9月7日、片づけのプロたちがスキルを競う全国大会「片づけ大賞2019」が東京・品川にて開催されました。第6回となる今回は、初の「一般部門」が設けられ、「暮らしニスタ」で募集、受賞した3名が式典に招かれました。そしてメインのプロとしての技量を競う「個人部門」にも暮らしニスタさんが……?! 栄えある式典の様子を会場からレポートします!
片づけのプロたちが、クライアントとともに頂点を目指す!
一般社団法人日本片づけ整理収納協議会が主催する「片づけ大賞」は、整理収納を職業として認知、普及することを目的に2014年から開催。片づけのプロたちによる「全国大会」です。
この日は書類による一次審査を勝ち抜いたファイナリスト8名が、審査員と会場の参加者を前に実際の片づけの事例をプレゼンテーション。グランプリ1名ほか4名の受賞者が決定されます。
プレゼンテーション
プレゼンするプロの横には片づけを依頼したクライアントが立ち、片づけの悩みに対してどんな提案をし、どう実行したか、解決はされたのか、などを現場写真とともに解説していきます。
審査基準
審査基準は、大きく4つ。整理収納テクだけではない、クライアント家族の生活クオリティのアップや、精神面での充足なども大きな評価ポイントとなります。
審査員
審査にあたるのは、日本初の「かたづけ士」小松易氏、収納王子コジマジックこと小島弘章氏など、メディアなどでおなじみな収納界の大御所7名。
審査員プロフィールはこちら↓
https://www.katazuke-taisho.com/judge/
会場思わずほっこり「こども部門」
プロたちの熱いプレゼンテーションの前に、「片づけ大賞子ども部門」の発表タイムが。自由研究の課題として「片づけ」に取り組んだ小学生19名から3名が選出され、大人顔負けの片づけ力を披露しました。
コクヨの工場見学で見つけた「ツール管理シート」を活用し、機能的で美しい文具整理に成功した安藤慎太郎くん(小6)。「中学生の勉強にも役立ちそう」と審査委員長の小松 易氏も絶賛。
初開催「一般部門」では暮らしニスタさんの片づけワザが光る!
今回の注目は、「暮らしニスタ」の全面協力による「一般部門」の初開催です!
「知りたい!教えたい!暮らしのアイデア」をシェアしあう暮らしニスタさんたちが、サイト内の特設ページから「我が家の片づけ収納自慢」をテーマに投稿。43名の応募者から、厳正なる審査を経て金賞1名、銀賞2名が選ばれ、舞台上で受賞作品を披露しました。
(左から)「片づけ大賞2019・一般部門」金賞は「and_a_plus」さん、銀賞は「ちゃこ」さん、「イチゴ♪」さんでした。
暮らしニスタ×片づけ大賞2019 「我が家の片づけ収納自慢」
はこちら↓
https://kurashinista.jp/contest/164
金賞の「and_a_plus」さんのアイデアは、カラーボックスと100均アイテムを組み合わせた収納力たっぷりのカウンターテーブル。子どもの勉強道具やメイクコーナーなどを一カ所に集約することで、忙しくても散らかりにくいシステムを構築しました。
プチプラ大好き「and_a_plus」さんは今回も100均アイテムを駆使! 暮らしニスタ編集長(右)も隣で応援です。
実は収納力たっぷりなカウンター
投稿作品はこちら↓
2019.07.12実は私、収納や片付けは苦手。子どもがいるから?遅くまで働いているから?↑昔の私の言い訳でした。ズボラなりの収納方法を考えればいい。そう考えたら気持ちも楽になりました。リビングは子どもたちが走り回れるようにダイニングテーブル...続きを見る
まるでカフェのような雰囲気のあるカウンター収納に、審査員からは「インテリア性だけでなく、子どもが使う収納はケースから取り出しやすく、など機能性に優れている」とのコメントが。「共働きで時間がないなかでも“片づけを楽しむ”点が素晴らしい」と高評価を受けました。
銀賞の「イチゴ♪」さんは、ハンドメイド資材を飾りながら収納するアイデアで受賞です。
わくわくショップ気分♡ハンドメイド資材をディスプレイ収納♡
投稿作品はこちら↓
2019.07.22ハンドメイドをしていると次から次へと材料が増えてごちゃごちゃ〜買ったはずのものが直ぐに見つからないことは良くあることです。ミシンのある作業部屋を雑貨と一緒に楽しく飾ってみましたよ♡続きを見る
審査員からは、「ランダムに数多くの収納用品を使いながらも、全体的にまとまってみせるのはプロでも難しいこと。何よりご自身の好きなこと大切にされていることが、モノや空間を通して伝わってきました」との感想があがりました。
同じく銀賞の「ちゃこ」さんは、つっぱり支柱材「ディアウオール」と牛乳パックで散らかりがちな子どものこまごまアイテムを制圧。
子供の学校・習い事道具スペースで快適ライフ
投稿はこちら↓
2019.07.22子供たちは学校、習い事で忙しい毎日。準備がスムーズだと毎日のイライラも軽減。どこに何があるか定位置にそして一箇所に。しかも、玄関のすぐそばの部屋だから楽ちん。続きを見る
「自分も収納を始めた時に牛乳パックをよく使っていたのを思い出しました」とコジマジックこと小島弘章審査委員。「ちゃこさんのアイデアは見た目もおしゃれで、子ども目線でよく考えられていますね」とのうれしいコメントも。
「プロとアマチュアの境目は僅差だと感じます。これからもどんどん発信していただきたい」。審査委員を代表して小島弘章氏より「一般部門」受賞の暮らしニスタの3人にエールが贈られました。
「片づけ大賞2019 一般部門」発表、表彰のあとは受賞者3人と審査委員、暮らしニスタ編集長とで記念写真をパチリ!
「まさか選ばれるとは!」と口をそろえる3人は、ともに「苦手な片づけを何とかしたくて」がアイデアの源になったそう。
「これを機にDIYにもっとチャレンジしたい」(and_a_plusさん)
「個性を認めてもらう言葉をいただけ、これからもがんばろうと思えました」(イチゴ♪さん)
「牛乳パックという身近な素材を評価していただけてうれしい」(ちゃこさん)と
前向きな喜びの言葉が次々に聞かれた3人でした。
プロ部門のグランプリに輝いたのは…
「一般部門」の発表が終わると、クライマックスの「プロ部門」の受賞者が発表!
グランプリに輝いたのは、「親・子の片づけインストラクター」の小堀愛生さん(株式会社コボリライフ)です。
どこかでお見かけした……?と思ったら、あら、暮らしニスタの「こぼめぐ」さんではないですか!
こぼめぐさんの投稿はこちら↓
3人の子どもを育てながら、栃木県を中心に「親・子の片づけインストラクター」として活躍する小堀さん。今回は「プロ部門」にエントリーし、5歳の「のんちゃん」を主役に、親子の片づけ習慣をサポートした事例をプレゼン。見事グランプリに輝きました。
片づけによって「探す時間」が減ると、かわりに「豊かな時間が増える」という実例を、たくさん見ることができた「片づけ大賞2019」。
生活に笑顔が増える片づけのアイデアを、「暮らしニスタ」でもこれからもどんどんシェアしていきたいですね。
「片づけ大賞」のHPはこちら↓
https://www.katazuke-taisho.com
取材・文・撮影/和田玲子
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