コラム

アラフィフ姑世代が涙で言い訳。「嫁たちよ、切ない姑心をわかって！」

更新日：2017.10.28

結婚してはじめてわかった、ありえない姑の性格・行動。嫁という立場であれば誰もみな、多かれ少なかれ「あの姑、ムカつく！！」と思うことは、あるのではないでしょうか？
そんな記事を書き散らし、姑に対する文句もさんざんたれて参りました、わたくしアラフィフライター、あれからX0年。ふと気がつけば、あぁあの時の姑の行動は、こんな理由があったのかと思い当たってしまうようになりました。
ということで、せめて言い訳させていただきたい！アンケート調査でお嫁さんたちから聞こえてきた「うちの姑のココがありえない」に、姑世代として独自釈明致します!!

■うちの姑のココがあり得ない！①
「親戚やご近所の人たちがいる前で、私の悪口を言ったりバカにした態度を平気でとる姑。こんな行動は人間としても、絶対におかしいと思います！」

【姑の言い訳】
ごめんなさい、としか言いようがございません。お姑さんがそんな態度をとる理由、それはあなたがただただうらやましい。若さも未来もたくさんあって、かわいいわが息子が夢中になっている、あなたがただただうらやましいのです。
逆立ちしても勝てないし、逆立ちすらもうできない。唯一勝っている人生経験をひもといて、あらを探して攻撃し、よし私はまだ大丈夫と自己確認したいし、みんなにも認めてほしいだけ。周囲もわかっているから、哀れまれているのはお姑さんのほう。態度のキツさはうらやましさの裏返しとお思いになって、できれば右から左へ受け流し、どーんと構えていただけるとお姑さんも救われます。

■うちの姑のココがあり得ない！②
「うちの姑は勝手に温泉やスパなどに行きお金を使い果たし、帰りの電車賃もなくなり、子どもたちに電話をかけまくって『迎えに来て』とか言ってくる。頭がおかしいんじゃないかと思う！」

【姑の言い訳】
ごめんなさいね、甘えてるんです。手塩にかけて育てた息子や娘が一人前になり、頼ったり甘えたりできるくらいになった、それを実感できる瞬間というのは母親として至福のとき。その気持ち良さには麻薬性があると言いますか、老後のヒマも加わってクセになり、甘え倒して麻痺した結果、こんなに図々しくなったとお察しします。ですのでお義母様にはぜひ、ボランティア団体などを紹介してさしあげて、頼られる喜びというものをもう一度味わっていただき、温泉もスパも思い浮かばないほど忙しくしていただくのが、世のため人のためご家庭の平和のためにもよろしいのではないかと存じます。

■うちの姑のココがあり得ない！③
「何かあればすぐにうちの夫に電話してくるのをやめてほしい。本当にどうでもいいことまで夜遅くに電話してくる。そんなん自分で考えて自分の旦那に聞けよって思います」

【姑の言い訳】
ごめんなさいね、旦那じゃ話にならないんです。家庭科の授業を男女同じように受けた息子世代は、昭和の石頭世代と比べて話のわかることこの上なし。何でも話せるし井戸端会議と違って近所の噂になることもありません。かといって所帯を持った息子に連絡しすぎるのはよくありませんから、ここはひとつ年寄りには使いにくいスマホでもプレゼントして、電波のせいにして着信拒否を試みてもいいかもしれません。

■うちの姑のココがあり得ない！④
「お正月に遊びに来た際、我が家に届いていた年賀状を姑は全て勝手に見ていた。しかも、堂々と。信じられないデリカシーのなさです」

【姑の言い訳】
ごめんなさいね、習慣って怖いですね。アーリー昭和世代は、家に届いた年賀状を家族全員でまわし読みするのは別に普通。息子が成長し、お嫁さんという別人格の女性と家庭をもったのに、家族団らん気分で年賀状を見てしまうのもとくに悪気はなし。なので次の年末はママ友にお願いして「今年も姑が年賀状を勝手に見るのが嫌」と年賀状に書き添えてもらい、一番上に載せておきましょう。それでも気づかなかったら大丈夫、そもそも老眼で中身読めてません。

文／和田玲子
※2015年2月6～20日、全国の20～40代の既婚女性を対象にアンケート。有効回答数100
※写真© blanche - Fotolia.com

Profile和田玲子

女性まわりの記事をコツコツ書いてウン十年のフリーライター。趣味はパン作りと水泳、豆乳ヨーグルトの摂取。最近のトピックスは蜂の巣をふたつやっつけたこと。

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