「いつかは私も片づけ上手」と夢見ながらも、どうしても部屋が片づけられない人、整理整頓が苦手な人のために、テレビや雑誌で大人気の収納スタイリスト®・吉川永里子さんがアドバイス。これを読んで、あなたも今日から「片づけられる人」を目指しましょう!
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置き場所を作ってから物を家に持ち込めば、散らかることはない
「なぜ物が散らかるのか? その理由は単純明快。まずひとつは、それが収納されるべき場所がないから。入れるスペースが決まっていなければ、物をしまいようがありません。そしてふたつ目は、収納場所はあるのに、そこにきちんと戻さないから。ここでは、ひとつめの“収納場所がない”という事態を避けるために、新しい物が家に入ってきたときに留意するべき“物の循環”を意識して、今日からできることをご紹介します。
●1個買ったら1個捨てる
当たり前ですが、ひとつ新しい物を買ったら、それだけ置き場所が必要になります。一番いいのは、新入りと同じ役割を持つ古い物をひとつ捨てること。
例えば、新しい黒いパンプスがほしいとなったときには、お店まで古い黒いパンプスをはいていき、それはお店に引き取ってもらって新しい靴をはいて帰ってきましょう。今は物を捨てるにもお金がかかる時代。こうしてしまえば、一石二鳥です。
同じ役割の物がない場合も、入れるスペースを作らなければ物があふれる原因になります。新しい靴を買ったなら、靴箱の中で一番活躍度が少ない靴や、かかとがすり減って登場回数が減っている靴など、とにかく同じ収納場所の物を一つ必ず捨てること。
どれも捨てる予定がないのに、何となく買ってしまうのはナンセンス! もしどうしても欲しい物があって買ってしまったのなら、『いつか使いそう』とか『もったいない』と思う気持ちをぐっとこらえて、買った瞬間に自動的に一つの物を家の外に出しましょう。
捨てる物をどれにするか熟考することは、手持ちの物の優先順位を決める機会にもなります。「自分にとって大切な物は何なのか」が分かれば、自分の思考や心も整って、様々な判断をスムーズに行えるようになるのです。
『買ったら捨てる』―当たり前のようなこのことができるようになれば、今以上に家の中に物が増えることは絶対にありません。
●洗剤ストックは1個で十分
お客様のお宅で洗面所の下の収納などを整理すると、出てくるわ、出てくるわ……心配性の方の家には、とにかく洗剤のストックがたくさんあるのです。シャンプーやリンスから始まって、お風呂用洗剤、ハイター、洗濯用、歯磨き粉、重曹にガラス用…etc.少ない物は2本くらい、中には同じ物が5~6本も入っていたりします。しかも、バラバラのかごに入っていて、何が何本あるのか、家主がまったく把握していないことも多いのです。
でも、洗剤というのはそんなに急激に減るものではありません。今日詰め替えたばかりなのに、明日には空っぽなんていうことは起こりえない物。どれも、1カ月から長い物なら半年、一年もつ物だってありますよね。それに、今はコンビニもネットスーパーも使える時代。もし今日なくなったとしても、明日には手に入る物がほとんどでしょう。
だから、洗剤のストックはそれぞれ1本ずつ持っていればじゅうぶんです。今使っている物がなくなって、ストックを出したら、そのときに新しいストックを1本買うようにしましょう。
●古い歯ブラシは取っておかない
洗面所の周りを見回してみてください。歯ブラシ立てにお役御免になった古い歯ブラシが何本もあるお宅はありませんか? 歯ブラシは細かいところを掃除するのに便利ですから、そのためにすべて取っておこうという人も多いと思います。
でも、掃除に使って捨てるペースよりも歯ブラシを取り換えるペースの方が速ければ、掃除待機組はどんどん本数が増えていきます。特に家族の人数が多い家庭だと、この事態に陥りがち。すでに3本以上古い歯ブラシが家の中にあるという人は要注意です。
そこで、古い歯ブラシが出たら、そのまま洗面所の蛇口やキッチンなどの掃除に使い、すぐに捨てるというのはどうでしょうか? これなら、待機歯ブラシは常にゼロになります。もしくは、大掃除の前など、古い歯ブラシが必要になりそうなタイミングで歯ブラシを交換し、活用してから捨てれば、待機時間は極めて少なくて済みます。計画なしに思いついたときに交換するより、こちらの方がムダなく物と場所を使うことができて賢いですよね。
物を大切することと、捨てずにただ取っておくことは、まったく違います。まずは古い歯ブラシをすべて捨て、ゼロにしてみることをおすすめします。
●CD、DVDケースはすべて捨てる
今ドキの若者は、音楽も映画もダウンロードして聴いたり観たりするのが当たり前。この問題に直面している人はそう多くないかもしれません。
しかし、ザ・CD世代の私は、たくさんのCDをかつては所有していました。これがとてもかさばります。でも、CDやDVDをよく見てみると、その盤自体はとても薄い。そう、場所を取っているのは透明のプラスチックケースなのです。
このケース、本当にいるのでしょうか? 試しに一枚CDを手に取って考えてみてください。あなたにとって大切な物はなんですか? ジャケットが大切な人もいれば、ブックレットつきの歌詞カードが大切な人もいます。もちろん、CDの盤面のデザインが好きという方もいるでしょう。
しかし、ケースはどのCDも一緒。あえて所有しておく必要はありません。そこで、盤をファイリングしておけるファイルに歌詞カードやジャケットと一緒に同封しておくのはどうでしょうか? これでかなりのスペースを節約することができます。
ちなみに、CD自体にもジャケットにも興味がない、大切なのは音源のみという方は、パソコンや携帯型の端末に音楽を落とせばきれいさっぱり丸ごと処分できます。中古ショップに売って、また新しい作品に出会うための軍資金にしてもいいでしょう。
●冷凍やレトルトの食品は定期的に消費する日を決める
ついつい冷凍庫やストッカーにたまっていきがちなのが、冷凍食品やレトルトのカレー、おかず類など。災害時などのもしものとき用にと買ってある物もあるかもしれませんが、うっかりしていると賞味期限が過ぎ、結局すべて捨てるハメになってしまうことも!
そこで、そんなムダをなくすために、『毎月○日はストック食品を食べる日』と決めてみてはどうでしょうか? お弁当用のから揚げやカップのお惣菜、ミニハンバーグ、豆腐を入れて仕上げるだけのレトルトマーボー豆腐の素など、きっと色々な場所に様々な食糧がちょっとずつ残っているはず。それを一掃する日として、一気に食卓に出してしまいましょう。
残り物と考えるとなんだか味気ない気持ちになりますが、イベント感覚にしてしまえば、食べるのも楽しくなります。食べ物を捨てるのは心苦しいもの。こうすれば食べ物もお金もムダにせずに済みます。食料品も“循環”を意識することが大切ですよ」
※吉川永里子著『あなたもつかめる! もう探さない人生』(1200円+税・主婦の友社刊)より。
吉川永里子(よしかわ・えりこ)●収納スタイリスト®/Room&me代表/整理収納アドバイザー1級認定講師●
「片づけはストレスフリーに暮らす近道」をモットーに、女性目線・ワーキングマザー目線で整理収納やライフスタイル提案を行う。メディアでのアドバイス以外に、個人のお客様のお宅へも積極的に伺っている。講演・セミナー・ワークショップなどでは、テンポのいい分かりやすい言葉で片づけについてレクチャー。『Como特別編集 吉川永里子のクローゼット収納―衣替え必要なし!』『元 「片づけられない女」の幸せの引き寄せ方 片付け道』(ともに主婦の友社)など著書多数。プライベートでは夫と2人の息子と52平米の賃貸マンションで暮らす。
http://www.roomandme.net取材・文/栗田瑞穂
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収納スタイリスト/整理収納アドバイザー1級認定講師/整理収納コーチ2級/スタイリングカウンセラー
「片づけはストレスフリーに暮らす近道」をモットーに、女性目線・ワーキングマザー目線で整理収納やライフスタイル提案を行う。メディアでのアドバイス以外に、個人宅へも積極的に伺い、レッスンやセミナーなど2000人以上に片づけをレクチャー。『吉川永里子のクローゼット収納』『子どもがいてもキレイがつづく!ラクするための片づけルール』など著書多数。プライベートでは夫と2人の息子と52平米の賃貸マンションで暮らす。
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