どうも今の住まいの居心地がしっくりこない。もっと居心地のいい空間にしたいのだけど、どうしていいかわからない…。そんなふうに思っている人もいませんか?
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住まいは暮らしの土台。1日の大半を過ごす場所だから、心地よさは重要ですよね。ムック『大人のひとり暮らし 住まいとお金』は、自分らしい住まいを手に入れた人たちの実例集。そんな一冊から、居心地のいい住まいづくりのヒントを紹介します。
文筆家のツレヅレハナコさんが暮らすのは、43歳のときに新築した一軒家。最初は中古をリフォームするつもりで物件を探していたそうですが、理想の物件が見つからずゼロから建てることにしたそう。
キッチンのいちばんのこだわりは、光の陰影
ツレヅレさんといえば「食と酒と旅を愛する文筆家」として知られ、食にまつわる著書も多数出版。そんなツレヅレさんが家づくりで最もこだわったのは、やはりキッチンでした。
1日の大半を過ごすキッチンはこだわりがとことん詰まった場所。
引き出しの中までステンレスにしたり、鍋の中をのぞき込みやすくするためにコンロ部分を5cm低くしたり。使い勝手をよくする工夫も満載ですが、一番のポイントは窓から差し込む光なのだそう。
ほどよく暗い場所に、ほどよく差し込む光。
この絶妙なコントラストがつくれるように、土地や間取りも選択したと言います。
キッチンは機能面ももちろん大事ですが、長く居る場所だからこそ、自分好みの空気感も大事! これから家を建てる人や住まいを選ぶ人はもちろんですが、キッチンの「居心地をよくしたい」と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
お気に入りの調理道具は、しまい込まずに飾って楽しむ
キッチンの入り口に設えた棚には、世界各地で手入れた鍋がズラリと並びます。
「鍋の棚ならば、キッチン内に」とも思ってしまいますが、「リビングからでも大好きな鍋を眺められるように」と、あえてこの場所に鍋の専用棚を設置。
台所とパントリーを仕切る壁には有孔ボードを使用。ドライ野菜や大きな調理道具がまるでオブジェのように引っ掛けられています。
こんなふうに大好きな食器や調理道具はしまい込まずに、飾って楽しむのもツレヅレさん流ですが、これも「自分らしい空間をつくる」コツのひとつ。少し間を開けて鍋を並べたり、道具を引っ掛けたり。絶妙な配置にもセンスが光ります。
こだわるところと、そうでないところのバランスも大事に
キッチンだけでなく、リビングもこだわりが詰まったエリア。家を建て「ここが終の住み処になるから」と思い切って、一生ものの家具やヴィンテージラグも購入したそう。
新しく家を建てるとなれば、ぜんぶの部屋のつくりや家具もこだわり抜いたのでは?とも思ってしまいますが、意外にもそうではありませんでした。
「キッチンとリビングはとことんこだわるけれど、書斎や寝室は徹底的にコストカットをして予算とのバランスを図った」とツレヅレさん。
家の中のすべてをこだわり抜くのは、予算的にも動力的にも大変。
自分が一番こだわりたいエリアはどこかを見定め、こだわるところはとことんこだわるけれど、妥協できるとろは潔く妥協。そのメリハリも大事なのかもしれません。
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文/柿沼曜子 撮影/清永洋
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