買って良かったポイントがたくさんあります！

落ち着いた色味なので、キッチンに出しっぱなしにしても違和感がないのも良かったと思います。

【村越仁美さん】
利用期間：約1年

信頼できる圧力鍋メーカーのものでしたので購入しました。炊飯器としても使っているので、キッチンに常に出しっぱなしにしています。煮物系は短時間の調理で味がしみますし、とにかくお肉料理が柔らかく仕上がります。

機能はシンプルですが、オートメニューキーや予約タイマー付きなのでとても便利です。スロークッカーとして使えるのも気に入っています。ふたやパッキンも外しやすいのでお手入れもラクちんですよ。

【増田陽子さんの感想】
利用期間：約10カ月

セットさえすればあとは自動で調理してくれるのがとにかくうれしい。煮込み料理が簡単なところ、夏に暑い思いをせずに調理出来るところが気に入っています。ガス式の圧力鍋で作ると内部の対流によって煮崩れることがある料理も、電気式では食材の動きが少ないので、煮崩れがあまりありません。

操作もとても簡単ですし、お手入れは普通の炊飯器と同程度の単純さ。手持ちの調理器具とカラーが合うのでキッチンにもよくなじんでいます。

【mariさんの感想】
利用期間：6カ月

このマルチポットで調理するとガスやＩＨの圧力鍋よりも食材が柔らかくなり野菜も甘くなる気がします。炒めモードがあるのが珍しくてありがたいです。

焦げ付きもすぐに落ちるし、フタも丸洗いできるのでお手入れがしやすく、操作もとても簡単ですよ。以前使っていた電気圧力鍋よりもだいぶコンパクトになったのもうれしいです。

【kaana57さんの感想】
利用期間：1年

小型なので出しっ放しでも問題ありません。ファミリー向けのメイン料理には不向きかもしれませんが、大好きな黒豆を炊くのにはちょうど良い大きさです。

普通に炊くと時間がかかるところ、時短でふっくら仕上がるので気に入っています。ブロック肉もホロホロに柔らかくなりますよ。

【みずりんさんの感想】
利用期間：約1年半

以前はガス式の圧力鍋を使っていましたが、ほったらかしでＯＫな機能に惹かれて電気式のこちらを購入しました。肉料理は軟らかく、味もしっかりとしみこんで美味しく仕上がります。

自動メニューがたくさん搭載されていて、レシピ本の内容も充実しているので、とても簡単に調理出来ます。また、デザインがスタイリッシュなので、キッチンに違和感なく出しておけるのも好きなところです。

【たっくんのママさんの感想】
利用期間：3カ月

炊飯用に購入したところ、土鍋で炊くよりふっくらもちもちだと家族にも好評です。浸水不用で15分ほどで炊き上がってくれるのでとにかく便利です！炊飯器代わりなので基本出しっ放しですが、見た目がかわいいので問題ありません。

操作はボタンを押すだけで火加減調節をしなくて良いところ、パーツを外してすべて丸洗いするだけでＯＫなところも気に入っています。

【舞maiさんの感想】
利用期間：1カ月

主に煮込み料理に使っていますが、ビーフシチューのお肉など、食べた瞬間から柔らかくとろけるようです。調理は材料を入れてスイッチオンするだけですし、内蓋が簡単に外れるのでお手入れもラクちん。炊飯器の横に並べてほぼ毎日使っています。

レシピのレパートリーが増えて家族の評判も上々。料理の腕が上がったと言われます。次は蒸しケーキやプリン作りにも挑戦してみようと思っています。

圧力鍋に関するＱ＆Ａ

Ｑ.　圧力鍋に向かない料理って？

Ａ.　れんこんやごぼうのきんぴらなど、シャキシャキとした歯ごたえを楽しみたいメニューや葉物野菜の調理には不向きです。ごはん系では、味を染み込ませたい炊き込みごはんやピラフにはオススメですが、パラパラに仕上げたい炒飯には向きません。

Ｑ.　圧力鍋って本当に安全なの？

Ａ.　日本国内には、消費生活用製品安全法の「ＰＳＣマーク制度」があり、国が定める基準を満たしていない圧力鍋は販売することができません。その他にもＳＧマーク、ＪＰＣＣマークがあり、３つ全ての認証を得たものであれば、より安心安全といえます。購入するときはマークがついていることを確認しましょう。ただし、誤った使い方をしたり、劣化した状態や目詰まり等を起こしたままで使用すると大変危険。取扱説明書に沿って正しく使用しましょう。

Ｑ.　圧力鍋で調理すると、発がん物質が出るってホント？

Ａ.　インターネットで検索すると、圧力鍋で調理をすると発がん性物質が発生するという記事を目にします。これは、アクリルアミドという化学物質のことを指しています。アクリルアミドは、揚げる、焼く、炒めるなど、食材を120℃以上で加熱したときに生成する化学物質。圧力鍋を使った調理では、温度が120℃以上になる場合がありますが、農林水産省が発表した研究結果では、通常の圧力鍋の調理条件で加圧調理したお米や野菜ではアクリルアミドがほとんどできていないことがわかっています。なので、アクリルアミドを減らすために、加圧調理を避ける必要はありません。

圧力鍋・電気圧力鍋で家事ラク生活を始めよう！

進化を続ける圧力鍋の魅力、おわかりいただけましたか？

仕事に育児に忙しい毎日だからこそ、家族の健康をしっかりサポートしてくれる便利な調理家電を使わない手はありません！時短・健康・節約を叶え、何より美味しいお料理を毎日いただける幸せ。

リアルな主婦目線で選ばれた商品たちを参考に、自分のライフスタイルに合った圧力鍋を見つけて、家事ラク生活を実現しましょう！

まとめ／大﨑仁美