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コラム

どうする、親の介護費用?「準備はまだ早い」で後悔する人続出!

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どうする、親の介護費用?「準備はまだ早い」で後悔する人続出!
「子どもの教育資金、足りるかしら?」「老後はどうしよう?」…など、お金の不安は尽きないもの。ファイナンシャルプランナーとして数多くの相談に答えてきた畠中雅子先生が、そんな不安とサヨナラするための心得をアドバイスします!

いざという時のために、準備は早めに!

「子どもが成長して、だんだんと教育費がかさみ始める頃と同時期に考え始める人が多いのが親の介護のこと。
リーマンショックのあとは『業代がカットされ、自分の生活もままならないのに、親の介護費用が重い』というご相談をたくさん受けました。そして、『もっと安い施設をどうやって探したらいいのか』という相談もすごく多かったんですね。 

Yさん(50才男性・子ども二人)もその一人でした。
両親はふたりとも80代。そろそろ介護施設を見学に行こうと親に声をかけていましたが、なかなかご両親は応じてくれず、話し合いもしないうちに、突然お父さんが倒れて、お母さんが介護を担うことになったのです。けれども老老介護というのは、介護をしている人に、どうしても無理がきてしまいます。Yさんのお母さんもだんだんと具合が悪くなり、周りから見ても、もう限界かなという状況に陥りました。

そこで、やはりお父さんに介護施設に入ってもらう話が現実化したのですが、介護が必要なお父さんを連れて、あちこち見て回るのは困難。どうにか1~2カ所見学して、『予算オーバーだけど、もうしょうがない。ここに決めよう』という感じで入所先を選びました。

そうして両親が別々に暮らす二重生活に突入。お父さんの入所費用とお母さんの生活費の両方がかかりはじめ、仕方なくYさん世帯が月々2万円の援助を始めました。ところが次第にお父さんの介護度が重くなり、援助額が3万円、4万円、とアップ。自分の収入は下がる一方なのに、介護費用はふえていくばかり。さらに自分の子どもも大学進学で教育費がかさみ……、そうした八方ふさがりの状態で、私のところに相談にみえたわけです」

「介護は親のお金でまかなう」が大原則!

「介護の費用は、親のお金の範囲内で出すのが大原則。Yさんも入居の時点で親御さんの持っているお金で入れるところに入らなかったというのが、そもそもの失敗ですね。
こうした失敗を防ぐためには、早いうちからいくつか見学して、費用に見合った施設を探しておくのが確実です。

簡単に見つかる施設は、広告費用を払い、ネット検索でも上位に上げているところ。そうすると、値段の高いところや人気のない施設に辿り着いてしまうケースも少なくありません。特にYさんのように急いでいると、人気の高い施設に辿り着くのは難しいのが現実です。

何故なら、安くて評判の良い施設は、広告費用を使っていないので、ふつうに見つけることは難しい。相談者の方からはよく『自分で探すのは大変だから、見学したほうがいい施設を3つくらい教えてください』といわれますが、終の棲家になるかもしれない場所ですから、多少の苦労が伴っても頑張って見つけたほうがよいと、アドバイスしています。優先順位は個々で違いますから、まずは自分の目で見ることが大切です。もちろん、いくつか候補となる施設はお伝えしますけどね。

1軒目はネットで検索したところだとしても、2軒目、3軒目は自分から口コミで情報を集めて見つけていく。そうして見ているうちに、だんだんと目が肥えてきますから。事件が起こるような介護施設はやっぱり職員の余裕もないし、雰囲気もよくない。一方で職員が親切で雰囲気のよい施設もいくらでもあるし、そういうところは常に満室ですから広告を出しません。だからこそ自分の足で見つけていくしかないのです。
それができれば親の年金の範囲内で介護生活が成り立ちますから、子どもの生活もおびやかされないし、親にとっても幸せでしょうね。

Yさんのように親の年金の範囲を超えてしまったら、もっと安い施設を探して移らなければならないでしょう。費用を抑えるポイントは2つ。居住地を変えるか、業態を変えるか、のどちらかです。同じエリアだと、だいたい似たような価格で競争していますから、遠隔地にいくということですね。郊外を選ぶと費用をおさえやすくなります。

業態というのは『介護つき有料老人ホーム』や『サービス付き高齢者向け住宅』(=サ高住)、『介護型ケアハウス』など。ただし、分類だけでは施設の良し悪しの判断基準にはなりません。同じ業態でも、サービスの差はかなりありますので、チェックリストを作成した上で、健康なうちから見学に行かれることをおすすめします。

立地や建物、業態のほか、食材費や管理費など管理サービスによっても値段が左右されます。『特別養護老人ホーム』(=特養)は民間の施設に比べると安いですが、40万人待ちとも、50万人待ちともいわれています。特養に入るという着地点はあるにしても、重要なのはそれまでの間。介護つき有料老人ホームなどで特養待ちをするのが、いまのスタンダードなコースなのです。

とにかく親が元気なうちに話し合いをしておくこと。親は介護の話をいやがるかもしれませんが、それでも親の動けるうちに、いろいろなことを決めておくということ。まずは親子で見学にいき、親の払える金額を確認して、自分たちのお金を持ち出さないプランを努力してつくるということです。

親の介護は親のお金で、という原則をはずれた時点で、自分たちの老後破綻の確率が高くなるということを頭の片隅においてほしいですね」

これでお金の不安ともサヨナラ!

もっと詳しく畠中先生のお話を読みたい方はこちら!

『サヨナラ、お金の不安』(1200円+税・主婦の友社刊)
http://www.amazon.co.jp/dp/4074163675

子育て世代が知らずにやっている「お金が貯まらない悪習慣&行動」を大研究。お金を貯めるのが驚くほどラクになるアドバイスが満載です!

畠中雅子/ファイナンシャルプランナー
社会人の娘、大学生、高校生の息子の母。実体験に基づく的確なアドバイスに定評があり、多数のメディアで幅広く活躍している。『Como特別編集 子育て中でも貯金ゼロでも1000万円貯める10のルール』(主婦の友社)、『どっちがお得?定年後のお金』(高橋書店)など著書多数。

取材・文/池田純子
ファイナンシャルプランナー
社会人の娘、大学生、高校生の息子の母。実体験に基づく的確なアドバイスに定評があり、多数のメディアで幅広く活躍している。『Como特別編集 子育て中でも貯金ゼロでも1000万円貯める10のルール』(主婦の友社)、コミックエッセイ『結婚したらすぐ考えるお金のこと』(KADOKAWA)など著書多数。
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