コラム

子どものスマホとLINE禁止は逆効果!? 親としてやるべきこととは？

更新日：2017.10.28

最近「何歳から携帯やスマホを持たせるか」という議論をよく耳にしますが、早い子では小学校低学年から持っているのだとか。ある調査によると、高校生のスマホ利用率は99％という結果もあり、過去5～6年で急増しているのが現状です。

子どもたちがスマホを持てば様々な問題も出てきますが、どのように対処すればよいのでしょうか？　中には「スマホもLINEも禁止」という家庭もあるかもしれませんね。でも、行き過ぎた制限は逆効果となってしまうこともあるようです。

そこで今回は、子どもがスマホやLINEを使用する際に「親がすべきこと」をご紹介したいと思います。

禁止ではなくスマホやLINEとどう向き合うかが大切

「勉強もしないでスマホをいじってばかりいる」「LINEで延々と話している」など、問題は次から次へと出てくるものです。いくら言い聞かせても止めない場合は、スマホやLINEを禁止する家庭もあるかもしれませんね。

それはそれで1つの方法ですが、高校を卒業してから親の制限なしに急に使い始めれば、これまでの我慢が爆発して「スマホ依存」に陥ってしまうかも。また、セキュリティーに対する理解不足で、事件や事故に巻き込まれてしまうことも考えられるでしょう。さらに、親に隠れてLINEなどをするようになるかもしれません。

高校生の99％がスマホを利用する現代。親もこの現実とどう向き合うのか考える必要があるのではないでしょうか。ここからは「親がすべきこと」についてお話していきます。

キャリアショップ任せにしない

現代の子どもがスマホを持ちたがる主な理由は、LINEやオンラインゲームをやりたいから。中には部活などの連絡でLINEを利用しているケースもあるかもしれませんね。

子どものスマホを購入するとき、有害なサイトにアクセスできない「フィルタリング」や、親がスマホの利用を監視・制限できる「ペアレンタルコントロール」などの機能が備わった機種を選ぶことが多くなります。キャリアショップにもこれらの機能利用を勧められるでしょう。

当然これらの機能は必要ですが、キャリアショップの店員の中には不十分な説明しかしなかったり、知識不足であったりする人がいる場合もあります。買う側の立場としては「プロに任せれば安心」と考えがちですが、危険が伴うことを忘れてはいけません。なぜならフィルタリングは、子どもの年齢や知識などに合わせたカスタマイズが必要だからです。キャリアショップ任せにしないで、親自身が進んで機能制限に対応するべきでしょう。

ツールで管理

キャリアショップが提供するフィルタリングサービスのみに頼らず、無料アプリの活用もお勧めします。格安SIMのスマホなどでも利用可能な「Mobile Fence」や「スマモリ」などのアプリは、時間やアクセスサイトの制限ができるばかりか、利用状況をモニタリングできる便利なツールとなっています。

大切なのは親がいつでも利用状況を把握できること。そのためには親自身もスマホやアプリに関して知識を深めなければなりません。何もわからなければ、子どもの生活や使用に合わせた制限をかけることができませんからね。また、このようなアプリを利用すれば、子どもがフィルタリングをくぐり抜けて遊ぶ方法を見つけても、すぐに気がつくことができますよ。

ルールを作る

制限をかけたから安心というわけではありません。スマホ購入時には、家庭内でのルールを作るようにしましょう。けれども、「スマホは宿題の後」というルールでは意味がありません。

なぜなら、LINEなどのSNSには相手が存在するからです。ルール作りで大切なのは、スマホの使用を制限するのではなく、「宿題は何時までに終える」というような柔軟性を持たせること。ある程度の範囲でスマホの使用は許すけれども、やらなければならないことは決まった時間までに終わらせるというようなルール作りが必要です。

ルールを守れなかった場合は、翌日に何らかのペナルティを与えるなどして、タイムマネジメントについても学ばせるようにしましょう。

きちんと見守る

「スマホは危ないから子どもに持たせたくない」という親もいるかもしれませんが、いつかは親の手を離れて好き放題に使用する日が来るのです。そのときに知識がないばかりに問題を抱えるよりは、ある程度の年齢からスマホを持たせ、親の監視下でインターネットの怖さを教えていく方がいいのではないでしょうか。

SNSで個人情報をばらまくような行為はまさに知識不足。写真だって悪用される可能性があるのです。このような怖さが限りなく存在することを教え、どのようにすべきかを親子で話し合ってみてください。そして、親が常に見守ることで注意するポイントややってはいけないことを学ばせ、子どもの成長につなげていきましょう。

子どもがスマホを持つということは、親にとっても今まで経験がないこと。少しずつでも知識を深め、子どもを事件や事故から守るようにしていきましょう。

＜プロフィール＞
ナツキレイ
フリーライター/日本語家庭教師
タイ在住を経てオーストラリアへ。現在はオーストラリアの田舎で日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

写真© Monet - Fotolia.com

Profileナツキレイ

フリーライター/日本語家庭教師。タイ在住を経て、オーストラリアで日本語を教える傍ら、ライターとしても活動。政治・経済・教育などの分野から、子育て・旅行・セレブ情報など生活や趣味の分野まで幅広いジャンルで執筆中。定期的に英語のニュース・雑誌サイトの記事を翻訳してリライトも行う。日本生まれ海外育ちの2児の母。

編集部ピックアップ

PR「保育士」の資格に興味ありの人、必見！学費負担ほぼゼロで取得できる？「学研アカデミー」をチェック！

【最新版】シウマの〈ナインナンバー占い〉数字の意味を一覧でチェック！

お母さんごめんなさい、私の口座残高これしかありません…【お金ビギナーの貯蓄マンガ】

【大人の動物占い®】それぞれの動物の「基本性格＆カラーごとの特徴」をチェック

バツイチ子持ちですが、恋愛してもいいですか？【35歳、不純な恋】

「なにこれ、指が痛いんだけど…」40歳を目前にして訪れた不調。原因はまさかの…！？〈マンガ・4人目が欲しい〉

うすうす気づいてはいたけど…「自分ちの茶わん、めっちゃデカい！！」【真夜中ごはん】

とうとう汚部屋の限界突破…！3LDK家族暮らしの悲劇【片づけマンガ#1】

【数量限定】「美味しい」を作る人のこだわりエプロン発売。｜暮らし二スタ10周年【コラボ企画】