食べるだけで美しくなれる美容レシピ本や書籍が著書累計50万部を突破したAtsushiさん。常に美と健康を追及し、47歳の今が一番、若く見られるというAtsushiさんが愛してやまないのが韓国料理です。
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韓国は食文化からしてまさに美しくなれる秘密の宝庫!韓国料理を食べれば食べるほどキレイになれる。その秘密をAtsushiさんに教えてもらいました♪
韓国の美食文化のヒミツ
韓国料理のベースには「薬食同源」と「五味五色」という考え方があるのを知っていますか?韓国は食文化からしてすでに健康志向!古くから続いている食文化を知ることで、韓国料理の奥深さがわかるはずです。
五色の食材を五つの味つけでとり入れることで健康な体に
韓国料理のベースにあるのが、食べ物と薬の根源は同じであるとする「薬食同源」という考え方です。天然の食べ物は薬であり、食べることで健康につながると考えられているのです。
この考え方がベースにある韓国では、スープ、肉や魚介類などを使った主菜、野菜たっぷりのパンチャン(おかず)などといった献立が一般的。そのため自然と多くの食材をとることができ、栄養バランスがととのいます。
また、「薬食同源」とともに韓国料理のベースにあるのが「五味五色」という考え方です。これは中国で生まれた「陰陽五行説」という思想に基づくもので、1食に、五色(青〈緑〉、赤、黄、白、黒)の食材を、五味(甘・酸・苦・辛・鹹〈塩辛い〉)の味つけでとり入れると健康につながると考えられています。たとえば、五色の食材には、以下のようなものがあります。
青…ほうれんそうやえごまの葉などの緑野菜、青じそなど
赤…とうがらし、にんじん、トマト、赤パプリカなど
黄…卵黄、かぼちゃ、しょうが、松の実、はちみつなど
白…卵白、米、大根、豆もやし、豆乳、白身魚、白菜など
黒…のり、黒ごま、牛肉、しいたけ、黒豆など
このような五色の食材を、味つけが重ならないように調理してとり入れるのが五味五色。食材の栄養素など、難しいことがわからなくても、五味五色をイメージして栄養をとれば、自然とバランスがととのいます。韓国料理の彩りがとても豊かなのは、この考え方がベースにあるからです。
キンパやビビンバなど、身近な料理にも「五味五色」がとり入れられている
このような考え方は、古くは、朝鮮王朝時代の宮廷料理でもとり入れられていたそうです。韓国ドラマを見ていると、9 つに仕切られた器に、せん切りにした色とりどりの食材を並べて、クレープのような生地で包んで食べる料理が登場することがあります。
これは現在でも食べられている「九節板(クジョルパン)」という宮廷料理。この料理は一品で五味五色になっています。より身近な料理でいえば、キンパやビビンバ。これらも一品で五味五色になっていますよね。
そのほか、韓国には「五味子(オミジャ)茶」というお茶があります。五味子茶は、乾燥させたチョウセンゴミシという赤い果実から作るお茶で、古くからよく飲まれています。
このお茶には、甘・酸・苦・辛・鹹の五味が含まれ、体調によってすっぱく感じることがあったり、甘く感じることがあったりと、感じる味が変わり、どの臓器が弱っているかがわかるといわれているそうです。そして五味子茶で五味をとり入れることで体調をととのえるのだとか。
日本の和食もヘルシーですが、ふだんの食事で、色を意識してとることはあまりありませんよね。とりあえず五色の食材を毎日の食卓にとり入れるようにするだけでも、栄養バランスがととのいやすくなるので、ぜひ意識してみてください。
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