「いつかは私も片づけ上手」と夢見ながらも、どうしても部屋が片づけられない人、整理整頓が苦手な人のために、テレビや雑誌で大人気の収納スタイリスト®・吉川永里子さんがアドバイス。これを読んで、あなたも今日から「片づけられる人」を目指しましょう!
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食べ物の賞味期限と同じで、物にも期限があります
「『もったいないから』と物を捨てられない人は、色々な判断を先送りにしてしまいがち。整理をしても、今使っていない物を思い切って処分することに抵抗があり、その時は捨てずに『一時保管』の袋へ物を溜めこんでしまいます。
でも、その『一時保管』の物をその先ずっと置きっぱなしにしたら、まさに家のスペースのムダ使い。必ずいつまでに見直しをして、そのときにやっぱり使わないと思ったら絶対に捨てるという期限を決めましょう。
それでは、それぞれの物を見直すのに、どれくらいの期限を設定すればよいのでしょうか? 目安となるタームを、詳しくご説明していきます。
●1シーズン着なかった服はすべて処分!
ファストファッションが流行し、着ない服はサッと捨てるということができるようになった方も増えたでしょう。危険なのは、高い物やブランド品を好む人たち。『これを買うのに何万円も払ったからもったいない』『いつか着るかもしれない」という気持ちが邪魔をして、なかなか思い切った処分に踏み切れないのです。また、体型が変わって着られなくなった服がたくさんある人は、「いつかやせたら……」などと考えることもあるでしょう。
でも、私は断言します。その“いつか”は一生やってきません! なぜなら、その時には、その洋服は“時代遅れ”になっているから。
定番でいつの時代も着られる服はもちろんあります。でも、そういうものは1シーズンまったく着ないということはありません。体型に合わない、手持ちのボトムと合わせにくい色など、どこかしら気に入らない部分があるから、どうしてもほかの服が選ばれてしまうのです。
こういった物はまさにタンスの肥やし。収納場所のムダなので、シーズン終わりにすべて処分してしまいましょう。
●靴は1カ月以内に一度はき、しっくりこなければ捨てる
靴はファッション的な要素に加え、はき心地がものを言います。せっかく買ったのに脚が痛い、歩きにくいとなると、外にはいていく勇気が出ませんよね。でも、『試着した時は痛くなかったから大丈夫なはず』『高かったから、今度ちょっとしたお出かけのときにはいてみよう』などと思っているうちに、ひと月、ふた月と経って、結局数年間も放置されることに。
靴は、一度靴箱から出して、すべてはき比べてみることをおすすめします。そのときに違和感を感じたり、もうはかないなと思った物は即処分。もう少し様子見をと思った物は、1カ月以内に必ず一度はいてみること。そのときにイマイチと感じたら、潔く諦めて。
痛い靴をはくことほどつらいことはありません。また、同じようなデザインや色の靴は、恐らくその中で一番はき心地のいい物しか選ばれなくなるため、一足取っておけば十分です。
もちろん、ブーツなどの季節ものは別です。秋などそのシーズンが到来したら、改めてこのはき比べ大会をやってみてください。
●読みかけの紙資料を放置していいのは一晩だけ
ダイニングテーブルやリビングの棚の上に散らかりがちなのが、手紙や仕事関係の紙資料。子どもの学校関係のお手紙でも、記入して持たせようと思い書きかけの物などは、置き場に困りますよね。私も家に自分の机は持っていないため、基本的に仕事をする時はいつもリビングのテーブルの上。夕食などで一旦中断する際に、すべて収納場所に戻すのは面倒です。
そんなときは、特別措置でリビングのどこかに『ひと晩だけ』と期限を決めて置いておいてもOKとしています。どこかにしまってしまうことで効率が悪くなったり、紛失してしまうことを防ぐためです。
ただし、翌日には処理を終えて、保管しておく物はファイルなどに、用が済んだものはゴミ箱へ。何日も放置状態を続けていると、やがてはその山に不要なDMなどまでが紛れ込んでしまいます。あくまでも特例として、ひと晩の期限を守って。
●「あとでじっくり見よう」という紙物は1週間で捨てて
日々ポストに届くダイレクトメールやチラシ、光熱費の領収書など。わが家では玄関からゴミ箱に直行して、その日届いたものは即分類し、不要な物はそこで捨てるようにしています。
でも、中にはすぐに捨てる判断ができない物もあります。例えば、振り込みが必要な請求書、返事を出さなければならない手紙などは、一時的に保管しておかなければなりません。
そこで、紙物の一時置きスペースをリビングの棚の引き出しなどに作って入れておき、必ず1週間以内に処理します。請求書は支払いをして、領収書以外はゴミ箱へ、いただいた手紙もむやみやたらと取っておかず、お返事をしたためればお役御免と処分。
家に入ってきたものは適切な処理をして外に出す。これも“循環”させることで部屋のきれいをキープする一環です。特に紙物は薄いからたまっていきがちなアイテム。細心の注意を払いましょう。
●冷蔵庫は4週間に一度見直そう
意外と不要な物がたまっていくペースが速いのが、冷蔵庫です。その理由は、新しい物がどんどん入ってきてしまうこと、また、相手が食べ物なので捨てるのに抵抗が大きいということが挙げられます。
もともと食物があまり入っていなければ、入っている物一つ一つの賞味期限に注意を配れますが、特に冷凍庫やタッパーに入れた保存食などが並ぶゾーンは危険。毎日、毎週、新入りが来るたびに、奥に何をいつ入れたのかがわからなくなってしまうからです。
ということで、毎月○日は『冷蔵庫整理の日』と決めて中身の見直しを。生ものは様子が変わりやすいのでまだ良しとして、腐ったことが判りにくい調味料や瓶詰めなどは特にチェックが必要です。
中身を把握することは、その後の買い物を効率的にしてくれます。何を持っているかが分かれば、足りない物も分かるからです。余裕がある人は、冷蔵庫の中身リストを作って、冷蔵庫の正面に貼っておくのもいいでしょう。
●アウトプットしようと思った物の一時保管の猶予期間は1カ月
洋服以外にも、捨てたいんだけど本当に処分して大丈夫かな? と迷う物があると思います。例えば古くなった家電、新しくお茶碗をいただいたことで食器棚から出すことになった古い茶碗、子どもの作品、もう使っていないおもちゃなど。
そういった物を、本当に捨てていいかを判断する期間としては、1カ月程度が妥当。それより長くすると、物の循環が滞ります。
捨てようかなと思った物、売る・あげるつもりでいる物は必ず1カ月以内に処理をすること。1カ月あれば、手続きが必要な自治体の粗大ごみ回収にも申し込みが可能、新しい物は実際に使ってみて本当に古い物よりもいいのかが判断できるはず。
わが家には電子レンジがありません。以前は持っていたのですが、新しく買いたいトースターがあり、置き場所を考えたときに、あまり使っていない電子レンジと交換しよう! と思い立ったのです。でも、たまに使ってはいたので、いきなり捨てるということはせず、レンジの正面にマスキングテープを×印に貼り、1カ月使わないお試し期間を取りました。すると、困ったのはご飯を温めたいときと冷凍食品を解凍したいときだけでした。この問題はガスコンロで蒸し器を使うことと、自然解凍の冷凍食品を買うことで解決できたので、結局電子レンジを手放すことに。
ちなみに、使っていないのは明白でも、もしかしたらまた使うかもしれない物は、半年を期限として置き、その間に使わなければ処分しましょう。
●本や雑誌は半年で保管と処分にわけよう
読み終わった本や雑誌も、処分しにくい物のひとつ。でも、家の中に置いておくスペースが無尽蔵にあるわけではありません。余程感動した本でも、2回読み返すということは、滅多にないでしょう。
特に雑誌は鮮度が命。情報収集のために買った物だとしても、しばらく経てばその情報は古くなり、価値が無くなってしまいます。
そこで、半年経ったら必ずいる物といらない物に整理するようにしましょう。資料として一部だけ取っておきたいものは、スクラップやスキャンをして、他の部分は処分。
書籍や雑誌の中には、丸ごと取っておきたい思い入れの強いものもあると思います。こちらは、“思い出ボックス”の方に入れてもOK。ただし、保管しておける量には限りがあるということをお忘れなく」
※吉川永里子著『あなたもつかめる! もう探さない人生』(1200円+税・主婦の友社刊)より
吉川永里子(よしかわ・えりこ)●収納スタイリスト®/Room&me代表/整理収納アドバイザー1級認定講師
「片づけはストレスフリーに暮らす近道」をモットーに、女性目線・ワーキングマザー目線で整理収納やライフスタイル提案を行う。メディアでのアドバイス以外に、個人のお客様のお宅へも積極的に伺っている。講演・セミナー・ワークショップなどでは、テンポのいい分かりやすい言葉で片づけについてレクチャー。『Como特別編集 吉川永里子のクローゼット収納―衣替え必要なし!』『元 「片づけられない女」の幸せの引き寄せ方 片付け道』(ともに主婦の友社)など著書多数。プライベートでは夫と2人の息子と52平米の賃貸マンションで暮らす。
http://www.roomandme.net取材・文/栗田瑞穂
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収納スタイリスト/整理収納アドバイザー1級認定講師/整理収納コーチ2級/スタイリングカウンセラー
「片づけはストレスフリーに暮らす近道」をモットーに、女性目線・ワーキングマザー目線で整理収納やライフスタイル提案を行う。メディアでのアドバイス以外に、個人宅へも積極的に伺い、レッスンやセミナーなど2000人以上に片づけをレクチャー。『吉川永里子のクローゼット収納』『子どもがいてもキレイがつづく!ラクするための片づけルール』など著書多数。プライベートでは夫と2人の息子と52平米の賃貸マンションで暮らす。
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