嬉し&寂し…わが子の「親離れ」エピソード いつまでもママっ子だと思っていたのに、ある日突然、「これって親離れ!?」というシーンに直面したこと、ありませんか?わが子の成長は嬉しい反面、やっぱりちょっと寂しいもの。今回はそんなエピソードを、暮らしニスタの「主婦100人!アンケート隊」に聞きました。
子どもに初めて「外の世界」ができた時
「初めての子どもが保育園に通い始め、先生の口癖をよく使うようになった。『ああ、もう私だけのものではなくなった』と複雑な気分に」(匿名希望・45才)
「いつも泣いて幼稚園に行きたがらなかった子が、仲良しの友だちができると、こちらを振り返ることもなく保育室に入って行ってしまった。嬉しい反面、せめて手を振ってほしかったなーと寂しさを感じた」(りんご・38才)
「長女が1才の頃から、身を引きはがされる思いで保育園に預け、復職した。だんだん私が教えていないこと(手を洗ったらタオルで拭く、等)をさらっと1人でできるようになり、いつも『すごいね!』と褒める裏で、こっそり泣いていた」(aoi・42才)
保育園・幼稚園に入った頃は、それまで赤ちゃんだったわが子が、急に自分から巣立ち始めているように思えてしまいますよね。子どもは外の世界で学び、成長するもの。わかっているけど…寂しい~!
園や友達…外の世界で見せる顔
「幼稚園の年中あたりから、家では甘えん坊だけど、友だちの前ではかっこつけて、私に全然甘えてこなくなった。ちょっと寂しくなった」(たっきー019・43才)
「年長のとき、友達の前で『ママ』と呼ばなくなり『お母さん』に。その時、あっという間に子育ては終わるんだろうなと寂しくなり、今のうちにたくさん遊ぼう!と思いなおすことができました」(りえ・39才)
「年長の息子が、幼稚園の中では、いくら呼んでも振り向かなくなってきた」(こゆき・34才)
幼稚園等に入って社会にもまれると、急に大人びたり、体裁を気にし始めたりしますよね。家での姿とのギャップにちょっと戸惑うけど、きっとこれも自立の第一歩なのでしょう。
スキンシップを拒否
「『ママとはもうチューしない、したいならパパとして』と言われた。まだ4才なのに…なんで…」(雪だるま・32才)
「子どもが小さい頃から手をつなぐ習慣があり、小学校高学年の子どもと出かける時についいつもの癖で手をつないだら、サッと離された。その時、『この子はもう小さい子どもじゃないんだな』と気づかされた」(匿名希望・44才)
「隣に並んで歩かず、少し離れて歩かれるようになった。寂しい」(M・44才)
「小4の息子が急に『お風呂は僕1人で入る』と言い出した。今まで、早く1人でゆっくり入りたいと願っていたのに、いざこんな日がくると寂しかった」(elly・45才)
スキンシップは愛情表現でもあり、大好きなわが子とは少しでも触れ合いたい!そんな親心も、ある時から子どもにとっては「迷惑」となる日がくるのですね…。できる内に、たくさんしておきたい!
親が「一番」じゃなくなった日
「中学生になり、親より友達の存在の方が大きくなってきた。学校で何かあった時も、親より友達に相談していたようで、寂しさを感じた」(すず・40才)
「学校の振替休日は家族でディズニーランドなどに行く日だったのが、いつの間にか友達と出かける日になった。半分嬉しく、半分悲しい」(みーママ・40才)
「一緒に野球観戦に出かける予定の日、遠くに住んでいる大好きなお友達がたまたま遊びに来た。娘は『野球より、その子と遊ぶ!』と、こちらの約束をドタキャン。パパは泣いていました(涙)」(匿名・37才)
「学校で必要なものがあり、一緒に買いに行くつもりでいたら、『友達と行くからママとはいかないよ!』と笑顔で言われた…せつない」(のんたんまま・40才)
思春期あたりは、家族や親よりお友達を優先することも多くなってくる年頃。お友達がいるのは素晴らしいこと…と、分かってはいるけど、やっぱり寂しいのが親心ですよね…。
好きな女の子ができた
「息子の『好きな女の子』ランキングで、お母さんが1位じゃなくなった。負けた~という女の部分と、成長したんだなと思う母心が混在して複雑だった」(くり・38才)
「年中の次男が『お母さん大好き♡でももう1人好きな子が出来た』と言って来たとき」(匿名希望・36才)
「今までは好きな子が出来たら、嬉しそうに教えてくれたのに、ある日『恥ずかしいから教えない』と言われた。本気で色恋するようになってきたのか!?とヤキモキした」(まきた・41才)
こちらはほとんどが男の子ママからの回答。まだ小さい年齢だし、かわいいものだわ…と思っても、やっぱりちょっとモヤモヤしちゃいますね。いつか息子にとってのNo.1の座から降りる日が来るんですね。
自立した姿にビックリ
「小学校に入るまで1人で外に出したことがなかったが、1年生になった途端、1人で遊びに行くようになった。急に自立した嬉しさと同時に寂しさもあった」(ここまま・43才)
「スマホで経路検索して、電車を乗り継ぎ私が行ったことのないようなところにもスイスイ出かけてしまう。私は地方出身で東京の地理に疎く、電車の乗り継ぎも苦手。教えたわけじゃないのにすごいなと思う」(あくび・46才)
「外出時はいつも私が付き添っていないとダメで、電車も1人で絶対乗れなかった小3の息子が、ある日外出先で待たせる時間が長かったので、冗談で『先帰っていいよ』と言ったら、ゲームしたさに1人で電車に乗ってさくっと帰った」(なお・38才)
「娘が高校に入学し、初めての電車通学に。今まで1人で電車に乗ったことがなかったのに、満員電車に揺られ何事もなく毎日通えていて、成長したなあと感じた。親が思っている以上にしっかりしてるのね、と嬉しくなった」(atsuko・48才)
なんでもお世話してあげる立場だったのが、ある日自分以上のことをやっていたり、教えられたり。しっかりとした成長を感じられる瞬間で、嬉しいと同時に一抹の寂しさを感じざるを得ません。
「子育ての時間は、その最中は果てしなく長く感じるけれど、実はすごく短い…」というアンケート内のコメントに、3才の娘を育てている私も身につまされる思いでした。 子供が手を離れていくのは寂しく複雑なものだけど、成長・自立していくのはやっぱり嬉しいもの。その時その時の子どもをしっかり見つめて、子どもと一緒に親も成長していきたいですね。
文/小林みほ
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