コラム

うちの子、将来大丈夫？家庭でできる“引っ込み思案な子”改善法

更新日：2017.10.28

「友達の輪になかなか入れない」「他の人に話しかけられると逃げてしまう」など、引っ込み思案な子どもは内向的になりがちです。
親としても、そんな我が子の様子を見ていると心配になってしまいますよね…。
そこで今回は、子どもの引っ込み思案を改善するために家庭でできることをご紹介していこうと思います。

執拗に無理強いしない

まず、家族が気をつけてあげたいこととして、周りが「引っ込み思案の態度を改めるようにと執拗に無理強いをしないこと」が挙げられます。
子どもが他の子と話すことや、人前で何かをすることを嫌がっているのに、無理強いをしてしまうと、プレッシャーを感じてなかなかうまくできない場合もあります。
子どもにその場で無理強いするのではなく、前もって「今日は2人以上のお友達と話してみようか」などと、具体的に約束をしてみてください。そうすることで、子どもも準備をすることができ、うまくできる可能性が高まる可能性があります。
また、他の子とちゃんと話せた場合には、しっかりと褒めてあげることも大切ですよ。

そして、“人見知りをする”ということを、その子の個性として受け止めることも大切です。
子どもは一人ひとり、生まれ持った性格や育った環境が違います。お母さんの中にも、幼い頃人見知りだったけど、大人になるにつれ人見知りが治ったという経験をもっている人も多いのではないでしょうか。
なので、人見知りでも、子どもの個性としてありのままを認めてあげて、ゆっくりと見守っていくということも大切です。

少し困惑したくらいでは、関わりの場を離れない

引っ込み思案の子どもは、他者と関わる場面で困惑し、逃げ出したいと親に訴えることが多くあります。
しかし、子どもの言うままに他者と関わる場面から遠ざけることはオススメしません。
最初は、他者とうまく関わり合うことが難しくても、場所に慣れてくればだんだんと関われるようになることもあります。
最初はお母さんにしがみついてでも、関わりの場は離れないようにしましょう。場数を踏み、人が大勢いる場所に慣れることから練習を始めていくことが大事なのです。

子どもが自信を持てる強みを見つける

引っ込み思案の子どもは自分に自信がなく、そのため上手く他者と関わりが持てないこともあるようです。
子どもは自信が持てることを見つけると、他者と関わりあったり、人前で発表などができるようになったりします。
だからこそ、子どもが何かを上手くできたときはしっかり褒め、強みを伸ばしてあげるようにしましょう。

また、習い事をさせるのも有効な手段です。子どもが興味を持っていて、一生懸命打ち込めるものを見つけてあげることが大切ですが、とくに、ピアノやダンス、バレエなどは、発表会もあるので人前で発表する場数を踏む経験にも繋がります。
また、サッカーや野球など、スポーツ系の習い事も他者と関わり、チームワークを培うことができてよいでしょう。
子どもが「習い事などしたくない」と主張する場合には、頻繁に演奏会や発表会を観にいったり、スポーツの試合を見に行ったりして興味を惹くようにすることで、興味を持つ可能性がありますよ。

絵画やプログラミングなどの習い事を子どもが習いたいという場合には、できる限りさせてあげましょう。
1人でする作業が主なものでも、何かを他の子よりうまくできるといったことが1つでもあれば、自分に自信をもって他者と関わり合うことができ、引っ込み思案の改善に繋がる可能性があります。

いかがでしたか？　子どもの頃“引っ込み思案”だったとしても、大人になれば積極的になる場合も多くあります。だからこそ、「子どもが引っ込み思案で将来が心配…」と悲観せずに、まずはひとつの個性として受け止めて、無理強いをせずに環境を整えてあげることが大切です。

＜プロフィール＞
たいらまお
フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学ぶ。大学卒業後、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。現在は帰国し、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

写真© milatas - Fotolia.com

Profileたいらまお

フリーライター
大学時代に教育学部で言語学・教育学・心理学などを学び、教育関連企業に就職。退職後カナダに渡り、留学カウンセラーとして働く。帰国後、子育ての傍らフリーライターとして、子育て・恋愛・旅行関連の記事など幅広く執筆活動を行っている。

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