「予防歯科」ってご存知ですか?聞いたことはあるけど詳しいことはわからない…というひとも多いのではないでしょうか。
“予防”という言葉から連想されるとおり、ムシ歯を作らず、歯を生涯にわたって健康に保つために、歯科医院などで定期健診を受けたり、正しい歯みがき方法の指導を受けたりして、適切な方法で歯のお手入れをすることを指します。
厚生労働省の調査によると、ほとんどの人が毎日歯みがきをする習慣があり、約80%の人は1日2回以上歯みがきをしていることがわかっています(平成28年歯科疾患実態調査より)。
このように歯のケアに心を配っている人は多いのですが、自分ではきちんとケアをしているつもりでも、どうしてもみがき残しはできてしまうもの。そんな毎日のみがき残しが、ムシ歯や歯周病へとつながっていくのですね。
セルフケアだけで歯を健康に保つのには限界があるという現実から、すでに欧米では、定期的に歯科健診を受けたり、歯科医院で正しい歯みがき方法を習ったりといった「予防歯科」に基づいたライフスタイルが根付いています。
日本でも、2012年に厚生労働省から「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」が報告されるなど、この10年くらいの間に「予防歯科」のメリットが周知されてきましたが、実践している人は欧米に比べるとまだまだ少ないのが現状。
新年度スタートの4月は、生活習慣を見直すのにもグッドタイミング。一生、健康な歯とお口でいるために、「予防歯科」をはじめませんか。
セルフケアの3つのポイント
欧米をお手本に、日本でも「予防歯科」への注目度が年々高まっているとお伝えしました。「予防歯科」には、歯科医院で健診やケア方法の指導を受けたりする「プロケア」と、歯みがきやデンタルフロスなど自分で行う「セルフケア」がありますが、ここでは「セルフケア」の際に大切な3つのポイントを押さえておきましょう。
その1、フッ素を歯に残す
フッ素は歯の健康を守るための大切な成分。①エナメル質の修復を促進、②歯の質を強化、③酸がつくられるのを抑える、という3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防いでくれます。
ハミガキ剤に含まれるフッ素は、歯みがきをしている最中だけでなく、歯みがき後も口内に残り、少しずつ作用します。そのために、なるべく長くフッ素を口内に残す工夫をしましょう。
3分を目安にじっくりみがき、ハミガキ剤を吐き出して、少量の水(5~15ml)で5秒程度ブクブクして終了します(口をすすぐのは1回がおすすめです)。
その2、歯垢を落とす
歯垢(プラーク)とは歯の表面に付着して増殖する細菌のかたまりのこと。1mgの歯垢(プラーク)には約2~3億個もの細菌がいるといわれ、ムシ歯や歯周病、口臭などお口のトラブルの原因となります。歯垢(プラーク)は粘着性が強く歯の表面に付着するので、うがいでは取り除くことができません。
歯垢をしっかり落とすには、自分にぴったりのハブラシを選ぶことが大切です。
① ヘッドのサイズはお口に合っているか?②毛のかたさは歯ぐきの状態に合っているか?③ハンドルは握りやすいか?を確認しましょう。
みがきにくい歯と歯の間の歯垢(プラーク)には、デンタルフロスを使うと効果的。ハブラシと併用することで、より多くの歯垢(プラーク)を除去することができます。
その3、細菌を増やさない
細菌は就寝中に最も増殖します。唾液にはお口の中の細菌などを洗い流す自浄作用がありますが、就寝中は唾液の分泌が少なくなるので、ムシ歯の原因となるミュータンス菌などが増殖し、歯垢(プラーク)が生成されてしまうのです。
このお口の中の細菌を増やさないために効果的なのは、就寝前にデンタルリンスをすること。デンタルリンスは殺菌成分がすみずみまで行き渡るので、細菌の増殖を抑えることができます。
「昼歯みがき」を新習慣に!
週4日以上オフィスに勤務している人を対象にした調査で、昼食後に歯みがきを実施している人が40%、実施したいと思っている人が22%いることがわかりました(ライオン調べ。20~50代男女、n=10,000、2018年)。
歯みがき回数が増えるとお口のトラブルが減るという「予防歯科」の面ではもちろん、気分がリフレッシュされる、休み時間と仕事時間を切り替えやすい、などメンタル面でのメリットも報告されています。
このように大きなメリットがあるのにもかかわらず、22%の人が実施したいのにしていないのは何故なのでしょう?理由として挙がったのは「面倒に感じる」「時間がない」「抵抗感がある」など。
それら「昼歯みがき」に対するハードルを下げ、実践者を増やすのに一役買ってくれるオーラルケアグッズが、この春、ライオンから新発売されました。
スタイリッシュで、衛生的で、収納しやすい『MIGACOT』
一杯の水でしっかりお口をすすげるコップが付いたケースは、不透明だから中のハブラシやハミガキを他人に見られずに保管や持ち運びができます。通気口があるので、使用後のハブラシがしっかり乾いて衛生的。スリムだからオフィスの引き出しにもすんなり収まります。
ケースに『クリニカアドバンテージ』シリーズのハブラシとハミガキが組み込まれたセットのほか、ケースのみでも販売されているので、『クリニカ』や『システマ』など別シリーズのハブラシやハミガキを組み合わせることもできますよ。
MIGACOT クリニカアドバンテージ ハミガキ・ハブラシセット*/オープン価格
*ハミガキ、ハブラシはそれぞれ単品でも販売。
MIGACOTケース/オープン価格
※予防歯科についてもっと知りたいならこちらへ
まとめ
「予防歯科」への関心が高まり、実践する人も増えてきています。お口のトラブル回避のために有効なことの一つは歯みがき回数を増やすこと。新年度を迎えたのを機に「昼歯みがき」を新しい習慣にすることをおすすめします。
まとめ/暮らし二スタ編集部
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