旬の素材を使ったシンプルな調理法で、味わい深い家庭料理を生み出す達人、ウー・ウェンさん。歳を重ねてもなお明るくクリアに生きているウー・ウェンさんに、日々の体調管理について聞きました。
風邪のひきかけを乗り切るには
私は風邪をひきませんが、「ん?あぶないかな?」と感じることはもちろんあります。
風邪はからだの不調です。どこが悪いというわけではなく、邪気が入って不調を起こしている。
不調は取り除かないと万病の元です。「風邪かな」と感じたらすぐに対処しなければなりません。
水分をとること。からだを温めること。眠ること。
風邪のひきかけを乗り切るには、この3つが効きます。この3つしか「くすり」はないのです。
「湿度を上げる」というのは、つまり温かい水分をしっかりとること
中国のお医者様は「風邪をひいたら湿度を上げてください」と言います。風邪には乾燥が大敵ですから。
湿度を上げる=加湿器、と連想しますか?違うんです。
日本の場合はそもそも気候風土がおだやかです。「冬は湿度が30%しかないから加湿器が必要」と思いがちだけれど、私が生まれ育った北京なら「湿度が30%もある!」という感覚です。10%以下の日が決して少なくないですから。
ヨーロッパも北京と同様に湿度が低いですよね。そうした土地では加湿器の加湿では間に合いません。空気が乾燥しきっていて。
ではどうするか。食べ物で加湿するのです。温かい水分をしっかりとって、内臓を元気にしてあげる。内側から潤すわけです。
おすすめスープ①「しょうがとれんこんのスープ」の作り方
北京の母は冬になるとよく、しょうがやれんこんのスープを作ってくれました。しょうがはからだを温めてくれる食べ物、れんこんはのどによい食べ物です。
スープ=温かい水分ですから、しょうがやれんこんのスープは風邪予防にうってつけです。
材料
れんこん…250g
しょうが…50g
水…4カップ
鶏がらスープの素…少々
粗塩・こしょう・ごま油…適宜
作り方
① れんこん250gは皮をむいて、しょうが50gは皮つきのまま、それぞれポリ袋に入れて綿棒でトントンと叩く。
② ①を4カップほどの水に入れて鶏がらスープの素を少し加え、水から煮出しす。
③ 味付けは粗塩、こしょう、ごま油だけ。
野菜は叩くことで繊維が崩れてからだにいいエキスがスープに出やすくなります。私も空気が乾燥してくるとこのスープを作って風邪を予防します。
おすすめスープ②しょうがと長芋の豆乳スープ
しょうがと長芋の豆乳スープもやさしい味でおすすめです。お腹にたまるので、食欲のないときはこのスープを飲むといい。
長芋は消化酵素が多く、胃腸を整えてくれる野菜です。体調のよくないときに向きます。
材料
調製豆乳…500ml
長芋…200g
しょうが…ひとかけ
塩・パセリ…適宜
作り方
① 調製豆乳500mlを鍋に入れて温める。豆乳は煮れば煮るほど香ばしさが出ておいしいので、膜ができないように混ぜながら、中火くらいの火加減でゆっくりと、少しとろんとしてくるまで煮る。
② 長芋200gぐらいとしょうが1かけを、皮をむいてすりおろす。
③ 豆乳が沸いたらすりおろした長芋を加え、混ざったらしょうがを加えて加熱。仕上げに塩をふり、パセリを散らす。
一度食べたら絶対にまた作りたくなるおいしさ。このスープを飲んで、早めにベッドに入ってぐっすり眠れば「風邪っぽい」のも吹き飛びます。
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