腰痛、股関節痛、四十肩、首の痛み…。整形外科などに通院しても症状が変わらず、結局通院をやめてしまう人は少なくありません。そんな「慢性疼痛(まんせいとうつう)」が一瞬で改善するとYouTubeで話題になのが【神経系ストレッチ】。ストレッチトレーナー歴20数年にして国家資格の理学療法士でもある兼子ただしさんが提唱するメソッドです。
素人マッサージで15年以上の慢性痛に
ストレッチトレーナー/理学療法士の兼子ただしです。僕がいま本気で取り組んでいるのは「慢性疼痛」。つまり慢性的な痛みがあることで日常生活に支障をきたしている人を一人でも多く救いたい、ということです。
僕のYouTubeチャンネルでは慢性痛で悩んでいる人が【神経系ストレッチ】で本当に改善するか「ガチ検証」をしています。
▲僕のYouTubeチャンネル。
今回体験してもらったのは、仙台から東京のスタジオまで足を運んでくださった田中さん(52歳)です。
彼女の主な症状は、15年来の首の痛みでした。30代の頃、友人が独自で習得したマッサージの練習台になったことが原因で、長年の首の痛みに悩まされることになります。
痛み止めを使わないと生活できない日々
タオルを使って首をけん引する施術だったそうですが、翌日になると首が回らない状態に。
接骨院に通い続けてみたものの改善が見られず、整形外科や整体、ピラティスやヨガなどをやってみても、首の痛みが解消されることはなかったとのこと。
思いつく限りの解決策に奔走しても全く回復が見られない…。そのため、一時期はパニック障害も発症してしまうことも。心療内科では歯列矯正を勧められ、マウスピースで生活したこともあったそうです。
最近では足腰にも痛みが生じてしまい、毎日ロキソニンテープを貼って生活されているようです。愛犬の散歩もままならず、一縷(いちる)の望みをかけて僕のYouTubeのガチ検証に応募したとおっしゃっていました。
首を左右に傾けるだけで、顔が歪むほどの激痛
田中さんの話を聞いて、あらゆる角度から首の可動域を確認させていただきました。
まずは首を左右に回す動作から。通常の人であれば自分の肩を目線で追うことができる状態ですが、田中さんの場合は脇を見るのがやっとです。
この流れで、今度は首を左右に傾ける動作に移ってもらいました。どちらも傾けるたびに顔を歪ませ、痛みに耐えている状態に。
特にひどかったのが左に傾けたとき。ときおり痛みを声に出しながら、ゆっくりと首を傾ける姿が印象的でした。
そして最後に行ったのが首を上下に動かす動作。顔を上にするのは問題なしですが、下に向けることができず苦労されていました。