コラム

夫が不倫してるかも…!?もやもやした時に妻が打つべき手とは？

更新日：2017.10.27

夫が浮気をしているかもしれない、そんな疑惑をもってしまったら、あなたはどうするでしょう。その場でキレたり暴れたりできればまだよくて、たいていは、その証拠なりをそっと元に戻し、深く悩み、思いあぐねたりしてしまう……。

だけどそんな状況、精神衛生上も夫婦関係にもいいはずない！　もやもや妻が次にすべきは何なのか、不倫を心理学として解明した著書『ウルトラ不倫学』が話題の心理学者・杉山崇先生に聞いてみました。

夫の浮気は「資産」の流出

「夫に不倫されたと知った妻が、即離婚を決意するケースは実は半数もありません。妻の多くは夫は手放さず、相手の女を痛めつけて退ける、という考えを持つ傾向です」
と杉山先生。たしかに「よくもうちの夫を誘惑して！」「どんな女よ！」なんて息巻いて女性の職場に乗り込んだ、なんて話もよく聞きます。

「すぐに決別の道を選べないのは、ヒトならではの宿命があるんですよ。ヒトは、他の動物と比べて人子育てにたくさんの手間がかかります。女性はことさら負担が大きい。女性にとって父親である男性は、愛情の対象であるとともに、負担の大きな子育てをともに遂行するための『資源』であり、欠かせない『資産』ともいえるのです。

だからたとえ夫に不倫をされても、手放すより取り戻す方が得策、と考えます。相手女性は攻撃しても、肝心な夫には高額なものを買わせるなど逃げ道を用意してあげるのはそのせいです」

裏切られたのに決別できない、このもやもやには「種の保存」の本能が関わっていたようです。では、そのもやもやから脱出する方法は？

「愛情と資産がこれ以上流出しない状況を作ること、つまり夫に不倫をやめてもらうことにつきます。でもなかなか協力してもらえない場合、やるべきことは妻のタイプ別に2つあるといえます」

「たまに釘を打つ」or「とことんお金をかける」

「もしあなたが、浮気はしても完璧に隠してくれればOKというタイプなら、そしらぬ顔をして家庭の平和を保ちつつ、時々『まったく知らないわけじゃないからね！』とクギをさすことです。夫はより家庭に注意を払うようになるでしょう」

たしかに、ウキウキしちゃって脇が甘くなる恋愛事を完璧に隠すのは骨の折れる作業。相当深い愛情がなければやりぬけないことなのかもしれません。だけどそんなんじゃイヤ、浮気は絶対許さない、というタイプの場合は？

「ある程度お金がかかりますが、興信所などを使ってきっちり証拠を集め、クロだと判断できたら弁護士を通じて相手女性と連絡を取り、自らフェードアウトする方向で話を進めてもらえるといいと思います。夫を問い詰めてもその場逃れをされるだけ、いずれ復活する可能性は高いですから。女性の意志で、ということころがポイントです。

そのほかには、これも相当なお金がかかりますが、『別れさせ屋』も案外効果ありです。工作員女性を第三の浮気相手として出会わせる方法ですが、男性はほぼ食いついてくるそうです。お金があれば、有効活用するのもいいかもしれません」

心理療法家としてたくさんの不倫当事者たちのカウンセリングを担当した杉山先生ならではの見解、なるほど一理あります。しかし、“絶対許さない”コースを完遂しようと思ったら、金銭面での崩壊はまぬかれないかも？！　不倫は妻を苦しめるだけでなく、コスパの悪さも相当なことをパパには自覚していただき、万が一にもママを本気にさせないでいただきたいところです。

※杉山崇著『ウルトラ不倫学』（主婦の友社刊）
不倫が起きる原因や男女の不倫感の違い、不倫中の心理作用、著名人の不倫分析などを通して、男女関係、ひいては人間関係に活かせる心理学のノウハウを紹介。