発行部数25万部を突破した大人気レシピ本『10年かかって地味ごはん。』から2年。待望の第2弾、『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』を上梓したばかりの和田明日香さん。
和田明日香さん「目新しさよりも、代わり映えしない日々の地味ごはんの魅力を伝えたい」。異例の25万部超えレシピ本、続編発売!
新刊には、忙しい日々の中で生まれた「名もなきおかず」がたくさん収録されており、明日香さん自身も「自分を取り戻す作業として“料理”は大切にしたいもの」と話しますが、料理以外で今、夢中になっていることがあるのだとか。
今回は本の発売インタビューからのスピンオフ。和田明日香さんの「ハマりごと」をお届けします!
考え出したら日が暮れちゃうほど、大好きなことがあるんです(笑)
—待望の新刊、『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』出版おめでとうございます!和田さんご自身、毎日、楽しいことも苦しいこともあると思いますが、趣味や好きなことをする時間は持てるのでしょうか?
私、江戸時代の文化が大好きなんです。4年ほど前、江戸時代の日本の食をテーマにした展覧会を見たのをきっかけにどハマりして。約400年前、今、自分が生きるこの場所には江戸時代の人が息づいていたんだと思うと、すごく興奮します(笑)。
「どんな景色だったんだろう」「どんな匂いがしたんだろう」「どんな音がするんだろう」などと、当時を想像しながら、「もし願いが叶うなら、30分でいいから江戸時代にタイムスリップさせて!」と切望しています。
現代の私たちが食べているお寿司ひとつとっても、江戸時代は立ち食いできる屋台で売られていたとか、体力勝負の大工さんたちが食べるから、おにぎりのように大きなサイズだったとか。
冷蔵庫がないから、朝、魚売りが来て、人々は使う分だけ買って食べるとか、お釜でご飯を炊く作業は大変だから、長屋の場合は誰かがご飯炊いて、みんなで分けて食べるとか。
身につけるものも反物を買って自分で着物にし、着古して傷んだところはお直しする。とにかく、物を大切にする精神があるんですよね。
もちろん、当時は苦労が山ほどあったと思いますが、私は江戸時代の、フードロスが少なく、ゴミを出さない暮らしや、人々の助け合いに強く惹かれています。
ちなみに私も基本的にはその日に使う食材だけを買うようにしているし、古着が大好きなので、江戸時代で暮らせるかもしれないと、ひとりウキウキすることも。
でも、当時の人々は小柄なので、身長の高い私が紛れ込んだたら、通報されちゃうかなと心配したり(笑)。とにかく、江戸時代の市井の人々の暮らしを想像するのが楽しすぎて、それだけで気持ちが切り替えられちゃいますね。
古地図と照らし合わせてみると、おもしろいんですよ!
そういえば、先日は義母のレミさんが「夫(和田 誠さん)の仕事場で見つけたよ!」って、古地図を持ってきてくれました。実は私、古地図にも目がないんです(笑)。
スマホに「大江戸今昔めぐり」という古地図アプリも入れていて、それを使うと、今いる場所が江戸時代はなんだったかがわかるんですが、「この道はなんでうねうねと曲がりくねっているんだろう?」と思っていたら、昔は川だったり。「この地名、なんで沼がついているの!?」と思ったら、元々は沼があったとか。今、最新のビルが建っている場所には武家屋敷があったり。
おかげで、仕事で移動するときも、時間が経つのがあっという間です!
\25万部超え第2弾!/
『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』
大好評発売中!
和田明日香さんが日々、家族に作り続けている全62品のレシピを掲載!
『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』
和田明日香著
1,496円/主婦の友社
和田明日香(わだ・あすか)●料理家。東京都出身、3児の母。近著『10年かかって地味ごはん。』は25万部を突破。Webサイト「暮らしニスタ」にて、日々のごはんにまつわる話を綴る▶「地味ごはん日記」 連載中。
撮影/瀬津貴裕(biswa.) スタイリング/富澤結希乃(+chip) ヘアメイク/横山雷志郎(Yolken) 取材・文/濱田恵理
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