「更年期になって、夫と喧嘩が増えた気がする」
イライラや気分の落ち込みなど、さまざまな不調の出やすい更年期。些細なことで夫に当たり、喧嘩になってしまった人もいるのではないでしょうか。
更年期は男女ともに起こりうるため、夫婦そろって更年期の不調に悩まされているケースもあるので要注意。今回は、更年期の女性が知っておきたい「夫のトリセツ」について紹介します。
更年期になって夫婦関係が悪化していませんか?
更年期は心身の不調が増えやすい時期。焦りや不安で冷静さを失うと、対人関係に悪影響となる場合も……。夫につらく当たってしまい、夫婦仲が険悪になったという人もいるかもしれません。
実際に、あるアンケート調査では、更年期の女性の3人に1人程度が「パートナーとの喧嘩が増えた」と回答しています。
(参考:“更年期の実態”調査発表 女性の半数以上が悩む更年期症状! 50代は7割以上が更年期症状を抱えている! 症状悪化は、季節の変わり目にあり!?|日刊工業新聞)
1.実は男性にも更年期症状がある!
男性にも更年期があることをご存じでしょうか? 40代以降の男性は加齢で男性ホルモンが減少し、イライラやほてり、性欲低下などの症状があらわれやすくなります。
男性の更年期はあまり知られていないので、不調が出ている本人も更年期と気づいていないケースもあるでしょう。
夫が更年期特有のイライラに悩まされている場合には、妻の言葉を冷静に受け止められなくなり、夫婦関係の悪化につながる可能性もあるのです。
夫婦関係を良好に保つ「夫のトリセツ」
更年期の夫婦関係を改善したい人は、次の3つを試してみましょう。イライラしている夫を一歩リードして、うまく扱う意識が大切です。
1.夫への期待値を下げる
相手に期待すると、期待はずれだったときに失望し、怒りが湧きます。
夫が家事や育児に無頓着だったり手際が悪かったりすると、文句を言いたくなるものですが、非難しても解決しません。
作業の役割分担をはっきりさせて、夫に任せた分は夫の裁量に任せましょう。過干渉せず、自分も頑張りすぎないことがポイントです。
2.ときには放置! そっとしておく
仕事関係のイライラなど、妻と無関係な原因で夫がイライラしている場合には基本的には放置でOK。
「なんでそんなにイラついているの!?」のように、口出ししすぎると喧嘩になるので要注意です。
「お疲れ様、いつもありがとう」と、夫の苦労を労う一言をそっと伝えるのもいいでしょう。
3.男女の更年期について夫婦で話す機会を作る
落ち着いて夫婦で話せる場合は、「男性更年期」の話題を出すのもおすすめです。
夫にとっても「原因不明のイライラ」が男性更年期の影響かもしれないとわかれば、気持ちが前向きになるかもしれません。
男性の更年期は泌尿器科や内科で相談でき、生活習慣の改善や漢方薬、それぞれの不調に対する対症療法薬などで治療を進めます。
正しい知識を持って、更年期障害に対処することが重要です。
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夫婦で漢方習慣を始めてみませんか?
夫婦ともに更年期の不調が出ている場合には、一緒に漢方薬を飲み始めるのもひとつの手です。漢方薬は、更年期特有の不調に対して効果が認められており、実際に内科や泌尿器科、婦人科などの医療現場で治療に用いられています。
男性の更年期では、疲労からの回復や生殖器の機能トラブルなどに対する漢方薬が多く処方されます。栄養を補って精をつけることにより、加齢で衰えた身体の生理機能を整えます。一方、女性の更年期には、女性ホルモンの急激な減少に伴う不調に対して、血液を補ったり、流れをよくしたりすることを目的とした漢方薬を選びます。
また、血液やからだの水分循環をよくして、免疫力を上げたり、自律神経を整えたりすることで、更年期のいろいろな不調を同時に改善することができます。
更年期におすすめの漢方薬を、男女別に紹介します。
<男性の更年期症状におすすめの漢方薬>
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):元気がなく、胃腸が弱っていて疲れやすい方に
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):疲労倦怠や手足の冷え、寝汗などのある方に
・八味地黄丸(はちみじおうがん):冷えや多尿、口渇などのある方の排尿困難などに
<女性の更年期症状におすすめの漢方薬>
・加味逍遙散(かみしょうようさん):体質が虚弱で精神不安などがある方に
・抑肝散(よくかんさん):体質が虚弱で神経がたかぶる方に
漢方薬を選ぶときには、一人ひとりの状態や体質に合っているかを見極めなければなりません。うまく合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあるのです。
どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りると安心です。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみてはいかがでしょうか。
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夫婦で更年期対策を始めよう!
更年期症状は女性だけではなく、男性にも起こる場合があります。とくに40代以降には、ホルモンの乱れに伴うイライラや疲労感など、更年期症状が出やすくなるため注意が必要です。
気心の知れた夫婦だからこそ、ついつい余計な一言を発してしまい、夫婦喧嘩になってしまいやすいものです。相手への期待値を上手に下げて、家庭円満を目指しましょう。
夫婦の新たな共通習慣として、専門家に相談して漢方薬を取り入れるのもおすすめですよ。みなさんの朗らかな毎日を応援しています!
<この記事を書いた人>
薬剤師 越智屋(おちや)ノマ
病院・調剤薬局での勤務を経て、現在は2人の子供の育児に奮闘しながらライター兼ショートショート作家として活動中。薬剤師として磨いた服薬指導・薬歴作成の経験から、「難しいことを分かりやすく」をモットーに記事や小説を執筆。漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
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