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コラム

伸びない&固まらない!「そうめん弁当」をおいしく作るコツ【やってみた】

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伸びない&固まらない!「そうめん弁当」をおいしく作るコツ【やってみた】

こんにちは。「家事コツ研究室」研究員Oです。
8月も残り少なくなりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。皆さん夏バテしていませんか?

こんな暑いときはさっぱり食べられる「そうめん」がとっても有難かったりします。そんなそうめんは、最近ではお弁当メニューにも使われているようですが一方で、「お弁当の中にそうめんを入れてお昼に食べようとしたら、伸びきっていて全くおいしくなかった」という声も聞こえてきたり…。

そこで、今回は改めておいしい「そうめん弁当」の作り方を検証してみます!もちろんうどんやそばなど、ほかの麺弁当にも使えますよ。


そうめん弁当をおいしく作るコツは3つ

家で食べるそうめんは、ゆでたてのつるんとした食感を味わえますが、お弁当となるとなかなか同じ味を味わうことが難しかったりします。でも以下の3つに注意すればそうめんをお弁当でもおいしく味わうことができるんだとか。

その3つのポイントとは、
①ゆで加減
②麺の詰め方
③つゆや具をどうするか
それでは早速この3つのポイントそれぞれを確認していきましょう。


①ゆで加減はいつも通りに!

そうめん弁当を作るとき、いつも通りにゆでたら伸びてしまうだろうということで、固めにゆでてしまっていませんか?実は固めにゆでると麺はもっと水分を吸おうとして、かえって麺がふやけて伸びてしまうんだとか。弁当に入れるときも、「今すぐ食べるときのように、表示通りにゆでる」ようにしましょう。

<おいしいゆで方>


1、鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯が沸いたらそうめんを入れます。吹きこぼれないように注意しながら、3分ほどゆでます。


2、ゆであがったら、たっぷりの氷が入った氷水に浸け、急激に冷やします。短時間で冷やして、麺をしめるのがポイントです!


3、麺をしめたら、ザルでしっかり水気を切ります。そうめんは麺が細くてふやけやすいので、しっかり水気を切りましょう。また、ザルの真ん中は麺が重なっていて水気を切りにくいので、ザルをふって麺を返したり、麺を広げたりして全体的に水気を切るようにします。ここまでしっかり水気をなくせば、お弁当に入れても麺が伸びる心配はありませんよ。


②麺にオイルをからめ、小分けにして詰めるべし!

さぁ、ゆでてしっかり水気を切ったそうめんをお弁当に詰めていきますよ。ここで次に頭を悩ますのが「麺のくっつき問題」です。麺を上手にゆでられたとしても、麺をそのまま容器に入れたら、きっと食べるときには麺同士がくっついて塊になってしまっているはずです。この問題を解決するためには2つのステップを踏みましょう。


1、少量のオイルをからめる

水気を切った麺をボウルに入れ、ここに小さじ1のサラダ油をかけて混ぜ合わせます。そうすることで、油が麺を覆い、麺と麺とがくっつくのを防いでくれます。使う油の量は本当に少量なので、べたべたすることもありません。


2、小分けにして詰める


オイルをからめた麺を、フォークでパスタを食べるときのようにくるくると巻き、小さな塊にしたら容器に詰めます。こうすることで、塊は最小限になり、食べるときもこの塊ごとお箸で取り出せばいいので、とっても食べやすくなります。

ゆでた麺をすべて小分けにするとこんな感じに。全部で9つの塊ができました。


③つゆは冷凍、具は水分が少ないものを!

①、②でメインであるそうめんはきれいに詰めることができました。でも、これだけでは弁当というにはあまりにも淋しい…。やはりそうめん弁当にはなくてはならない“つゆ”と“具”を準備しなくては。

ここでまた新たな問題、「水分問題」が発生です。いくらそうめん弁当だからと言って、最初からお弁当につゆを入れた状態で持っていくことはできないし、合わせる具も水分が多いと、せっかくおいしくゆでたそうめんがふやけてしまう可能性があります。そこで、この「水分問題」を解決する方法は2つ!

1、つゆは冷凍ペットボトルで


今はスープジャーなど、水分があるものも持ち運べるお弁当箱なども販売されていたりもしますが、もっと身近なアイテムで漏れる心配なくつゆを運ぶことができます。そのアイテムとは「ペットボトル」。中身が空の350mlほどのペットボトルを1つ準備し、そこにつゆを100mlほど入れます。もちろんこのまま持って行ってもいいのですが、ここでさらにポイントとなるのが「冷凍」してしまうこと。

家を出る直前までつゆが入ったペットボトルを冷凍庫に入れておき、出発するときに凍ったまま持っていけば、お昼時にはほどよく溶けてつゆとして使うことができます。しかも保冷剤の代わりにもなるので、一石二鳥!ペットボトル以外に、水筒に氷とつゆを入れて持っていく人もいるようですが、ペットボトルだと使い終わったら捨てられるので、帰りは荷物も減って便利ですよ。


2、具は極力水分が少ないものを


そうめん弁当の具って、正直悩みますよね。どうせならいつものようなおかずとは違って、そうめんと一緒に食べられるものにしたい!そこで冷やし中華をヒントに、簡単に準備できる具を準備してみました。

ここでポイントなのは、「極力水分が出ないもの」にすること。そうめんに合ったとしても、水分が多いとそうめん弁当を食べる前にそうめんを台無しにしてしまう可能性があるので、今回はハム、錦糸卵、サラダチキン、トマト、きゅうりを準備してみました。特にきゅうりは、あまり薄く切ってしまうと水分が出てきてしまうので、少し厚めに切りました。

それぞれ細長く切った具を9つの塊ごとに少しずつ乗せ、最後にトマトを散らしてみると、こんな感じに華やかなお弁当になりました!

どうしてもそうめんと具を別にしておきたい人は、具だけ別容器に入れても〇。



出来上がったそうめん弁当はしっかりふたをして、保冷バッグに冷凍ペットボトル、つゆ入れ用のマグカップと一緒に入れれば準備完了!


いざ実食!



ランチ時、さっそく保冷バッグからそうめん弁当を取り出して食べてみました。凍っていたつゆも溶けていて、問題なくマグカップへ。そうめんも小分けにしたことで、お箸でひと塊ごと取り出せ、スマートにマグカップの中へ。

つゆに入ったそうめんはほろりとほどけ、ゆでたてそうめんを家で食べているような感覚で食べることができました。そしてもっとも気になっていたそうめんの食感はというと、つるんとしたのどごしは健在で、具と共においしくいただけました♪

気になっていたそうめんの伸びやふやけも全く起こっていませんでしたよ。外出先でもおいしいそうめんを食べられるって、ほんと幸せ☆


残暑厳しいこの時季を、“そうめん弁当”で乗り切ろう

巷でそうめん弁当が流行っていることは知っていたのですが、どうしても伸びきっておいしくないのではという心配が勝ってしまって、なかなかトライできていませんでした。でも、今回注意すべき3つのポイントをしっかり守って作れば、家庭で食べるようなおいしいそうめんが味わえることを体感でき、自分の中で夏のヘビロテお弁当レシピに決定しました。もっと早く試しておけば良かった…。立秋を過ぎたとは言えまだまだ残暑厳しい気候が続きそうですが、そんなときは“そうめん弁当”で元気に乗り切っていきましょう。

取材・文/JUNKO

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