コラム

結婚したら子どもは産むべき？既婚女性100人の大論争！

更新日：2017.10.28

雑誌のインタビューで女優の山口智子さんが「親にはなりたくなかった」と発言したことが話題を呼びましたが、結婚しても“あえて子どもを産まない”という選択をすること、そしてその人生について、当の女性たちはどう思っているのでしょうか。
既婚女性100名にアンケートをとってみました。

結婚したら子どもを「産むべき」はたったの2割

【質問】結婚したら子どもは産むべきだと思う？

個人の自由だと思う・・・83％
産むべきだと思う・・・17％

「結婚した夫婦には子どもがいて当然」という考え方は、ごく一般的な認識ではありますが、その選択をするかしないかは「個人の自由」だと8割以上のママが回答。子どもを産み、育てることが尊いのは確かだけれど、誰かに強制されるものではない、というもっともな考え方です。

・「子どもを作る、作らないは個人の自由。他人がとやかく言う権利はない。夫婦ごとにいろんな考えがあるのは当たり前で、正解や不正解なんてない」

・「自分の人生において、何に重きを置くかは人それぞれ。なので、他人が出産についてあれこれ言うのはおかしいと思う」

・「子どもを持つかどうかは、その人の性格とか子育ての向き不向きがあるので、夫婦で自由に決めるべきだと思う」

・「子どもがいてもいなくても、結婚して夫婦二人が幸せならいいと思う」

産めない人に「べき」はない

「個人の自由」という意見の中には、望んでも授からない人もいるのだから「産むべき」という言葉はそぐわない、という意見も少なからずありました。

・「私自身が不妊の期間が長く、本当につらかったので、『産むべき』という考え方自体失礼だと思います」

・「産みたくても産めない人もいるので、『産むべき』という表現はしたくない」

・「子どもがいないほうが幸せな人もいるし、産みたくても産めない人もいるし、産みたい人が産んで大事に育てれはよいと思う」

・「不妊などの色々な事情があるだろうし、一概に『産むべき』だという意見を押しつけるのはどうかと思う。私の周囲にも、夫婦二人で幸せそうな家庭は結構あります。他人がとやかく言う事ではないと思います」

虐待されるくらいなら

「産まない」選択肢については、虐待される子どもについても言及する考えも。

・「育児は簡単なことではないので、生まれてくる子どもの環境を考えると、一概に『産め』と言うべきではないのでは？」

・「子どもが苦手な人でも産まなきゃいけなくなるなら、いずれ虐待などに発展する可能性もあるし、子どもがかわいそうなことになってしまう。子どもがほしい人だけでいいと思う」

・「無理に産むものではないと思う。産んでも育てられないなら、最初からつくらないほうがいいし、育児放棄とか虐待されたら子どもがかわいそう。今の世の中、経済的に難しい場合もある」

・「虐待のニュースを見るにつけ、『ちゃんと育てられないくらいなら産むな！』と思ってしまう。子どもを産むのは義務ではないし、夫婦でお互い話し合って決めたことなら産まない選択だってあり。それで人類が衰退していくのもやむなし」

産めるなら産んだほうが

いっぽう「産むべき」支持ママたちは、多くが「“べき”とまでは言わないが」と前置きしつつ、種の保存から自身の子育て経験、老後などさまざまな側面から「産むこと」をおすすめしています。

・「『べき』とまでは言わないけれど、不妊治療の経験者としては、子どものいる結婚生活を送れることがとても幸せなので、できれば産むことをオススメしたい」

・「子孫を残して生命を絶やさないようにするのは人類の使命。産める人は産むべきだと思う」

・「結婚という制度は、子どもを産むためにあると思うから。子どもを産めるなら産んだ方がいい」

・「子どもがいなかったら、老後は誰が面倒見るのか？　老人ホームにお世話になるとしても、最後の最後にはきょうだいの子どもや親戚に迷惑がかかるのだから、きちんと自分で子どもを育てて、最後は子どものお世話になったほうがよいと思う」

・「子どもをもつ立場として、産める状況で育てられる環境にあるなら産むべきだと思います。人生において子どもを育てる喜びと幸せは何物にも変えられないと思うので。ぜひ経験してほしいと思います」

・「子どもができない方は仕方ないと思いますが、あえて作らず、自分の好きなことだけして人生を送っている人は、社会にも貢献せず、子どももいない人生なんて何が楽しいのだろうと思います。子育てして人間一人前です」

考えさせられるコメントから炎上しそうなご意見まで、ママたちの考え方はさまざま。
いずれにしろ尊重されるべきは、当事者である夫婦の意志。ともに歩む人生をどう設計していくのか、子どもを産むならどう育てるのか、「結婚したから」「周囲がそうだから」に流されず、きちんと話し合うことこそ大切なのかもしれません。

文／和田玲子
※既婚女性100人を対象に暮らしニスタ編集部が行ったアンケート調査より
写真© milatas - Fotolia.com

Profile和田玲子

女性まわりの記事をコツコツ書いてウン十年のフリーライター。趣味はパン作りと水泳、豆乳ヨーグルトの摂取。最近のトピックスは蜂の巣をふたつやっつけたこと。

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