洋服を掛けるハンガー、みなさんはどう選んでいますか?
「家族全員で同じハンガーを使い回す」「クリーニング店のプラハンガーやワイヤーハンガーを再利用」という人もいるかもしれません。
「たかがハンガーと思いがちですが、実はハンガー選びってすごく大切なんですよ!」と教えてくれたのは、ライフオーガナイザーであり、クローゼットオーガナイザーの資格も持つくらしスリムさん。
クローゼットオーガナイザーとは、日本ライフオーガナイザー協会が認定する資格のひとつ。ライフオーガナイズの技術とともに、衣類の管理・整理についてのアドバイスを行っています。
自分にぴったりのハンガーなら、子どもでもラクに服の管理ができるようになるそう。さっそく、くらしスリムさんのお宅で活躍しているハンガーを見せていただきました。
収納術01:
ママは洋服が滑り落ちにくい「マワハンガー」を愛用♡
「ハンガーにはさまざまなサイズ・形・素材があって、特長や使い勝手がそれぞれ違います。それに、家族はみんな体格が違いますよね。だから、各自に合ったハンガーを選ぶことで、服の型崩れを防げるし、クローゼット収納もぐんとしやすくなるんです」
くらしスリムさんの衣類は、春夏・秋冬とシーズンごとに分け、1階の2つのクローゼットに収納。衣替えの時期が来たら入れ替えます。撮影時は春夏ものの衣類がしまってありました。
「トップスもボトムもハンガーで管理しています。以前は畳んで引き出しに入れていましたが、視界に入らない洋服は着なくなることに気づいたんです(笑)」
そんなくらしスリムさんが選んだハンガーは「マワ(MAWA)ハンガー」。ドイツ生まれのスリムなタイプです。
「実はこれ、主人が自分用に買ってきたもの。太さや幅が合わなかったらしくて、私に回ってきました。使ってみたら私にはぴったり! 服が滑り落ちにくい素材と形なので、Tシャツや薄手のニットもストレスなく掛けられます」
マワハンガーにはたくさんの種類がありますが、くらしスリムさんご愛用は「エコノミック36」。特に日本人の女性に合うサイズと言われています。
厚さわずか1cmとスリムなデザインなので、クローゼットにたくさん掛けられるのも利点。
おかげでオンシーズンの服をすべて並べて収納できるように。手持ちの服が一目でわかるので、似たような服を買ってしまうことがなくなり、外出前に服を選ぶのもラクになったとか。
「さらに、ハンガーの本数を決めておくと、服がそれ以上増えないんです。理想的な量はクローゼットの8割。それをキープするために、1着買ったら1着はサヨナラします」
ハンガーは服選びにも、服の増えすぎ防止にも役立つんですね!
収納術02:
長女にはスルリと取れる「TAMATOSHI」のハンガーを
中1の長女の衣類をしまっているのは、子ども部屋のクローゼット。ここにも春夏の服がずらりと並んでいます。
「娘は活発なタイプで、服を畳んだり、引き出しにしまったりが苦手。自分でも『サッと取れるほうがいい』と言うので、ほとんどの服をハンガーで管理しています」
ママと違うのは、“滑り落ちにくい”ではなく、“サッと取れる”というポイント。そこで選んだのが、「TAMATOSHI」のシングルスチールワイヤーハンガーです。
「マワハンガーとは真逆で、こちらは服が“滑り落ちやすい”素材。片手で引っ張ればスルリと取れるので、クローゼットに掛けたままで服を取り出せます。娘にはこれが便利らしくて、タンクトップなどの下着までハンガーに掛けています」
洗濯物はこのハンガーに掛けてから干し、乾いたらそのままクローゼットへIN。畳む手間がないので、家事の手間も省けます。
また、くらしスリムさんはハンガーのサイズにも配慮。一般的な大人用ハンガーは幅42cmですが、このハンガーは幅38cm。お子さんの体格に合ったサイズを選んでいます。
「これより前は、IKEAやベビーザらスの子ども用プラハンガーを使っていましたが、成長に合わせてどんどん買い替え。ほんの数年しか使っていないので、捨てずにほかの人に回しています」
収納術03:
パパのスーツには型崩れしにくい木製ハンガーを
くらしスリムさんのご主人はもの選びが得意。家族で使う家具や家電などのほか、自分が着るスーツや普段着も、すべてご自分で選ぶのだそう。
「もちろんハンガーも本人が選んでいます。マワハンガーもそうですが、私が知らない間にネットで買っていることも多くて(笑)。試行錯誤していても失敗することもあるみたい」
いま使っているのは、IKEAで見つけた木製ハンガー。
ポイントは幅と厚み。男性のスーツは肩幅が広くて厚みがあるため、幅の狭いハンガーや細いハンガーでは型崩れしてしまいます。
ご主人は自分のスーツに合ったハンガーをセレクト。木製なので、ナチュラルな手触りや素材感もお気に入りだそう。
「衣替えも自分でしますし、クリーニングも自分で出してくれるので、私はラクしてます(笑)」と、ご主人もクローゼット収納の達人!?のよう。実は“似たもの夫婦”なのかもしれませんね。
クローゼット収納はおしゃれにも直結!まずはハンガー選びから参考に
どのクローゼットも美しく整っていた、くらしスリムさんのお宅。家族それぞれの体型や収納のクセを見極めて、ハンガー選びに生かすことが大切なんですね。
服の量を「クローゼットの8割まで」に抑えていたのもポイント。
くらしスリムさんは骨格スタイルアドバイザーの資格もお持ちで、自分の体型=スタイルに合った服を選んでいるのだそう。
「骨格診断ではスタイルを3つに分類しますが、自分のスタイルが分かるとムダな服を買わなくなるし、合わない服を処分しやすくなるんですよ」
その結果、クローゼットにゆとりが出て、毎日の収納ストレスを減らせるのだとか。スッキリ収納を目指すなら、「たくさんある服をどうやってしまうか」より、このほうが効果的かもしれませんね。
「服選びもハンガー選びも、自分自身を知ることから!」と、くらしスリムさん。おしゃれになれてクローゼットも整う収納術。まずは自宅のハンガーを見直すことからスタートしてみては。
ライフオーガナイザー® くらしスリムさん
ご夫婦と中1 の長女、小4 の長男の4 人家族。「ライフオーガナイズは一人一人に合わせたオーダーメイドのお片づけ。そこに魅力を感じて勉強しようと思いました」。2015年にライフオーガナイザーの資格を取得。翌年にクローゼットオーガナイザー、さらに翌年に骨格スタイルアドバイザーの資格も取り、現在は練馬区を拠点に活動中。「お客さまの家でアドバイスをすると発見が多くて、自宅も片づけたくなります(笑)。試行錯誤を繰り返すうちに、だんだん自分らしい収納になっていくのが楽しいですね」
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取材・文:後藤由里子
撮影:主婦の友社 松木潤
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