コラム

産後2年以内が肝心！離婚を招く「産後クライシス」を解決するには!?

更新日：2017.10.28

妊娠中や産後は、女性の体や心が大きく変化するときですよね。最近では「マタニティブルー」や「産後うつ」のような女性だけの問題ではなく、夫婦の問題として捉えた「産後クライシス」が表面化するようになりました。
最悪の場合は離婚に至るケースもあるといわれる「産後クライシス」ですが、この夫婦の危機を乗り越えることはできるのでしょうか？

そこで今回は、「産後クライシス」の解決法をまとめてみたいと思います。

産後クライシスとその原因

産後クライシスとは、出産後に夫婦関係が急激に冷え込む現象のこと。とくに、産後2年以内の時期を指し、離婚に発展することも少なくありません。
まさに“夫婦の正念場”ともいえる重大局面です。

このような現象は決して珍しいものではなく、母親も祖母も経験していること。
少し前の世代においては、若くして離婚をすることはあまりないことでしたが、逆に「熟年離婚」という形で、抑えていた気持ちを解き放つケースも多々出てきているようです。

では、産後クライシスの原因とはいったい何なのでしょうか？
しかし、一概に「これが原因です」と断言できるものはなく、いくつもの要素が複雑に絡み合い、このような現象を引き起こしているようです。
主な原因と考えられているものをご紹介しましょう。

・ホルモンバランス
・ライフスタイルの変化
・育児疲れ、体調不良
・夫に親になった自覚がない
・夫の自分勝手な育児参加
・夫婦のコミュニケーション不足

上記の項目を含め、「赤ちゃんができればもっと幸せになれると思っていたのに…」と思い描いていた理想と現実のギャップによって産後クライシスは引き起こされるようです。
さまざまな要因が絡み合って引き起こされる産後クライシスには、「こうすればいい」という絶対的な解決法はありませんが、解決に導く手立てはいくつかあるのでご紹介していきます。

解決法1：「パパに手伝って欲しいことを伝える」

まずは、パパに対してイライラする前に「何をどう手伝って欲しいのか」明確に伝えるようにしましょう。
正直なところ、パパたちは何をどう手伝えばいいのか分からず、手探り状態です。だからこそ、やって欲しいことを明確に伝えればパパも手伝いやすいし、きちんと手伝ってくれるパパは多いはず。

具体的に「オムツ替えてもらってもいい？」とか「ミルクあげてくれると助かるな」とお願いするように言うのがポイントです。
「言わなくても分かるでしょ！」という一言はトラブルのもと。グッと堪えるようにしましょうね。

さらに、やって欲しくないことも伝えておくとトラブルを回避できますよ。また、過度にイクメンを期待しない方がイライラも少ないかもしれません。

解決策2：「夫をほめてやる気を引き出す」

やって欲しいことが夫に伝わり、いろいろと手伝ってくれるようになったら、やり方に不満があっても感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。誰だって、文句を言われたらやる気をなくしてしまいます。
「パパの方が上手みたい」「パパじゃないとダメみたい」などと言えば、パパは俄然やる気を出すはず！　パパの親の自覚を引き出すのもママ次第かもしれませんよ！

解決法3：「ストレス解消」

ストレス解消といっても、疲れていたり時間がなかったりで、現実的には難しいかもしれませんが、それでもできないことではありません。

例えば、パパがお休みの日に、子どもより先に起きて1人で散歩に出かけてみてはどうでしょうか。
赤ちゃんが起きてしまってもパパがいれば安心だし、1人で景色を眺めてブラブラするだけでも気晴らしになりますよ。
もちろん、お散歩ではなく、何か自分の好きなことをするのもいいでしょう。
大切なのは気分転換をすること。アロマの香りでお部屋を満たすのもいいかもしれませんね。
それでも足りなければ、頑張った自分へのご褒美を考えてみてはどうでしょう。

解決法4：「他人を頼る」

育児と家事を1人で完璧にこなさなければと考える必要はありません。ときには親や兄弟を頼ってみてはどうでしょうか。
愚痴を聞いてもらったり、ゆっくり寝かせてもらったりするのも、実家だからできること。たまには甘えて息抜きすることも必要です。
近くに親兄弟がいなければ、外部のサポートに頼るのもいいかもしれません。子育て支援をしてくれるところを探してみましょう。

「産後クライシス」の解決法をざっとご紹介してきましたが、いかがでしたか？
産後クライシスはあって当たり前のもの。そのことを避けるのではなく、どう受け止めるかが重要です。
夫婦の危機ともいれる産後クライシスを乗り切れば、夫婦関係はより深まるはず。積極的にコミュニケーションをとり、自分1人で抱え込まないようにしましょうね。

＜プロフィール＞
ナツキレイ
フリーライター/日本語家庭教師
タイ在住を経てオーストラリアへ。現在はオーストラリアの田舎で日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

写真© milatas - Fotolia.com

Profileナツキレイ

フリーライター/日本語家庭教師。タイ在住を経て、オーストラリアで日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

編集部ピックアップ

「なにこれ、指が痛いんだけど…」40歳を目前にして訪れた不調。原因はまさかの…！？〈マンガ・4人目が欲しい〉

【大人の動物占い®】それぞれの動物の「基本性格＆カラーごとの特徴」をチェック

とうとう汚部屋の限界突破…！3LDK家族暮らしの悲劇【片づけマンガ#1】

PRえ？知らなかった！「網戸」の正しい使い方で夏の困った“虫”対策

朝なのに背中ガチガチ！まるで超合金！！あんたガンダム！？【10秒筋膜ほぐしマンガ #01】