料理家やスタイリスト、カフェのオーナー、手芸作家……「好き」を生かしながら活躍する、あの人の普段のライフスタイルは? ご自宅にお伺いして、日々の暮らしをのぞかせていただく新企画が始まります!
お一人目は、食を中心にインテリアの分野でもスタイリストとして活躍しながら、吉祥寺でナチュラルフードのカフェ&デリ「ORIDO.」を営む、江口恵子さん。プライベートでは、中学生から小学生までの3人のお子さんのお母さんでもあります。
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流れるように作業がはかどる暮らしの余裕が生まれるキッチン
ひとり何役もこなしながら、きっと目の回るような忙しさであるはず。ところが、江口さんにお会いすると、いつも笑顔。仕事や家族のあれこれを楽しそうに話してくださる様子に、日々の充実度が伝わってくるのです。
「実際には時間的な余裕なんて全くないんですよ(笑)。でも確かに、暮らしを楽しんでいるよねって、言われることが多いかな」
忙しい毎日のなか、心に余裕があるのはなぜだろう。江口さんの暮らしの中心でもあるキッチンにも、その理由が息づいていました。
インテリアには自分なりのスタンダードを
江口さんのお宅を初めて訪れたのは、10年以上も前。今、改めて拝見しても、キッチンの雰囲気はほとんど変わりません。
「一人暮らしをしているころから、木、ステンレスなどのシルバーの金属、ガラスのもの、シンプルで飽きのこないデザインのものが好き。長く使えるから、壊れるまで使うことが多いですね」
例えば、無印良品のトタンボックス。前に住んでいた家からのお付き合いという収納棚の上に4個置くと、ほぼ収まる、ちょうどのサイズ感。買った当時は家族も少なく、ものもそれほど多くないので4個も必要はなかったそう。
「でも、これはずっと使い続けるだろうなという予感があって、幅に合わせて、あえて4個買っておいたんですよ」
もの選びに自分なりのスタンダードがあるから、並んでいるものの質感と色みに自然と統一感がある、江口さんのキッチン。好きなものに囲まれた、心地のよい空間です。
適材適所の「出す」収納ですっきりと機能を両立
江口さんのキッチンを見渡すと、表に道具が出ていたり、見せていたりする部分も多いことに気づきます。
「本当は、全部出しておきたい派(笑)。ただ、ホコリをかぶるのも嫌なので、毎日のように使うもの、木や土のものなど、湿気をよく乾かしたい素材のものなどに限って、使う場所に置くようにしています」
例えば、毎日フル稼動の鍋やまな板、ざるなどは、コンロの上やその脇にスタンバイ。
「特に土鍋はきっちり乾かせたいので、しまっている暇がないんですよね」
京都の陶芸家前野直史さんのごはん炊き用土鍋とスープ土鍋、やかんのように使っているドイツ・シリット社のミルクポット、スキレット。日々のごはん作りは、出しているものだけで十分だそう。
作業スペースとシンクがつながる台の横の棚には、木のトレイやカッティングボードが。毎日食べるという生のサラダのために、サラダスピナーやサラダボウル、使う頻度が高いフードプロセッサーなども、手に取りやすいこの場所に。
ものの高さをそろえて並べ、量もおさえて余白を作って棚に納めているので、ごちゃつき感もありません。
食材やグッズは一目瞭然にして作業をスムーズに
一方、引き出しや引き戸のものは、どのように収めているのでしょうか。
「収納は、作業をスムーズにして、その先の時間を作るための仕組みづくり。“一目瞭然でわかる” “なるべく重ねない” “過度なラベリングをしない”などのルールを決めています」
コンロ近くの引き出しには、利き手側の右の上段には、塩やこしょうが数種類、スパイスなど、基本の調味料が並びます。その下の段には、乾燥わかめや煮干し、昆布などの乾物はダイソーの透明のふた付きボックスに、ラベリングをしてわかりやすく入れています。
「ふたも透明なのがミソ。上から見て、中身がすぐにわかるんですよね」
なるほど、これなら、料理の手も止まりません。
コンロの背にある、シンク横の作業台の下の引き出しには、細々としたキッチングッズが。
「セリアで買った、仕切りを細かく動かせるラックを並べたら引き出しにぴったりで、ずっと使っています」
しまうものの大きさでスペースを区切って、量を抑えると、こんなにもわかりやすいなんて!
使い勝手のよさそうな、浅めの引き出しは、建築家のご主人の設計・デザイン。
「細々したキッチン道具を整理しやすくて、ものが見渡しやすいので気に入っています」
余計なストックは、もうしない
江口さんのキッチンには、食材などのストックがほとんど見当たりません。
「昔はキッチン横に設けていたパントリーにストックしていましたが、同じものを買ってしまったり、逆にその管理に困ってしまって……。パントリーのスペースもムダだし、買いだめはしないと決めました」
唯一常備するのは、トマト缶だけ。
「子どもたちが大好きなミネストローネやパスタのソースなど、とにかく活躍するので、これだけは切らさないようにしています」
つい先回りして買いがちな水回りの日用品も、シンク下の小さなスペースにこれだけ。スポンジやメラニンスポンジ、たわし、水切りネットなど、あくまでも最小限に。食材と考え方は同じです。
「無くなりそうになったら、買いに行く。これが一番いいサイクルです」
ものの量を最小限にして、心地いい仕組みに
使いたいものにすっと手が伸び、流れるように作業ができる、江口さんのキッチン。ものの量を最小限にし、作業の導線を考えた使いやすい仕組みがあれば、忙しい毎日の些細なストレスに気をかけることもなくなります。
自分の好きなものに囲まれて、パッと家事をこなして、気分よく次の行動に。江口さんの笑顔のわけが、少しわかった気がしました。
2018.11.06料理家やスタイリスト、カフェのオーナー、手芸作家……「好き」を生かしながら活躍する、あの人の普段のライフスタイルをたっぷりと見せていただく、この連載。お一人目は、食を中心にインテリアの分野でもスタイリストとして活躍しながら...続きを見る
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江口恵子さん
フードスタイリスト。雑誌や書籍、広告などで活躍。東京・吉祥寺にある「ORIDO.(オリド)」のオーナーでもあり、カフェや料理教室、ケータリングなども行う。著書に『普段使いの器は5つでじゅうぶん。』(ジービー)など。中2の長女、小5の長男、小2の次女の3児の母でもある。http://www.orido.life
取材・まとめ:秋山香織
撮影:土屋哲朗(主婦の友社写真課)
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