こんにちは!
家事コツ研究員のSです。
夏が近づくと冷蔵庫の中を占拠し始める保冷剤。
洋菓子店やスーパーなどでもらったものが、あなたのおうちの冷蔵庫・冷凍庫にもたくさん眠っていませんか?
店舗によっては回収して再利用を推奨しているところもありますが、遠方の洋菓子店やデパートなどでもらったものはわざわざ返却しにいきませんよね?
夏のお弁当用、お料理のおすそ分け用、子どもが熱を出したとき用、やけどしたとき用……など、ぱっと思いつく限りの使用法では3つもあればじゅうぶん。
そこで今回は、ご家庭で余った保冷剤を有効活用すべく、一風変わった使い道をご提案&検証します。
その前に…保冷剤の中身って?
袋の中身のほとんどは水分で、小量の高吸収性ポリマーを含ませてジェル状にしています。
ジェル状にすることで、水よりも冷たい状態を長時間キープできるというわけ。
昔の古いものには有害な成分が使われていたこともありましたが、現在流通している保冷剤のほとんどは、この高吸収性ポリマーが使用されています。
口に入れても安全な成分ではありますが、水分を大量に吸収する性質があるため、誤飲すると危険です。
中身を出して使用するときは、お子さんやペットが誤って食べたりしないよう、じゅうぶん注意しましょう。
また、古い保冷剤や「有害」と書かれた保冷剤は、中身を出して使用することは控えましょう。
【活用術①】茹でたての食材の粗熱取りに
野菜やそうめんを茹でた後の粗熱を取るときって、けっこうな量の氷が必要ですよね。
そこで、凍らせた保冷剤を使用すると便利です。
きちんと洗ってから凍らせれば、お料理にも抵抗なく使えます。
再び凍らせれば再利用もできますし、何かと氷需要の高まるこの季節、冷たいドリンクを飲みたいときに氷が足りない!なんてことも防げます。
茹でたてのそうめん一束に対して凍らせた保冷剤2つを投入したところ、数分で粗熱が取れました。
葉物野菜をぱりっとさせたいときにもどうぞ。
【活用術②】お気に入りのアロマオイルで芳香剤に
袋から中身を出せば消臭剤としても使える保冷剤ですが、そこにアロマオイルを数滴垂らせば芳香剤に早変わり!
アロマオイルは香りによってリラックスやリフレッシュなど様々な効能があるので、お好きな香りをチョイスしてオリジナル芳香剤を作ってみましょう。
また、ハッカやペパーミント、レモンなどの柑橘系は、虫が苦手とする香りなので、これからの時期はベランダなどで虫除けとしても活躍してくれそうです。
作り方は簡単。
袋の口を切って中身を容器に出し、そこに好きな香りのアロマオイルを5〜6滴垂らします。
芳香剤として使用するので、プチプラのアロマオイルでもOK。
最後にスプーンなどでかき混ぜ、お好きな容器に入れればOK。
ガラス瓶の内側に水性ペンで色を塗っておくと、色つきの芳香剤に!
インテリアとしても素敵ですね。
口が大きな容器を選ぶと香りが広がりやすくてオススメです。
今回はピンクの水性ペンを使いましたが、ブルー系を使えば涼し気な夏のインテリアになりそうです。
実験の結果、香りの持続効果は約1週間。
しばらくすると水分が蒸発してカラカラに乾燥してきます。
水を足すとまたジェル状に戻るのでオイルを垂らせば芳香剤として再び使えますが、汚れてきたと感じたら燃えるゴミとして処分しましょう。
【活用術③】ホットアイマスクとして疲れ目のケアに
保冷剤は冷やして使うもの!と思いがちですが、じつは温めて使うこともできます。
そこでオススメなのが、目の上に乗せて眼精疲労を取る方法です。
ただし、温めに電子レンジを使うのは御法度。レンジ内で保冷剤が破裂してしまうと、やけどをしたり庫内がゲルまみれになったりと悲惨なことになりますよ。
湯船くらいの温度(40℃〜42℃程度)のお湯に保冷剤を入れて、3分ほど浸したら…
薄手のタオルや手拭いなどに包みます。
これで簡易ホットアイマスクができました!
じんわりやさしい温かさで、目の上に乗せると、血行が良くなりスッキリしますよ。
【活用術④】扇風機の前面に貼って簡易クーラーに
こちらは半信半疑で試してみた案件。
扇風機の表面に保冷剤を貼り付けると風が冷たくなってクーラーのようになる、という情報を発見し、トライしてみました。
さっそく冷蔵庫で冷やしておいた保冷剤を4つ貼り付けてスイッチオン。
うーん、微妙……。
そこで、今度は冷凍した保冷剤を使って再度トライしたところ…
あ、少し涼しい気がする。
顔を近づけてみると、うん、風が冷たい!
風を近くで受けると冷たさが感じられるので、携帯用のミニ扇風機にプラスすればうれしい効果が期待できそうです!
以上、冷凍庫に溜まりがちな保冷剤の再利用法、いかがでしたでしょうか。
ただ冷やすだけでなく、中身を出したり温めたりと、さまざまな使い道と効果が確認できました。
捨ててしまう前に、ぜひお試しを♪
最後に、中身を出した保冷剤を処分するときは、そのまま排水溝に流すと水分を吸収して詰まってしまう恐れがあるので、くれぐれもご注意を。
燃えるゴミとして処理してくださいね!
撮影・文/大﨑仁美
※暮らしニスタの過去の人気記事を再編集して配信しています。
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