「いつかは私も片づけ上手」と夢見ながらも、どうしても部屋が片づけられない人、整理整頓が苦手な人のために、テレビや雑誌で大人気の収納スタイリスト®・吉川永里子さんがアドバイス。これを読んで、あなたも今日から「片づけられる人」を目指しましょう!
今ならお得
プロのエアコン掃除で空気キレイ
わっ、エアコンの風がくさい!気になるにおいを今すぐ何とかしたい…!忙しくてなかなか時間が取れない、汚れがひどくて自分の手には負えないという方は、プロに頼むという方法もあります。自分ではできない徹底的な分解と洗浄で、においの原因のホコリやカビをきれいにしてみませんか?
持つほどにひとつずつの物の価値は下がります
たくさん物を持っていることは、豊かな人生を送っていることと同義ではありません。あふれるほどの物の中で埋もれて暮らすより、今や自分でハンドリングできる量だけの必要な物を持つことが賢い生き方とされる時代。
そこで、物を持つときに指針となる具体的な“数”について考えてみたいと思います。あくまでもこれは私の考え方。ご自身の暮らしに合わせて、増減し、対応してみてください。
洋服は全シーン&全シーズンで計100枚まで
私が持っている洋服は全部で88枚です。恐らく、もっと少なくても足りるという人はいるでしょう。しかし、数えてみると、みなさんもきっと意外とたくさん持っているに違いありません。ちなみに、私のスタッフの中には無類の服好きがいて、彼女が所有しているのはなんと500枚! でも彼女の場合、そんな膨大な数を持っていても、すべての服を把握し、活用できているので、1枚もムダになってはいないんです。
「家のクローゼットやタンスにそんなにたくさん入るもの!」と半信半疑の方もいるかもしれませんが、一度すべて出して数えてみてください。意識せず服を買っている人でも、普通100~200枚くらいは持っていると思います。しかし、それだけの数があると絶対に忘れてしまうアイテムも出てきます。認識できていないということは、朝コーディネートを作るときに思いだせるわけもなく、永遠に着られることはないのです。もったいないですよね。
100枚なら単純計算で、ワンシーズンにメインで活躍する服は25枚。これならどのアイテムもしっかり覚えておけます。買い物に行くときも、持っている服に似た物を買うという事態を避けられて、ムダを削減できますよ。
傘は家族の人数分+1本しかもたない
よくお客様の家にお邪魔すると、玄関の傘立てに10本も20本も傘がささっている光景に出くわします。「あれ? ここの家族は何人だっけ?」改めて確認すると、ごくごく普通の3人家族。恐らく、傘を忘れて出かけた日に、出先で雨に降られてビニール傘や安い500円傘などを購入して持って帰ってくる、このくり返しをしたのでしょう。
でも、はっきり言って傘が玄関を占拠している様子は、あまり美しい状態ではありません。思い切って安物の傘は捨て、家族ひとりひとりに、ちょっといい傘を買いましょう。そして、もしものときや来客に貸す用として、1本だけビニール傘を残し、予備として保管して。
体はひとつですから、出かける時に使う傘は、たったの一本です。お出かけが楽しくなる少しだけいい傘を連れて出かければ、大切に扱うので失くすこともなくなります。万が一傘がないときに雨に降られてしまったら、ビニール傘は買ってもいいけれど、何本も取っておかずにえいやっと処分すること。不要の傘はほとんどの地域で、不燃ゴミとして出せます。物の分量を正しく持つには、思い切りも必要です。
紙袋は大1枚、中と小を3枚だけ残して残りは捨てる
意外と捨てられないアイテムベスト3に入るのが、この紙袋。ちょっとしっかりした素材の物や、いいデザインの物、ブランドロゴが入った物などがあると、ついつい取っておきたくなりますよね。ただ、紙袋を使う機会はそれほど多くない。恐らく全サイズ合わせて10枚弱あれば、よほどのことがない限り足りなくなるということはありません。
心配な方は、1カ月で紙袋を何枚使ったか、試しにカウントしてみてください。出ていくペースが分かれば、取っておくべき枚数も正確に分かります。
私の経験上、大きな袋を1枚、それ以外は小と中サイズ合わせて6枚くらい取っておけば十分。持てば持つほど膨れ上がって負担になるので、もらったら余計な分は捨てるようにしましょう。
たたきに出しておく靴は1人1足を目指して
玄関は、家の“顔”ともいうべき場所。そこが散らかっていると、帰宅したときにもテンションが下がりますし、何より出かける時も気持ちよく出発できません。逆に玄関のたたきがすっきりしているだけで、例えばお客さまが来たときも家全体の印象はよくなります。だから、たとえ家の中の他の部分が散らかっていたとしても、玄関だけはいつもきれいにしておきたい。
私は靴をたくさん持っている方ですが、あくまでも靴箱の中に家族分収まる数を厳守して、外にはあふれ出ないようにしています。最近、成長に連れ子どもの靴はたたきに出すようになりましたが、できる限り数を減らして美しい玄関を保つようにしています。
床置きの物を0に
物は物を呼びます。何かが置いてあると、そこに他の物が増殖して、どんどん部屋は散らかって行ってしまうのです。
どの部屋に置いても散らからない第一歩として守りたいのが、「床置きの物をなくす」ということ。床の上に物を投げ出しておくと、家族みんなが「置いていいんだ」という感覚になり、たたんだ洗濯物や読みかけの本、持ち帰ったカバンなどがそこここに散らかって行きます。床に物が置いてあるだけで、“散らかっている感”はたちまち激増! 床は歩いたり、みんなが座ってくつろぐスペース。そんな貴重な場所を、物置きにしてつぶしてしまわないでください。
そうしないためには、少しの工夫が必要です。例えば、もっとも床置き率が高いバッグ。帰宅したらドサッと置いてしまわないよう、一時置きのかごを用意する、カバンやコートをかけられるフックを壁につけるなどで、対応するといいでしょう。子どもたちのランドセルも、帰ったらきちんとラックに戻すよう習慣づけてください。
床置きの物がなくなるだけで、見える床面積が増え、部屋がすっきりと広く感じられます。片づけの基本として、守ってみてください。
※吉川永里子著『あなたもつかめる! もう探さない人生』(1200円+税・主婦の友社刊)より
<著者プロフィール>
吉川永里子(よしかわ・えりこ)●収納スタイリスト®/Room&me代表/整理収納アドバイザー1級認定講師
「片づけはストレスフリーに暮らす近道」をモットーに、女性目線・ワーキングマザー目線で整理収納やライフスタイル提案を行う。メディアでのアドバイス以外に、個人のお客様のお宅へも積極的に伺っている。講演・セミナー・ワークショップなどでは、テンポのいい分かりやすい言葉で片づけについてレクチャー。『Como特別編集 吉川永里子のクローゼット収納―衣替え必要なし!』『元 「片づけられない女」の幸せの引き寄せ方 片付け道』(ともに主婦の友社)など著書多数。プライベートでは夫と2人の息子と52平米の賃貸マンションで暮らす。
http://www.roomandme.net取材・文/栗田瑞穂
\おうちをプロの技で綺麗に/
自力ではなかなか満足に掃除できない部分、プロのお掃除ですっきりしませんか?
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます