日本の四季を彩る旧暦と二十四節気ゆかりの行事には、開運・良縁などを呼び、邪気や病を祓うヒントがいっぱい。暮らしの中でできること、少しずつ始めてみませんか?
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6月30日は「夏越の祓」。半年分の罪穢れをリセットする日です。神話から生まれたならわしで、上半期のストレスやトラブルを、サッパリと祓いましょう。
心身を清める神事「茅の輪くぐり」で穢れを祓う
夏越の祓が近づくと、各地の神社にはイネ科の植物である茅でこしらえた「茅の輪」がお目見えします。茅の輪は、罪や穢れを祓うためのしつらいです。
茅の輪くぐりは『備後国風土記』に登場する、蘇民将来という人物が「茅の輪を身につけていれば災厄から逃れられる」と、疫病の神様に教えられたという神話がルーツです。
「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命のぶというなり」と唱えながら、くぐる神社もあります。
心身を清め、来る夏の暑さに負けない精気も授かりましょう。
罪穢れを形代にうつして、スッキリお清め
6月30日は、新年が明けてからちょうど半年となる節目の日です。この日と大晦日は、心身の不浄を祓う「大祓」とい
う神事が行われてきました。
大晦日の大祓を「年越の祓」、そして6月30日の大祓を「夏越の祓」と呼びます。
大祓では、人の形をかたどった紙製の「形代」を用いるお清めも行います。神社で授与される形代に名前や生年月日を書き、自分の体をなで、息を吹きかけることで罪や穢れをうつすのです。
この形代を神社に納め、祓い清めていただくことで災厄のたねがなくなります。
罪穢れだけでなく、上半期に感じたイライラやモヤモヤもスッキリと祓ってから、次なる季節に踏み出します。
福を呼ぶ習慣と小さな行事で
毎日をていねいに。ゆっくりと
福を呼ぶ、日本の小さな行事を1年分たっぷり紹介。日本古来の二十四節気に寄り添って、縁起よく暮らすためのヒントが満載です。