りんごにみかんなど、秋冬のフルーツもおいしいですよね。ただ、もったいなぁといつも思ってしまうのが、フルーツの皮。食べるたびに捨てざるを得ないこの部分、実はいろいろ使い道があるんです!
フルーツの皮、何かに活用してる?
そもそも、みんなは「フルーツの皮」を活用したりしているのでしょうか?
まずは、おいしいお米や野菜などがどのように作られているか紹介する、BSのテレビ番組「知っとく! ベジライフ それ知りたい‼」(毎週金曜日・18時24分よりBS-TBSにて放送。これまでの放送は動画で配信中)でもMCを務めている、北陽の虻ちゃんこと、虻川美穂子さんに聞いてみました。
「シンクを柑橘系の皮でこするといいって聞いて、グレープフルーツでやってみたことがありますね。力が結構入って水あかも取れるし、使ったフライパンをスポンジで洗う前に皮でぬぐうと油汚れがよく取れました。でもね、食べ終わった後の、歯型がついたような皮をとりあえずシンクにたくさん置き残していたら、驚いた夫に全部捨てられちゃって(笑)」
確かに、食べたそのままで皮を残しておくと、ギョッとされるかも!? それでは、上手に使うにはどうすればいい? 今回は、「暮らしニスタ」として人気のひこまるさんに、フルーツの皮のおすすめの活用法を教えてもらいました!
1:りんごの皮で「りんご酢」!
米酢などお好みの酢に氷砂糖、りんごの皮と芯を漬け込んでおくだけで完成。炭酸水や白ワインで割って飲んだり、酢の物やドレッシング作りなどにも使ってみて。
【材料】(作りやすい分量)
お好みの酢(米酢など)・・・.300cc
りんごの皮と芯・・・りんご1個分
氷砂糖.・・・100g
【作り方】
①消毒した保存瓶を用意し、りんごの皮と芯を入れ、その上に氷砂糖を入れて、酢を注ぐ。
②ふたを閉めて涼しい場所で保存する。1日1回ほど瓶を軽く回して全体を混ぜる。1週間ほど経ったら、りんごの皮と芯は取り出し、でき上がり。
※残ったりんごの皮は、刻んでヨーグルトに入れてもおいしい。
2:みかんの皮で「みかん味噌」!
みかんの皮をみじん切りにして、田舎味噌と長ネギのみじん切りと混ぜるだけ! そのままでお酒のアテにしても、ご飯のお供やおにぎりに塗って焼いて食べたり、生野菜のディップにするなど、食卓で活躍します。
【材料】(作りやすい分量)
味噌(田舎味噌など素朴な味噌がおすすめ)・・大さじ3
長ねぎ・・・1/2本
削り節・・・1.5g(小1パック)
みかんの皮...1個分
【作り方】
①みかんの皮は内側の白い部分を軽くスプーンで取り除き、みじん切りにする。長ねぎもみじん切りにする。
②ボウルに味噌、①、削り節を入れ、混ぜる。
※保存容器に入れて1週間ほど保存可能。
3:梨の皮で「肉巻き」
フルーツの皮で、なんとメインディッシュもできちゃう!驚きの肉巻きレシピをご紹介しましょう。
「薄く皮をむくと少し渋みがある梨。厚くむくと捨てるのはもったいないな……というところから、このレシピが生まれました」とひこまるさん。
【材料】(2人分)
梨の皮・・・1個分
豚バラ薄切り肉・・・200g(6〜7枚ぐらい)
しょうゆ・・・小さじ2
バター・・・5g
はちみつ(またはメープルシロップ)・・・適量
黒こしょう・・・少々
【作り方】
①梨は6等分にし、皮は少し厚めにむく。皮をせん切りにする。
②豚肉の端に①をのせ、きつめに巻きます。
③フライパンに肉の巻き終わりを下にして②を並べ、中火で焼く。焼き目がついたら裏返し、水大さじ1(分量外)を入れてふたをし、蒸し焼きにする。
④ふたをあけ、しょうゆをまわし入れて全体にからめ、バターを入れてさらにからめる。器に盛り、はちみつをまわしかけ、黒こしょうを振る。
4:お掃除に「みかんの皮クリーナー」
みかんの皮はお掃除にも! むいたみかんの皮を煮出してスプレーにすれば、電子レンジやキッチンの掃除に大活躍します。
【材料】(できあがり約300ml分)
水・・・500ml
みかんの皮・・・小4個分
【作り方】
鍋に水とちぎったみかんの皮を入れ、強火にかけ、沸騰してから10分ほどで火を消し、冷ます。スプレータイプの容器に移しかえる。
※10日以内に使い切ること。
果物の皮についた農薬って、大丈夫?
フルーツの皮を料理に使うとなると、少し気になるのが、「皮についている農薬」のこと。農産物の農薬に詳しい農薬工業会にうかがってみると「皮にたとえ農薬が残っていたとしても、もともと健康に栄養を及ぼすような量ではないので、皮を食べても問題ありません」とのこと。
もともと、推定される農薬の平均一日摂取量は、一日の摂取許容量よりずっと低い値。一生に渡って毎日摂取したとしても、健康に影響を生じる恐れはないそうです。農薬対策というよりも、汚れを除く意味の方が強いですが、果物は水洗いしてから使いましょう。
※参考:http://www.jcpa.or.jp/labo/seminar/qa/
皮についたワックスも気になるところですが、ひこまるさんは重曹水で洗っているそう。ボウルにはった水に小さじ2〜3の重曹を溶かし、フルーツをさっとこすり洗いして、最後に30秒漬け、水で洗い流します。
繊細なフルーツを育てるためにどうしてる?
色も形も、きれいに育つフルーツ。そもそも実もやわらかくて、繊細なもの。少し傷つくと、商品価値も下がってしまうそう。
商品価値が下がらないように、収穫時に傷をつけないように慎重に行うのはもちろんのこと、ハウス栽培で雨風や鳥類の被害から守っているそうです。また、病害虫の被害から守るために必要なのは農薬。特にりんごは、ほぼ収穫量がゼロに減ってしまうほど。きれいなフルーツを出荷するために、農家の方は様々な工夫と苦労を重ねているんですね。
虻ちゃんも出演するBS-TBS「知っとく! ベジライフ それ知りたい!!」では、さくらんぼの収穫の様子をリポートする様子も。
また、虻ちゃんとともにMCを務めるギャル曽根さんが毎回、テーマに合わせておすすめ料理を作る「ギャルベジ料理」コーナーも必見。前回は「サクランボ入り 麩のガトーショコラ」のレシピを大公開してくれました。
「知っとく!ベジライフ それ知りたい!!」を提供する「農薬工業会」の公式HPでは、お米や野菜作りに関するQ&Aなど、ママだからこそ知っておきたいことや、得する情報やが満載です。一度のぞいてみてくださいね♪
番組を見た感想やご意見を送っていただくと、抽選で100名様に「2018年の新米2㎏」をプレゼントするキャンペーンも実施中です!(11月30日まで)ふるってご応募ください!!
まとめ/秋山香織
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