ヨーロッパ原産のマメ科ソラマメ属のつる性の1年草または越年草で、日当たりのよい荒れ地や河川敷、畑などで一般的に見られます。撮影時期は、5月上旬です。
緑肥や飼料として使われていた植物が野生化して、1943年に熊本県の天草で発見され、その茎がクサフジよりも細く弱々しく見えることから「ナヨクサフジ」と名付けられました。
開花時期は、5~8月です。まれに白花のものも見られ、「シロバナナヨクサフジ」と呼ぶそうです。
藤の花もお色が大好きなので、「ナヨクサフジ」にも惹かれました!
花付きが豊富で、花期には濃淡のある紫色の花をたくさん咲かせます。
ナヨクサフジが群生すると、遠くから見ると紫色の波のようで、その美しさに見とれてしまいます。
花は筒状花で、1つの柄に花は10個から20個ほど付け、花姿がとても美しいです。
マメ科で蔓性で、色々な植物に巻き付いて要領よく育っていくことから、「世渡り上手」とついたそうです。
葉の先端からつるを分岐させ、周囲の植物に絡みつきながら成長します。
草丈は50cmから1m以上に及び、繁茂することがよくあります。
雑草として自生していた「カラスノエンドウ」の写真ですが、どちらもマメ科なので、とても似た葉をしていますね。
花後には、さやに豆が採取できるそうです。
ナヨクサフジは管理が必要な外来種として指定されています。
その繁殖力の高さから、急速に広がると在来の植物を駆逐する可能性があります。
美しい花を持つ一方で、その生態系への影響が懸念されるため、注意が必要な植物とされています。
美しいので放置してしまいがちですが、蔓性で他の植物にからみつくので、駆除するとなると大変そうですね。
ナヨナヨしているけれど全然弱くなくて、この植物は、その正反対の特性を持ち合わせた雑草なのです。見た目では分からないものですね。
皆様の近くに自生していたら、増え過ぎないように注意してくださいね。
こちらの情報が誰かの喜びになりますように…。
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