「最近、クシにからまる抜け毛が増えた気がする」「年齢のせいだと思って薄毛は諦めている」「漢方薬で薄毛が改善するって本当?」このようなお悩みや疑問はありませんか?
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年齢のせいだからと諦めてしまっている薄毛や抜け毛でも、漢方薬の力で体質改善を目指せば、元気で美しい髪を手に入れられるかもしれません。今回は、東洋医学からみた薄毛・抜け毛の原因や、その対処法について詳しく解説します。
1.東洋医学から考える薄毛・抜け毛の原因
薄毛や抜け毛の原因を東洋医学に基づいて考えると、大きく以下の3タイプにわけられます。
・血(けつ)が不足している「血虚(けっきょ)」タイプ
・加齢による「腎虚(じんきょ)」タイプ
・ストレスによる「気滞(きたい)」タイプ
東洋医学では、人のからだは「気(き)・血・水(すい)」の3つで成り立っていると考えられています。
それぞれ「気」は生命エネルギー、「血」はからだの栄養、「水」はからだの潤いをあらわしており、それらがバランスを保っている状態が健康だといえます。
それでは、薄毛や抜け毛の原因であるこの3つのタイプについてみてみましょう。
1-1 血虚
血虚とは、髪に必要な血が不足している状態です。
東洋医学では、髪は血があまってできたものと考えているため、血が不足すると髪に十分な栄養が届かずに髪の毛が細くなり、薄毛や抜け毛につながるとされています。
1-2 腎虚
腎虚とは、ホルモン代謝や生殖に関わる、五臓の「腎」の力が不足している状態のことをいいます。
加齢によって腎の力が衰えると、薄毛や抜け毛、白髪などにつながってしまいます。
1-3 気滞
気滞とは、からだのエネルギーである気の流れが滞っている状態をいいます。
精神的なストレスがたまったり、緊張状態が続いたりすると気滞になりやすく、イライラや不安、おなかの張り、食欲低下といった症状が見られる場合があります。
気の流れの悪さは血の流れにも影響し、頭皮や髪に十分な栄養を届けられないことで薄毛や抜け毛などのトラブルを招く恐れがあります。
2.薄毛・抜け毛の原因別おすすめ食材
ここでは、薄毛・抜け毛の原因別に、おすすめの食材をご紹介します。
2-1 血虚
血虚の方は、からだの血が不足しているため、血を補う食材を日々の食事に取り入れてみましょう。
たとえば、レバーやトマトなどの赤い食材は、血を補ってくれるのでおすすめです。また、カツオやきくらげ、ほうれん草などの食材も積極的に摂りましょう。
2-2 腎虚
腎虚タイプの方には、黒豆や黒ごま、しいたけ、黒きくらげなどの黒い食材がおすすめです。
毎日食べるお米に黒豆や黒ごまを混ぜたり、味噌汁にしいたけ、黒きくらげを入れたりすると、献立を考える手間も省けて簡単に摂取できるでしょう。
2-3 気滞
気滞タイプにおすすめの食材としては、柑橘類やナッツ類、シソやセロリなどの香味野菜が挙げられます。
ミントやローズマリーといった香りのいいハーブも、気を巡らせてくれるのでおすすめです。
3.薄毛・抜け毛対策には漢方薬もおすすめ!
薄毛や抜け毛対策には、それぞれのタイプに合わせた食材の摂取に加えて、漢方薬の活用もひとつの方法です。
薄毛・抜け毛の原因には、紫外線や直射日光によるダメージ、頭皮や髪への血流不足、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、加齢などが考えられます。
薄毛・抜け毛を根本から改善するには、
・血流をよくして頭皮や髪に栄養を届け、毛を作る細胞を活性化させる
・冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する
・自律神経を整え、ストレスを緩和したり睡眠の質を改善したりする
などの働きがある漢方薬を選びます。
漢方薬は、ひとりひとりの髪の毛の悩みに対して、からだの内側から根本的に改善していきます。
ここでは、薄毛や抜け毛におすすめの漢方薬を2つご紹介します。
薄毛や抜け毛に悩む方におすすめの漢方薬
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血(栄養や潤い)を補って血流を促進し、ホルモンバランスの乱れを整えます。疲れやすく、冷え症で、貧血傾向のある方におすすめです。
・八味地黄丸(はちみじおうがん):腎虚に用いられる代表的な漢方薬です。からだ全体を温めて、新陳代謝を促します。疲れやすく、手足の冷えやすい方に向いています。
漢方薬は西洋薬よりも副作用が比較的少ないといわれています。しかし、きちんと合ったものでないと十分な効果を得られないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
4.東洋医学の力で美髪を手に入れよう!
東洋医学における薄毛・抜け毛の原因としては、血虚や腎虚、気滞などが挙げられます。
それぞれのタイプに合った食材を積極的に取り入れることで、健康的で美しい髪に近づけるでしょう。それに加えて、根本からの体質改善を目指せる漢方薬の活用もおすすめです。
東洋医学の力で、誰もがうらやむ美髪を手に入れましょう!
参考URL:
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8228
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7876
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*漢方薬は比較的安全だといわれていますが、きちんと合ったものでないと十分な効果を得られないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。どの漢方薬が適切か見極めるには、専門家のアドバイスに従いましょう。
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文・監修/稲嶺千春(いなみね・ちはる)●製薬企業や調剤薬局に勤務する中で、根本治療の大切さを広めたいと考え、精度の高い漢方をお手頃価格で提供する「あんしん漢方」で情報発信を行う。
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