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妻の「ズボラ飯」を巡る夫婦バトル、解決する方法とは?

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妻の「ズボラ飯」を巡る夫婦バトル、解決する方法とは?
疲れて家に帰ってきたのに、出された食事は手抜きだらけの「ズボラ飯」。文句を言ったら鬼の形相ってなんだよそれ! オマエ主婦だろ!? ……そんなご立腹パパたちと、「私だって忙しい!」というママたちは、相入れることができるのでしょうか。「ズボラ飯にカチンときたことがある」パパたちへのアンケートで、妥協点を探ってみました。

平然と「ズボラ飯」を出す、その態度が気に食わない

今回は、平均年齢42才、うち8割が子どもありの既婚男性に、妻の「ズボラ飯」についての経験をアンケート。共働きのケースも多く、食事の手抜きにはある程度理解がありそう……と思いきや、ほぼ全員が妻の「ズボラ飯」にご立腹経験あり。

・「おかずが全て冷凍食品だったとき、『料理は愛情』ということを淡々と説明しました。妻は逆ギレです。仕事と育児の大変さを猛アピールしてきました。わかりますけど、納得はできません」(39才・会社員)

・「カップラーメンにご飯。嫌なら自分で作ってくれと逆ギレされた」(30才・会社員)

・「冷凍保存のご飯を解凍し、さらにたくあん、納豆、鮭フレークなど調理の必要がないおかずを出されたときにはがっかり。おまけに味噌汁はインスタント。指摘しても『疲れているからしょうがない。主婦の気持ちになれ』という感じで、もう何も言いたくなくなりました」(53才・公務員)

・「シーチキンのツナ缶に焼肉のたれだけをかけて出されたときは、呆れました。何も料理してないじゃん!妻は何も感じていないようで、その態度がまた腹立たしかった」(38才・契約社員)

・「パンの上にチーズを乗せて、トマトを出しただけの晩御飯。さすがに、『何で今日はパンだけなの?』と聞きました。せめてシチューという手段はなかったのかと。妻は、『私だって今日は疲れたの!トマトがあるだけマシでしょ!』と立腹。話になりませんでした」(37才・会社員)

「せめてシチュー」って簡単に言うけどね、スーパーに行って材料選んでレジに並んで、家に運んで調理して盛り付けて片づけるって作業わかってる?! 湧いて出るわけじゃないのよ!! なーんて妻の怒声が聞こえそう。しかしパパとしては、食事内容以上に「妻に申し訳なさが感じられない」ということが沸点のよう。

実際、妻の態度によっては夫の対応に変化が。そんな意見がこちらです。

・「ご飯を炒めただけの具なしチャーハンが出てきたが、妻は忙しかったらしく『次はおいしいもの作るから』と謝っていた。そう言われると、仕方ないなと思ってしまう」(31才・会社員)

・「おかずが卵焼きと梅干しだけでした。でも、妻は、『ゴメンね』と言って、申し訳なさそう。疲れているのに作ってくれたので、カツをいれるわけにはいかず、何も言いませんでした」(48才・会社員)

満たされないお腹と心を埋めるのは、「手抜きでゴメンね」という妻の殊勝な態度。そこでようやく夫も「忙しかったのか」「そっちも疲れてるんだな」という理解に至るよう。あぁ手間がかかる! けど、料理するよりまし?

ズボラ飯の根本的改革に成功! 夫がとった手段は、表面対決にあらず


ズボラ飯への腹立ちを妻にぶつけても、鬼の形相をされるだけ。だったらどうすれば? バトルを回避して質の向上に成功したパパたちはこうしていました。

・「味がしないおかずとか、塩気がないスープとか、正直美味しくない料理が続きました。でも妻が一所懸命作ってくれたもの。感謝しているし、感謝の旨も伝えたうえで感想をプラス。妻は少し恥ずかしそうな顔をしたが、その後、少し料理に力を入れて、料理がちょっと美味しくなりました」(30才・会社員)

・「余った食材をとにかく突っ込んだ炒め物は、素材をそれぞれ別に食べているような酷い料理だった。が、苦情でなく『優しめに』その旨を伝えたら反省している様子で、『次からはせめて味見する』という回答が引きだせた」(28才・会社員)

・「妻がカレールーに市販の鯖缶を混ぜただけの超簡易カレーを作った。味は深みが足りず、正直不味い。口にしたときに、はっきりでなく曖昧な表現で濁したら、妻は察してそれ以後作らなくなった」(33才・学生)

・「カップラーメンを作ってのびのびの麺。またはお湯がぬるすぎてバリバリの麺。『カップラーメンをまずく作るなんて難しい。すごい』と褒めたら、あれから二度とカップラーメンを買ってこなくなりました」(33才・会社員)

・「夕飯できんぴらごぼうと納豆だけだったとき。忙しいのはわかるが、子供達には栄養のある主食らしいものを食べさせるように言った。それに対し、反省してどんなに忙しくても、子供には食べごたえのある一品が出るようになった」(52才・会社員)

たとえ手抜きでもマズくても、ストレートに文句を言うのでなく「忙しいなか、それでも精一杯作った」妻の気持ちに理解や感謝を示し、さらに解決策を提案すると、妻の意識も「じゃあ頑張ろう」という方向に向くよう。「子どもへの栄養」などの理由付けをプラスすると最強かも。ご主人方、ガンバです!

最後は、これなら大丈夫?! 案外好評なズボラ飯

夫に理解はない、でも忙しくて「ズボラ飯」を量産するしかない、そんな妻はこちら。「それでもおいしかった」とパパたちが回答した「ズボラ飯」です。

・「『今日はからあげ弁当』と言って、昨日の残りのからあげだけ入れた『からあげだけ弁当』。美味しかったから何も言わなかったです」(40才・会社員)

・「スーパーの総菜を買ってきて食器に盛るだけの晩御飯、でも全然おいしいので良かった」(30才・会社員)

・「妻が仕事で忙しい時期に作ってもらったズボラ飯はバターライスでした。チンしたご飯の上に適量のバターと醤油を垂らしたものです。見た瞬間は『おいおい』と思いましたが食べた瞬間トリコになりました」(29才・会社員)

・「残りの冷や飯に卵、のり、かつお、醤油をぶっかけたもの。ズボラだったけど、うまかったので黙っていました」(37才・会社員)

・「3日連続でカレーライスが晩御飯だったときは悲しくなったが、好物なので食べました」(39才・会社員)

・「コーンご飯をおにぎりにして冷凍してあるのが出されました。えっ?と思ったけど特に反応はしませんでしたが、食べてみると美味しくて文句を付けることなく、全ていただきました。なので、お礼だけ伝えておきました」(31才・会社員)

何でわたしばっかり家事しなきゃいけないの、と思いつつ、作った料理で家族が笑顔になるとやっぱりうれしいもの。パパたちも、たとえズボラでも「おいしければ文句はない」傾向なので、味のいいズボラ飯を知っておく、のも家庭平和のためのひとつの方法かも。最後に、こんなパパのコメントを。

・「ぼくは、食事を作ってくれるだけでもありがたいと思うので、ズボラ飯でも文句を言うことはありません。多分何か言えば妻は怒ると思うし、そうすると家に嫌な雰囲気が流れて自分も疲れる。それが蓄積していけば、一気に別れるまでいくと思う。だったら『ズボラ飯』はガマンします」

実はアンケートでは、妻の「ズボラ飯」に腹はたっても、はっきり文句は言わない、と答えたパパは多数。何も言わずに食べるパパ、悪いと思いつつ作る妻、そう、お互い大変なのよね……ということで、今夜は一品増やしてあげましょうかね!

※暮らしニスタ編集部が既婚男性100人を対象に行ったアンケート調査より

写真© sunabesyou - Fotolia.com
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女性まわりの記事をコツコツ書いてウン十年のフリーライター。趣味はパン作りと水泳、豆乳ヨーグルトの摂取。最近のトピックスは蜂の巣をふたつやっつけたこと。
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